絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

なんてことのない話

プチ投稿作品。魔理沙とアリスでほのぼの話。





「魔理沙」
「は、はい。なんでございましょうか、アリス……さん」
「これは、どういうことかしら?」

 アリスが買い物から帰ってくると、見事に家が爆発していた。
 原形は止めているが、窓ガラスは全て割れている。人形たちは、アリスが大切に術を施していたため、傷は無かった。

「これには深そうに見えて実は浅い事情があるんだ」
「殴りたいわ」
「実はだな……研究してたら、失敗した」
「それだけ?」
「うん」
「何で私の家で?」
「それなりに危険な実験だったから。いや、失敗したらアリスも巻き込んで爆発しようなんてことは全然思って無いぜ? アリスが家に居なかったから、ムシャクシャしてアリスのベッドで30分ゴロゴロしてたとかそんなことは無いぜ?」
「訊いて無いことまで自白ありがとう。そしてさようなら、魔理沙」
「いや、ちょっと待てアリス。話せば分かる!」
「殺せば分かる!」
「それはにゃい!」

 いつの間にか、魔理沙の体は自由がきかなくなっていた。
 よく、目を凝らして見ると、微かに糸が見える。

「魔力を帯びた糸よ」
「物騒だからやめようぜアリス。アリスに暴力は似合わない。ついでに笑顔はもっと似合わない」
「よし、くたばりなさい」
「待て! 冗談だ! 私的にはアリスの笑顔はむしろ見たい! 別にたまに見せるアリスの笑顔が好きとかそういうのじゃないぜ!」
「そんなカミングアウトいらないわ」

 上海と一緒に攻撃体勢を構える。

「ちょ! アリス、お前は優しい子だろ! お前は私にも自然にも上海にも優しい筈だ!」
「自然にも上海にも優しいけど、魔理沙には厳しいわ。あ、そうそう、上海構えが良くなったわね。うん、もう上海大好き」
「やめるんだアリス! 争いは何も生まないってチルノが言ってたぞ! 争いをするやつは馬鹿がすることだ、ってチルノが酒を片手に語っていたぞ!」
「なんか腹立つわね、それ」
「他にも、『争いを止めてから、お肌の調子がよくなりました』とか『争いを止めてから、妹と仲良くなれました。今ではもう毎日朝まで不夜城レッドです』とか『争いを止めてから、彼女のことが憎くなくなりました。今ではフジヤマです』とか幸せになったというメッセージがたくさん……」
「アーティフルサクリファイスバーストストリーム」
「なんか混ざってる!? ごふぁっ!」

 とりあえず倒れた魔理沙を放って置くわけにもいかないので、家に入れることにしたアリス。
 最初から倒さなきゃ別に家に入れないで済んだのだが。



「う……ん」
「気絶というよりは普通に寝てる感じね」

 ベッドの上に魔理沙を乗せる。

「あ、アリス駄目だ……逃げろ」
「一体何の夢見てるのかしら?」
「あぁ……逃げ遅れたアリスが全裸に……」
「本当に何の夢見てんのよ!?」

 眠っている魔理沙を軽く殴るが、起きない。

「アリスが……」
「また私?」
「アリスが……分裂した」
「どういう状況よ」
「両方私のもんだー……」
「何で!?」

 もはや意味が分からない。というか寝言多過ぎだろう、とアリスは思った。

「アリスぅ」
「また寝言?」
「そうだぜ、これから喋ることは寝言だぜ」
「ん?」

 先ほどまでとは違い、すらすらとした口調に違和感を覚える。

「悪かったぜ……」
「は?」
「ごめん……」

 家を爆発させたことについてだろう。
 魔理沙は目を瞑ったまま、謝った。

「魔理沙」
「言っておくが寝言だぜ」
「そう。じゃあ私がこれから話すことは独り言よ」
「む……」

 二人とも素直じゃないから、そんなハリボテの言い訳をしなければ、こんなことは話せないのだ。

「別にあんたが迷惑かけるのなんて、もう慣れたわよ」
「だけど……」

 なんだかんだで、魔理沙は根は良い子だ。
 悪いと思ったことには謝るし、相手が本当に嫌がることはしない。

「私はそれよりもあんたが反省してしおらしくなっている方が慣れないわよ」
「な!? 余計なお世話だ!」
「あら、魔理沙起きたのかしら? 寝言じゃなかったの?」

 意地悪い表情でアリスが言うから、魔理沙は――

「くっ……また寝る!」

 布団を顔まで被った。

「ちょ! 寝るなら自分の家で寝なさいよ!」
「いやだい」
「……ったく」

 アリスはそれ以上何もしなかった。
 しばらくすると、寝息が聞こえてきた。
 ふと窓を見る。
 差し込む夕陽が、室内を照らしていた。

「……今日買ってきた食材で、二人分作ろうかしらね」

 魔理沙が起きる頃には、温かい料理が出来ていることだろう。
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