絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

なんてことないやりとり

ゆかてん!
短いけどね!

「えへ~紫ぃ」
「はいはい、酔っ払いはさっさと寝なさい」
「ふにー」

 座っている紫の膝に、ごろごろと頭を乗せる天子。
 その顔は赤く、お酒の匂いが酷い。
 紫は呆れた表情で、天子の髪を梳くように撫でる。
 それが心地良いのか、天子は目を細めてふにゃりとした笑みを浮かべた。

「へぇ、随分と懐かれているじゃあないか」
「この子はただ酔っ払っているだけよ。どこかの酒馬鹿な小鬼に大量の酒を呑まされたせいでね」
「酒に呑まれた軟弱者が悪い。それに、天子は酔う前から紫の側に居ただろう」
「……何が言いたいのかしら?」
「いんや、別に。ただ、仲良くなったんだなぁ、ってね」

 ニヤニヤとした笑みを浮かべる萃香を、紫はどう潰してやろうか思考を巡らす。
 しかし、動こうとするも、いつの間にやら天子が膝の上で眠ってしまっていた。
 動くに、動けなかった。
 そんな紫の状況を察してか、萃香はさらにニヤニヤとする。

「昔の紫なら、気にしないで動いたんじゃない?」
「私は昔から優しいですわ」
「紫、鬼に嘘はいけないよ」

 ケラケラと楽しそうに笑う。
 からかうのは大好きだが、からかわれるのは好きで無い紫としては、面白くない。
 一体、どうしてこうなってしまったのだろう。
 天子、紫、萃香の三人だけで天界で呑もうという萃香の提案に、乗ってしまったのが間違いだったのか。と心の中で後悔する紫。

「天子も天子で、随分と幸せそうに眠っているねぇ。よっぽど紫の膝が好きとみえる」
「私の膝はわたあめより柔らかいのよ」
「紫の場合は膝より、その大きな胸のが心地良さそうだ」
「オヤジ臭いですわ、萃香」
「んにゃぅ……」

 天子は身を少しだけ動かし、小さな声を上げた。
 紫も萃香も、起こしてしまったか、と思ったが、天子は穏やかに眠っていた。
それを見て、互いにホッと息を吐く。

「あら、安心したような今のため息は何かしら?」
「え、や、その」
「萃香も随分優しいじゃない?」
「ぅ……ゆ、紫だって安心してたじゃないか!」
「はいはい、騒がない。起きちゃうわよ」
「むぅ……」

 萃香は紫を睨みながら、瓢箪に口をつける。
 そんな萃香に対して、紫はとても爽やかな笑みを返した。

「うわっ、気持ち悪い」
「失礼ですわ」

 割と本気で引いている萃香を見て、そんなにヤバイ顔しているのだろうか、と少しヘコむ紫。

「んみ……くぅ」
「しかし、本当に目覚めないわねぇ」
「良いじゃん。寝かせてあげれば」
「私が疲れますわ」
「紫の場合、逆じゃないの?」
「は?」
「天子の寝顔で疲れも吹っ飛ぶ! みたいな」
「な!? そ、そんなわけ……」
「えー? でもさぁ、紫。顔、にやけてるよ~?」
「ソンナコトアリマセンワ」
「何で突然片言なのさ!? まぁ、良いことじゃないか。紫が感情をハッキリと表す少ない相手だろう」
「そう? 私ってそんなに感情表さないかしら」
「私は、あんなに怒り狂う紫は初めて見たよ」

 ケラケラと笑う萃香。

「あの時に私は思ったよ。あぁ、天子と紫は仲良くなるだろうなぁって。そして今、二人はやっぱり仲良しになった」
「仲良く見えるなら眼科をお勧めしますわ」
「まったく……素直じゃないねぇ。そんなんじゃ、天子に愛想つかれちゃうよ」

 愛想つかれるという単語に、ぴくっと一瞬だけ反応する紫。

「紫って、天子のことだけには分かりやすい反応するよねぇ」
「その角へし折るわよ」
「にゃはは、ごめんごめん。さて、私は退散しようかな」
「あら、何処へ?」
「神社辺りに泊まるよ。ここに居たら、お邪魔になるしねぇ」

 ニヤニヤしながら言う萃香に、一発隙間から弾幕を放つが、一発程度が鬼である萃香にあたる筈も無かった。
 にゃはは、と笑いながら軽い身のこなしで萃香は去った。
 残された紫と、膝で眠る天子。

「うゃ……ぅ」
「起こすのも、あれよねぇ……」

 紫は、天子の綺麗な長髪を指先でそっと撫でる。
 ふわっと柔らかく、心地良い。

「ふぅ、仕方無いわね……もうちょっとだけ、このままでいてあげましょう」
「ふみゅー……」

 仕方無い、と口にしながらも、穏やかな笑みを紫は浮かべていた。
 その膝の上で、天子は本当に気持ち良さそうに眠っていた。





あとがき
短いゆかてん。
最近、書いていなかったので。
ゆかてん分が足りなーい!











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