絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

冬でもぐだら

さとりんこいしで、ぐだぐだだらだら。
 
「冬だから、ぐだぐだだらだらしようと思うわ」
「夏もぐだぐだだらだらしてたよね?」
「こいし、細かいことを気にしていたら大きくなれないわよ。主に胸とか」
「胸はお姉ちゃんより大きいですけど何か?」
「すみません。いじめないで。涙が出ちゃう」

 うぅ、と泣きながらこたつに、のそのそと潜るさとり。

「あっ!? こら、どさくさに紛れて潜らない!」
「ヤドカリさとりです。攻撃力は下がりますが、防御力は高いです」
「……お姉ちゃん、子どもじゃあないんだからさ」

 どうしたものかと、ため息を吐く。
 料理を燐が覚えてしまった頃からか、さとりのだらけ癖が加速した。
 食事は燐任せ、仕事は空任せでさとりは基本、やることがあまり無かった。

「お姉ちゃん、出てこないと後悔するよ?」
「出た方が後悔するでしょう」
「じゃあ絶対そこから出ないでよ? もうどうなっても知らないからね?」
「はいはい、言われなくても絶対出ませんよ」
「……ふ」

 こいしは妖しい笑みを一瞬浮かべた後、四つあるこたつの穴の内、三つの前に色々な物を置く。
 箪笥やら棚やらをずらして、穴三つを塞いだ。
 そして、唯一空いている入口から、手を突っ込む。
 中に潜っているさとりは、今の状況に気付いていないようだ。

「えっと……あ、あったこれこれ」

 こいしが、こたつの中にある強弱設定のつまみを手探りで探し当てた。
 それを、最強にまで回す。
 そして手を抜き、今使っていた穴の前に座った。
 これで全ての穴が塞がれ、さとりは出ることが出来なくなる。

「あ、あれ……?」
「どうしたの、お姉ちゃん?」
「いえ、なんか暑く……」
「出ちゃ駄目だよ。お姉ちゃん、絶対出ないって言ったんだから。私は忠告したもん」
「くっ……」

 じわじわと、狭いこたつの中が熱気で異常な暑さに変わる。
 さとりは、ぷるぷると震えながら、耐える。

「何分耐えられるかな~♪」

 こいしが楽しそうに鼻歌を歌う。
 五分経過、さとりはとりあえず、これは異常だと感じて強弱のつまみを探そうとした。
 しかし、既に暑さに体力をじわりじわりと奪われているさとりには、冷静に探すことが出来なかった。
 がむしゃらに頭上を手探りして、探す。当然、見つかる筈も無い。

「あ……つぃ」

 無駄に動いたせいで、汗がよりどっと出てしまった。
 服が汗でびしょびしょになりつつある。
 このままではいけないと考えたさとりは、仕方無く脱出を試みる。

「あ、あれ? 出れない!?」
「どうしても出たくないって言うお姉ちゃんの為に、誰にも邪魔されないように防壁を作ってみました」
「こいし! 塞いでるものどかして!」
「だが断る! この古明地こいしの最も好きなことの一つは、お姉ちゃんが懇願してきたらノーと断ることだよ」
「っ……」

 どうやって脱出するか、考えるさとり。自分自身にクールになれ、と何度も呟く。
 この空間では、秒単位で体力が奪われる。

「とりあえず、脱ごう……」

 このままでは風邪を引いてしまう。そう考えたさとりは、びしょびしょになった服を、もぞもぞと最小限の動きで脱ぐ。
 下着一枚だけになった。
 これにより、さっきまでよりは大分楽になることが出来た。

「お姉ちゃん、今ちゃんと謝ったら許してあげるよ?」
「くぅ……」

 妹に謝罪をすべきか、いやそれは姉としてのプライドが……。などと、悩むさとり。
 その間にも、体力は失われていく。

「私は妹に屈しない!」
「そ、ならずっと入ってなよ」
「ごめんなさい出して」

 半分涙目だ。

「反省した?」
「しました」
「本当に?」
「本当よ」
「これからはもうちょっと、シャキッとする?」
「だが断る!」
「そ、一生入ってるといいよ」
「あ、嘘です、ごめんなさい。出してー!」

 反射的にふざけてしまったことを激しく後悔する。
 もう、こいしが許してくれる気配は無かった。
 どうしたものか、と考えるさとり。
 仕方無く、塞いでいる何かを叩いてずらすか破壊することにした。可能性は低いが、これしかなかった。
 まずは、ペタペタと触ってみる。

「ひゃっ!?」
「ん?」

 何故かこいしのおかしな声が聞こえ、首を傾げるさとり。
 さらに強く、ぐいぐい押してみる。

「ちょ!? お、お姉ちゃん!」
「これは、もしや……」

 何故か柔らかい反応。さらに、こいしの恥ずかしそうな声。
 つまり、さとりがこたつ布団越しに触っているものは、こいしのお尻だった。
 座って塞いでいるこいしの、見事なお尻だった。
 柔らかくてふにふにとした、お尻だった。
 さとりは、それに気付いた。
 形勢逆転、と小さく呟き笑みを浮かべる。

「や、ちょ、お姉ちゃん……」
「ふふ、どうしたのこいし? 私はただ脱出を試みているだけよ」
「うぅ~……」

 ふにふにやわやわ。
 スーパーさどりんタイム突入だ。
 こいしが今さら違う物を置こうとしても、動いた瞬間に、さとりはその隙を突いて脱出するだろう。
 つまり、こいしは動けない。
 こうなってしまっては、もう持久戦。
 さとりの体力が尽きるのが先か、こいしが耐えられなくなるのが先か。

「さぁ、私の指先がこたつ布団を通して柔らかい何かを揉んでいます。一体何でしょう、これは。指先が食い込むような柔らかさが……」
「変な実況しないで! うぅ……お姉ちゃんの馬鹿ぁ!」

 さどりんの実況という名の精神攻撃まで追加されて、ついに耐え切れなくなった。
 こいしは、顔を真っ赤にしてそこから退いた。

「勝った!」

 そう言って、こたつから急いで出てくるさとり。
 汗だくで下着一枚という、色々と残念な格好ではあるが、表情は勝利に酔っていた。満足そうな、爽やかな表情だ。
 それに対して、こいしは笑顔。
 笑顔なのに、どこか笑っていない。怒りマークが見えそうなくらい、なんだか凄いオーラを放っている。

「お姉ちゃん……」
「はっ!?」

 怒気を含んだ声に、ぴくっと体を震わせるさとり。
 逃げようにも、もはや体力は残っていない。
 少しずつ、近付くこいし。

「待ちなさい、こいし。私はほら、下着一枚よ。そんな姿を妹のあなたに見られたのだから、チャラってことに」
「しない」
「ですよね」
「お姉ちゃんの馬鹿ぁ!」
「かはっ……!?」

 全力のハイキックを首に当てられて、体力の限界を軽く超えたさとり。
 ふらりとその場に倒れる直前、こいしの方を見る。

「ふ、ふふ……」
「な、何?」
「ナイスぴんく」
「っ!? 馬鹿ぁ!」
「ごふっ!」

 顔を真っ赤にして倒れかけのさとりに、かかと落としでとどめを刺した。
 さとりは、あぁまたぴんく色の布が見えた……とか思いながら、意識を失った。
 
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