絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

折り紙

フランちゃんパチュリーさんコンビ。


「もみ合いって言葉、よく考えたらえっちぃと思わない?」
「うん、喘息で倒れちゃえば良いと思う」

 フランドールは、折り紙を折りながらバッサリと斬り返した。
 はぁ、とため息を吐くパチュリー。

「呆れたわ、妹様」
「いや、こっちの台詞だけどね」

 いきなりわけ分からないことを言い出す魔女に、呆れられる筋合いは無いだろう。

「いいえ、呆れたわ。ここは図書館よ。本を読む場所であって、折り紙を折る場所じゃないわ」
「むー、だって自分の部屋で一人折り紙折ってたら、なんか寂しいじゃん」
「レミィは?」
「お姉様はまだ寝てるよ」
「咲夜は?」
「お仕事中~」
「……美鈴は?」
「なんか庭にマンドラゴラが現れたとかで、対処してるよ」
「なら、小悪魔は?」
「パチュリーがさっき燃やしちゃったじゃん」
「あぁ、そういえば今は再生中だったわね」

 逆立ちしながら愛を囁く小悪魔が、あまりにも鬱陶しかったため、燃やしたのだった。
 今は再生中。賢者の石を使っているから、恐らく一時間もかからないで回復するだろう。

「仕方無いわね……でも、私は本を読んでるだけで、相手はしないわよ」
「けちー」
「はいはい」
「折り紙教えてよ~」

 頬を膨らませて、そう言うフランドールに、パチュリーは仕方無いなぁ、といった表情になる。

「仕方無いわねぇ、教えてあげる」
「やったぁ!」
「折り紙とは日本の伝統的な遊びで、折るために使う紙は千代紙とも呼ばれ――」
「折り紙自体の説明!? 私が教えて欲しいのはそっちじゃないよ!」
「もう、我侭ねぇ。あんまり我侭だと、レミィみたいに犬耳生やすわよ」
「どんな脅迫さ!? そしてお姉様、犬耳生えて無いよ!」
「はぁ……しょうがないわねぇ。貸してごらんなさい」
「え?」

 フランドールの手元にある折り紙を一枚、手に取る。

「パチュリー、折り紙出来るの?」
「まぁ、魔女だからね。ただ、折るところを見られるのは恥ずかしいから、私が良いって言うまで目を瞑ってて?」
「うん、分かった」

 言われたとおりに、目を瞑る。
 その間に、パチュリーは折り紙を折る。
 何を折るかは、決めていたようだ。
 ほんの数分経ったくらいだろうか、パチュリーが目を開いても良いと言った。

「うわぁ……凄い!」
「ま、これは定番よね」

 フランドールが目を開くと、机の上にピンク色の鶴が折られていた。
 凄い凄いと騒ぐフランドールに対して、パチュリーは特に表情を変えない。
 まるで、これくらいは簡単、出来て当たり前というような感じである。

「ねぇねぇ、パチュリー。他にも何か折れる?」
「まぁ、簡単な物ならね」
「やってやって!」
「はぁ……仕方無いわね。じゃあ、目を瞑って?」
「うん」

 再び、折り紙を手に取る。さっきとは違い、三枚ほど手に取った。
 今度は、何を作るか悩んでいるようで、パチュリーの手はしばらく動かない。
 人指し指で、机をトントンと叩く。
 そして、とうとう動きだした。

「パチュリーまだ?」
「もうちょっとよ……よし、出来た。目を開けて」
「うん……って、これは何?」
「四季映姫・ヤマザナドゥ」
「閻魔様!?」

 フランドールが目を開くと、そこには立派な四季映姫が折られていた。
 折り紙の関係上、色がおかしいが、確かにそれは四季映姫だ。

「どうやって折ったの?」
「秘密。ただ、鶴よりは難しいわよ」
「だろうね」
「ちなみに、妹様やレミィだって折れるわよ」
「どんな技術持ってるのさ」
「まぁ、魔女だし。魔法を扱う者は、みんな折り紙折れる筈よ。魔法は簡単に言えば、折り紙と同じだから」
「いや、絶対違うでしょ」
「なら、証明してあげる」

 パチュリーが、一枚の紙とペンを取り出す。
 白紙であるその紙に、文字を綴る。

「魔法とは、不思議なことを行う術。では、『不思議』とはそもそも何か分かる?」
「え? う~ん、そう言われると……分からないかも」
「不思議とは、理由が分からないものや奇怪、あやしいことなどを示すわ」

 さらさらと、紙に意味を書く。
 フランドールは、ふみゅふみゅとそれに頷く。

「じゃあ、『奇怪』とはどんなことか分かるかしら?」
「え? う~ん、おかしい様子? 常識じゃ、考えられないこととか?」
「大体合っているわ。つまり、どんなことが常識では考えられないか。それは、裸で歩いていたりすること」
「え? いや、確かに裸で歩いていたりしたら、常識外だけど……おかしくない?」

 方向性がおかしくなってきているとフランドールは感じたが、パチュリーは無視して紙に綴る。

「じゃあ、裸とは何か分かる?」
「服を着ていないこと?」
「正解。では、何故服を着ないと思う? その理由は、折り紙にお金を費やしたから」
「何その理由!?」
「これにより、今までのことから、魔法=不思議=奇怪=裸=折り紙ということが分かるわね。つまり、魔法=折り紙ということ」
「いやいやいや! 絶対違うよ!」
「はいはい、クッキー型賢者の石でも食べて落ち着きなさい」
「それ結局賢者の石じゃん! 食べられないよ!」

 ツッコミを入れるフランドールを軽く流して、パチュリーは折り紙を複数手に取る。

「じゃあ、ほら最後に私が大好きなもの折ってあげるから」
「え?」

 再び目を瞑らされる。
 今度は、今までで一番長い時間を費やした。

「目を開いてごらんなさい」
「うわ、これ……」

 折られたのは、紅魔館と紅魔館の住人たち。
 妖精メイドは数が多いため数体しか作られていないが、咲夜や美鈴、小悪魔など、みんながちゃんといた。

「私は紅魔館が大好きよ」
「パチュリー……」
「妹様……」
「何良い感じに締めようとしてるのさ!?」
「あ、気付いた?」
「流れが不自然すぎだよ!」
「まぁ、良いじゃない」
「良くない!」

 なんだかんだで、ちゃんと遊んでもらっているフランドールだった。





あとがき

久し振りの組み合わせ。
書いていて楽しいけど、切れ味やらテンポが鈍ってそうで不安だったり……。
この二人をメインにしたお話って、ほとんど見たことが無いです。
あってもおかしくないと思うのですがねぇ。
わふっ!








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コメント

つっこみたいぷの妹様、好きすぎますっ♪


…つっこみたいぷって、なんかいやらs
2009-11-19 Thu 07:31 | URL | 雪稲荷 [ 編集 ]
フランちゃんはツッコミタイプだと信じてます。
2009-11-19 Thu 10:34 | URL | のどあみゃ [ 編集 ]
なんだかんだで…ねぇ?
2013-05-25 Sat 18:37 | URL | 名無し [ 編集 ]
>>なんだかんだで…ねぇ?
仲が良いのです、ええ。
2013-05-26 Sun 15:43 | URL | 喉飴 [ 編集 ]

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