絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

ただ穏やかな一日

実はチルノをちゃんと書いたのは初めてだったりしたのです。
ほのぼの、かな。



 
「やい! 霊夢!」
「あら、チルノじゃない。珍しい」

 チルノが腕を組み、無い胸を張って霊夢を睨んでいた。
 もちろん、霊夢は無視して縁側でお茶を啜る。

「あたいは最強を目指す!」
「そ、頑張って」
「それで、あたいなりに最強とは何かを考えてみた」
「ふーん」
「最強とは、霊夢を倒してこそだと気付いたのよ!」
「何で私?」
「いろんな相手に勝ってるじゃない。だから、霊夢倒せば、自然と私が最強でしょ」
「はいはい、寝言は寝て言いなさい」
「馬鹿にするな!」
「1足す1は?」
「2!」
「5×1は?」
「7!」
「121万2191×128は?」
「ぇ……あぅ、えと……いっぱい!」
「石の上にも?」
「三年!」
「棚から」
「小判!」
「犬も歩けば?」
「ちりめんじゃこ!」
「もはや意味分からないわね。モニターに異変が! パターン⑨!」
「チルノです!」
「あぁ……間違いない、馬鹿だ」
「っていつまでやるのよ!?」

 流されていることに気付いたチルノが、霊夢に怒る。

「気付いたか、面倒ね」
「ふん! 安心して、3分でケリをつけてあげるから!」
「あー……そんなに時間は要らないわ。必要なのは、30秒よ」

 少女、弾幕中。終了。

「予想以上の早さね」
「ぅ……あっ、くぅ……」

 速攻で敗れた上に、服もボロボロなチルノ。
 霊夢はチルノ相手にも一切の容赦無く、弾幕を当てた。勝ち目が無い状況でも、チルノは突撃してくる。そのため、チルノが動けなくなるまで徹底して攻撃しなくてはならないのだ。

「っ……ぅ、身体うごかな……い」
「あれだけ全身全霊全力でかかってくればねぇ……大丈夫?」

 チルノは肩で呼吸をし、ぴくっと震えている。大ダメージだったようだ。

「大丈夫じゃ、ない……んっ……はぁ」
「馬鹿は大変ね」
「あたいは、馬鹿じゃない」
「はいはい」
「きゃっ!?」

 倒れたままのチルノを、お姫様抱っこする霊夢。さすがにボロボロのチルノを放って置くほど、腐ってはいない。

「あんた、そんな可愛らしい声出すのね」
「ぅ、うるさい! 痛っ……」
「あーほら、暴れるからよ」

 少し顔を赤くして怒るチルノ。可愛らしいと言われて、暴れる。だが、痛みにぴくっと震え、その後おとなしくなった。
 ただし、目は霊夢を睨み付けている。
 もちろん、霊夢はそんなこと気にせず、さらりと流す。そんな霊夢の態度に、チルノは悔しそうに顔を歪めた。

