絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

ぱるぱる☆ゆうぎ

プチ投稿作品『ぱるぱる☆ゆうぎ』
勇パルです。微妙に初期作品に近い位置かも……





「パルスィ!」
「何であんたが居るのよ星熊」

 物凄い笑顔の勇儀。パルスィは露骨に嫌な顔をする。

「お酒飲もう! 酒酒酒酒酒酒さーけ!」
「帰れ飲んだくれ!」

 ズバッと斬り捨てる。パルスィは再び橋から景色を眺める。

「私パルスィと飲んだことないじゃん?」
「……」
「あれ? 無視?」
「……」
「パルスィ~無視は精神的ダメージが大きいって昔の偉い人が言ってたよ」

 パルスィは軽く無視して、勇儀に視線も合わせない。

「むぅ~ならこっちにも考えがあるぞ」

 何をしてもこのスタイルを続けてやろう。と思っているパルスィだったが――

「ひゃうっ!?」
「あ、初めて聞く可愛い声だ。うむ、良い触り心地だ」

 ふにふに。やわやわ。むにむに。くにゅ。こりこり。

「やっ! 何して……んあっ!?」
「ハッハッハ。パルスィが悪いんだからな~」

 背後から胸を鷲掴みにし、ひたすら揉んでいる勇儀。
 勇儀は、一年の中で一番の笑顔をしていた。キラキラしていた。

「こんのっ! ふざけるなぁ!」
「ごぶりんっ!」

 パルスィの肘が勇儀の腹部に綺麗に入った。勇儀はうずくまった。効果は抜群だ。わふー。

「鬼が私みたいな弱い者に殺られる屈辱的な結末を見してあげる」
「まっ、待てパルスィ! 私パルスィが好きだから! 可愛いぞパルスィ!」
「明らかに告白するシーンでは無いでしょうが!?」

 パルスィのシャイニングウィザードが決まった。勇儀に大ダメージ。

「愛が痛いよパルスィ」
「くっ……スタミナ異常ね、あんた」

 次の瞬間には立ち上がる勇儀。パルスィは舌打ちをする。

「でもパルスィ、お前さんは今私に喧嘩を売ったね?」

 ゾクっと背筋に走る嫌な汗。空気が張り詰める。勇儀は俯いていて、表情がうかがえない。

「な、なによ。あんたが大体――」
「覚悟しなパルスィ」

 パルスィの視界から消える勇儀。思わずパルスィは反射的に今居る位置から逃げようとする。が――

「遅い」
「なっ!?」

 腰に手を回され、体がホールドされてしまった。背後に居る勇儀の表情は見えないが、声のトーンが下がっていた。

「さぁ、パルスィ……覚悟は出来てるか?」
「さっさと殺しなさいよ」

 どうせ体が動けても勇儀には勝てない。今の動きで明らかにパルスィは理解出来た。この鬼から今逃げ出すことも、不可能であるということも。

「そうか。良い覚悟だ。だからこそ大好きだ」
「~っ!? ひゃう、あはは、くっ止め! うにゅう……ひゃははははははくっぅ!」

 パルスィをくすぐる勇儀。めっちゃ楽しそうにくすぐる。パルスィはその苦しみから逃れようと暴れるが、鬼の力から逃れられるわけも無く、ただくすぐられ続けた。腋下からおへその中心まで、内股から首筋という際どい部分まで。

――72分後――

「はぁっ……はぁっ……殺す、絶対に」
「おや? まだ反省してないのかな?」
「きゃぅ! もう止め……」


――さらに78分後――

「ふーふー」
「いやぁ今日はパルスィのいろんな表情が見れて楽しかった!」

 パルスィはくすぐられ続けた結果。
 目には涙の跡と虚ろな瞳。口の端からは涎が垂れ、服は乱れて、肩で息をしている状態。見る人が見るとヤバイ状態。わふっ。

「まぁやりすぎたかな」
「ふーふー」
「生きてるよね?」
「ふーふー」
「ふーふー」
「ふーふー」
「ふーふー」
「真似すんなごらぁ!」
「ワオ! 生き返った」

 ガバッと起き上がり、すぐさま服の乱れを直すパルスィ。

「あんた私に恨みでもあんの?」
「ないない」
「じゃあ一体何なのよ……」
「最初に言ったじゃないか」
「は?」
「酒、一緒に飲もう!」
「呆れた……」
「え、なに? くすぐられたいって?」
「分かった! 飲むから手をわきわき動かすな!」
「あはは」
「ったく!」

 ただ酒を飲み交わすだけ。なのに、勇儀は嬉しそうだった。

「あんたは楽しそうね。妬ましいわ」
「おっ! 今日初めて聞いたな妬ましいって言葉」
「どっかの馬鹿鬼にくすぐられていてそれどころじゃなかったわよ」

 互いに酒を飲む。パルスィはあまり酒に強くないためチビチビ飲む。

「パルスィ」
「なによ?」
「また飲もう」
「今まだ飲んでるじゃない」
「約束」
「は?」
「約束だ。また飲もう」

 パルスィは勇儀の嬉しそうな表情を見た。何がそんなに嬉しいのか、パルスィには理解出来なかった。ただ、自分と居ても笑顔なやつを久し振りに、本当に久し振りに見た。だからか――

「分かったわよ」
「え? いいのか!?」

 パルスィは勇儀に興味をもった。もっと知ってみたいと思った。

「ありがとう! もう明日にでも来るから!」
「んな毎日飲みたくないわよ」

 浮かれている勇儀に対して、苦笑いを浮かべて返すパルスィ。
 ただパルスィは思った。

「こんなのも、たまには悪くないのかな?」
「ん? 何か言ったか?」
「何も言って無いわよ」

 今はまだ、親友とも友達とも言えない不確かな関係。
 でも、二人が親友になるのも、そう遠くは無いかも知れない――
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