絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

3分クッキング

初期に書いてたノリを思い出しつつ書いたもの。
ギャグですね、はい。



 
 

「さて、みなさんはどんな料理をしているのかな~」

 文が、新しく目をつけたネタは、料理だった。
 一度は耳にしたことがある3分クッキング。文の場合は、今回この3分というところに目をつけた。本来の3分クッキングは、3分で料理の作り方を紹介するものである。
 だが、文は3分で出来る手軽なもの、という風に特集しようと考えたのだ。
 忙しい時や面倒な時、3分で美味しいものが作れたなら、どんなに良いだろうか。そう、思った。
 しかし、文の知識だけでは限界がある。
 そこで文は、飛び回って自ら料理を作ってそうな人たちに取材を試みた。
 取材と言っても、一枚の紙を手渡し、後日回収に来るからそれにレシピを書いてくれと頼んだだけであるが。
 そして、今文の手元には回収したたくさんのレシピ。
 これで面白い記事が書ける。そう思った文は、上機嫌だった。

「えーと、ますは霊夢さんのですね。霊夢さんはしっかり自炊しているイメージがありますが、どうなんでしょうか」





 ~博麗霊夢の3分クッキング~





 まずは、お茶を用意します。
 おせんべいもあると、ちょーべりーグッドです。
 用意できましたか? 出来たら右手を挙げて腋を出しましょう。
 それでは、終わります。





「はやっ!? お茶と煎餅用意しただけ!? というか明らかに手抜きですよね、これ」

 文にとっては不満だったが、霊夢にとっては精一杯だった。
 そもそも、3分で美味しいものなどと言われても、霊夢には思いつかなかった。散々悩んでみた結果「ちょっと待った、なんで私があいつの記事の為に悩まなくちゃいけないのよ」という結論に至り、こうなった。

「き、気を取り直して次いきましょう。えーと、次は魔理沙さんですね。自炊しているイメージはありますが、どんな料理しているかあんまり想像つかないんですよねー」





 ~霧雨魔理沙の3分クッキング~




 熱したフライパンに油をひく。
 次に、溶き卵を少しずつ入れる。おっと、薄く延ばすことを忘れちゃダメだぜ。
 さらに、軽くでいいから火が通った状態で筒状に巻いて、フライパンの片方に寄せておいておく。
 まぁ、そんなことはどうでもいいとして、パンでも焼けばいいんじゃないか、うん。
 3分あれば、パン30枚は焼けるしな。





「途中まで良かったのに最後らへんでおかしくなったー!? たまご焼き放り出してトースト焼くだけになった……いや、しかも3分で30枚とか普通焼けないですよね」

 途中で面倒になったのか、それともわざとなのか、魔理沙の書いたレシピはそこで終わっていた。
 ふと裏面を見ると、何故かマスターおかーゆとやらの作り方も書いてあった。まず最初に魔法を使うと書いてあった時点で、文は笑顔で放り投げた。

「あーもうっ! まともなの~まともなの~……」

 うーうー唸りながら次はどんなレシピが良いか、集めた資料を漁っている文。
 
「あ、パチュリーさんの発見。自炊しているイメージはないけど、やっぱり知識人ですからねー期待期待」





 ~パチュリー・ノーレッジの3分クッキング~





 大きな鍋を用意します。
 一般家庭の庭によく生えているマンドラゴラを入れます。(1マンドラ分で良い)
 次に賢者の石をスプーン一杯分。賢者の石が無い場合は、醤油でも代役可能。
 人参、玉葱、じゃがいも、里芋、カレーのルーを入れて、なんやかんややれば、美味しいカレーの出来上がり。





「うん、まずマンドラゴラが一般家庭には無いと思うのです。そして、マンドラゴラの単位がマンドラって絶対違うでしょう。あと、賢者の石の代用が醤油できくなら、最初から醤油使うでしょう。賢者の石の無駄遣いです。最後あやふやにしてカレーになりましたが、これでカレーが出来るなら世の中の常識が覆ります」

 律儀に、それでいて冷静に、ほとんどのおかしな箇所にツッコミを入れる文。
 魔女の知識は普通の者には理解できないようなものなのか、それともただ単にパチュリーがふざけただけか、文には分からなかった。

「うーん、パチュリーさんは未知数ですからねぇ。未だにどのような人なのか、詳しくは掴めませんし……うん、これは仕方ないってことにしましょう!」

 失敗を重ねて、文は強くなった。主にハートが。
 ポジティブにいかなきゃ、もうやってられないのだ。

「さーて、次は誰かな~」

 割と空元気な声で、資料を漁る。
 すると、とある人物の名前が目に入った。

「あ、アリスさん! そうですよ、アリスさんなら良識人かつ料理のイメージがとっても強い! あぁ、最初からアリスさんをチョイスしていれば良かった!」

 都会派魔法使いのアリスなら、お菓子作りや料理が上手い。そんなイメージが強かった。
 それに加えて、クセの強い幻想郷の強者たちの中では、まともな方だ。
 文は、アリスの名前が書かれた紙を手に取る。





 ~アリス・マーガトロイドの3分クッキング~





 ごめん、文……私、料理出来ない。





「これは予想外すぎたー!? いやいやいや、それなら紙渡した時に言ってくれれば良かったのに!?」

 あまりにも予想外すぎた。
 別に謝らなくてもいい。むしろ、勝手なイメージ抱いていてごめんなさいとこっちが謝りたいくらいだ。文はそんなことを思った。

「あぁ……頼みの綱が、ってあれ? 裏面にも何か小さく書いてある」



 でも、お菓子なら作れるわよ。



「じゃあそれ書いてくれればいいのにー!? いや、別に主食とかじゃなくてもいいんですけど……説明不足でしたかね」

 盛大にため息を吐く。
 文は、もうやる気がだいぶ削がれてしまった。試しに残りの紙をぱらぱらと眺めると、碌なものがなかった。

「はぁ……この企画は没ね」

 そう呟いた後、文は新聞を作り始めた。
 その新聞は、『強い人は変人ばかり?』という見出しで、内容は今回の特集で集めた資料をそのまま使ったものだった。
 転んでもただでは起きない、文だった。
 





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