絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

ひとこと

レミフラ、糖分50%くらい。
勢いで書いてた気がします。


 
「夢よ!」
「んに?」

 ふと気が付くと、フランドールは見慣れない部屋に居た。
 壁は木で作られていて、ただでさえ狭い部屋なのにシングルベッドが一つ置いてある。よく見ると、出入り口の扉が無い。ここは、明らかに紅魔館では無かった。
 そして目の前にはレミリア。
 無駄にハイテンションだ。

「お姉様、ここは何処?」
「はいはい分かったから。質問は一つずつにしなさい」
「一つしかしてないよ!」
「ここは、胸の世界よ」
「え……何その世界」
「ん? あぁ間違えた。夢の世界よ」
「どうやったらそんな間違いするの!?」
「まぁまぁ落ち着きなさい。信じられないと思うけど、本当に夢の世界なのよ」
「えー……」

 フランドールからすれば、突然そんなことを言われても信じられない。
 だが、レミリアの真剣なまなざしからは、冗談を言っているようには見えなかった。
 少し、困惑するフランドール。

「本当なの?」
「えぇ、そうよ」
「う~ん、でも……」

 フランドールは自分の頬をつねる。
 伝わる痛みに、顔を歪める。

「痛いよ。本当に夢?」
「えぇ、夢よ。感覚があるのは、私がそういう世界にしたから」
「……え?」
「ん? どうしたフラン、快感に耐えるような顔して」
「そんな顔してない! え、というか、お姉様がこの空間作ったの?」
「運命を操る程度の能力でちょいっ、と」
「運命の無駄遣いだよ! それにいくらなんでも、お姉様の能力だけでこんなことが出来るわけ――」
「協力者パチェ、咲夜」
「協力者いたー!?」

 パチュリーの魔法、咲夜の能力、そしてレミリアの力を使って出来たという。

「ただし、制限時間は一時間。それまでに、私は目的を果たさなきゃならない」
「目的?」

 真剣な表情で言うレミリア。
 それを見たフランドールは、何か重大なことがあるのだろうと思った。
 そもそも、何か特別なことが無ければこんなことをわざわざしないだろう。

「フラン、ちょっとベッドに横たわって」
「え?」
「早く! 時間が無い!」
「う、うん」

 レミリアに言われた通り、ベッドに横たわる。
 ぎしり、と軋む音が静かな部屋に響いた。

「次に服を脱いで」
「うん。って……あれ?」

 聞き間違いかと、フランドールはぴたりと脱ごうとしていた手を止める。

「そうしたら、私がフランを美味しくいただく」
「ちょっと待ったぁ!」
「そんな半脱ぎ状態で言われて、我慢出来るわけないでしょう!」
「え? うわっ!?」

 中途半端に手を止めたせいで、微妙に肩やおへそが露出していた。
 かぁっ、と顔を赤くするフランドール。そんな様子も、レミリアにとっては可愛らしく感じられた。

「まさか目的ってそれ?」
「もちろん!」
「威張って言うな!」
「大丈夫、夢だから! 痛くない痛くない!」
「さっき感覚あるって言ったじゃん!?」

 起き上がろうとした瞬間、手首を掴まれて仰向けに押し倒された。

「く、なんでこんなこと……」
「私は、フラン、あなたを愛しているわ」
「この状況で告白されても……」
「でもね、臆病な私は、そんなことを言って拒絶されることを恐れたわ」
「だから夢の中で、ってこと?」
「えぇ、まぁ夢だから記憶が残る残らないは曖昧だけど」
「……さいてーだよ!」
「ごふぁっ!?」

 フランドールの強烈な頭突きを顔面に浴びて、鼻を押さえながらゴロゴロと狭い部屋を転げ回るレミリア。

「私がお姉様を拒絶するわけないじゃん! 大体そんなこと怖がらないでよ! 
こんな夢なんかじゃなくて、ちゃんと現実で好きって言ってよ!」
「フラン……」

 息を荒げ、大声で怒鳴る。本当に怒っているフランドールに、レミリアはぽかんとなる。

「ごめんなさい、フラン」
「ゆーるーさーなーいっ!」

 牙を見せて、わざとらしく威嚇する。

「どうしても」
「え?」
「どうしても、許して欲しかったら」
「どうすれば良いのかしら?」
「ちゃんと、夢じゃなくて……現実で、私に好きって言って」
「っ!?」

 笑顔で言うフランドールに、不覚にも顔を赤くしてしまうレミリア。
 反則だ。可愛すぎる。などとレミリアは思い、心の中で叫ぶ。

「……分かったわ。ただ、私は臆病だから、勇気を出すための勇気を貰っても良いかしら?」

 そっと、フランドールの肩に手を置き、しっかりと瞳を見つめる。

「うん……良いよ」

 レミリアの言葉の意図を理解し、目を瞑る。
 少し、小さな身体が小刻みに震えていた。
 レミリアもフランドールも、こういうことは初めてで、妙な緊張感が身体を固くさせる。
 いつまでもフランドールを待たすわけにはいかないと思ったレミリアは、ゆっくりと顔を近付けた。
 甘い匂いに誘われるかのように、近付く。
 次第に距離は狭まり、吐息を感じるであろう距離までになった。ほぼ零距離だ。

「フラン……」
「んっ」

 ぽつりと愛しい者の名を呟く。
 フランドールはぴくりと震えた。
 そして、とうとう二人の距離は零になった。

「ほぇ?」

 レミリアが、フランドールの額にキスをした。
 予想外の箇所に、脱力した声を上げて目を開くフランドール。

「なんでおでこ?」
「本当の口付けは、夢じゃなくて現実でね」
「っ!?」

 悪戯っぽく牙を出して笑うレミリアに、今度はフランドールが顔に紅葉を散らす番だった。

「制限時間まで、まだあるわね。一緒に昼寝でもする?」
「夢の中で寝るってどうなのさ」
「ま、良いだろう?」
「別に良いけどさ」

 レミリアに招き猫みたいに手招きされて、素直に近寄る。
 シングルベッドだが、身体の小さい二人なら身を寄せ合うことで、なんとか大丈夫だった。
 横になって、ギュッと互いを抱き合うようにする。

「おやすみ、フラン」
「おやすみなさい、お姉様」

 そして、二人とも穏やかな笑みを浮かべて眠った。
 目が覚めるときは、レミリアがフランドールにちゃんと言葉を告げるだろう。
 ただ一言、愛しい妹へ。








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