「ぅー……」
「そんな唸ってたら馬鹿じゃなくて犬みたいよ」
「誰が犬だっ……っ!?」
「うん、学習能力0みたいだからやっぱり馬鹿ね」
「くぅぅ……」

 爽やかな、そう凄いわざとらしいくらいの爽やかな笑顔で霊夢はチルノを見た。

「霊夢、気持ち悪い」
「痛いお仕置が必要かしら?」
「ぅ……」
「ごめんなさいは?」

 霊夢が微笑みながらそう言う。
 やっぱり気持ち悪い笑顔だなぁ、などとチルノは思っていた。

「ぜぇったいに謝らない!」
「そう、残念ね。お仕置が必要のようね」
「痛っ! ちょ!? な、何脱いでるのさ!?」

 部屋に入った途端、チルノを投げ捨てると、巫女服を脱ぎ始めた霊夢。
 そして下着だけになって、チルノに近付く。

「さぁて、あんたも脱がせてあげる」
「ひ……やめろ! 馬鹿変態巫女!」
「これが、お仕置よ。きちゃないあんたをお風呂で洗う!」
「やっ! いーやーだー!」

 チルノは撃ち落とされたりで、見事に汚れていた。服もそうだが、頬や足にも土がついている。

「はいはい、無駄な抵抗はやめなさい」
「やっ、くすぐった……あははっ」

 抵抗したいが、身体が痛いために動けない。
 初めて他人に服を脱がされるという経験に、少しくすぐったさを感じていた。本当にくすぐったいというのもあったのだが。

「はい、連れてくわよ」
「いやだぁ……」

 裸にひん剥かれて、再びお姫様抱っこで運ばれる。
 本当に嫌なのか、次第に弱々しい声になる。

「大丈夫、怖くないわよ」
「熱いの、やだ」
「汚いままのが嫌でしょう?」
「汚いままのが良い」
「優しくするから、ほら」
「うぅー絶対に許さないんだから」
「はいはい」

 涙を浮かべ、普段とは真逆の弱々しい態度でそう言うチルノを、やっぱり軽く流す霊夢だった。



 少女入浴中につき、音声だけお楽しみ下さい~



「熱いよぉ……もう、やだ」
「はいはい、まだ身体洗って無いじゃない」
「んっ……はぁ、熱い熱い熱い!」
「仕方無いじゃない。お湯は熱いもんよ」
「ひゃっ!? くすぐったいって……痛っ!」
「あ、大丈夫?」
「痛い……」
「ごめんね、傷に染みたのかしらね」
「もう出してよぉ……あたい限界だってば」
「まだまだ。慣れれば気持ち良くなるわよ」
「こんな熱いの慣れたくない……」





 少女身体ふきふき中~



「んにっ……もうちょっと優しく拭いてよ」
「はいはい、これ服ね」

 渡されたのは、霊夢のよりも小さな巫女服。

「あたいの服は?」
「洗っちゃうからそれ着てなさい」
「えー……」

 チルノは不満そうに低い声を上げた。
 霊夢がジト目でチルノを見る。

「なによ、嫌なの?」
「嫌」
「馬鹿正直ね……あんた。それが嫌なら下着姿でうろついてなさい」
「むむむ……」

 本気で悩んでいる。
 霊夢は、私の巫女服はそんなにヤバイのかと少しヘコんだ。心の中で涙を拭いた。涙の数だけ強くなれる、と自分を励ました。

「こ……れ、で良い」
「どんだけ嫌なのよ……」

 んしょんしょ、とチルノは巫女服を着る。
 霊夢の幼い頃の巫女服は、今のチルノにちょうどだったようだ。
 お風呂上がりで、普段つけているリボンをつけていないチルノの姿は新鮮で、ちょっとだけ大人っぽさがあった。

「はぁ……最悪の一日ね」
「あんたが仕掛けて来たんでしょうが」
「そうだけど……」
「仕方無いわね、牛乳飲む?」
「飲む!」

 んくっんくっと牛乳を飲む。霊夢もこくっと飲む。同時に飲み終わり、互いの顔を見て笑う。

「あははっ、霊夢口白すぎ!」
「あんたもよ、チルノ」

 軽く口元を腕で拭う。
 チルノも大分体力回復してきたようで、少し余裕が現れていた。
 二人、縁側に座る。

「涼しい」
「日陰だからね」

 優しい風が、ふわりふわりと髪を撫でては通りすぎる。
 木々の囁きが、心地良い。
 しばらく互いに無言でいた。
 霊夢は、あのチルノが黙っているなんて珍しいと思い、ちらりとチルノを見る。

「んっ……」
「あはは、寝てたのね」

 頭をふらふらとさせて、危なっかしかったため、霊夢はそっとチルノの肩を寄せる。
 そして、膝の上に寝かせた。所謂膝枕というやつだ。

「んっ……霊夢」
「ん?」

 寝言で、霊夢の名前を呼ぶ。

「くたばれぇ……」
「……叩き起こそうかしら」

 そんな気も、チルノの穏やかな寝顔を見たら消えてしまった。

「ふふ、ばーかっ」

 小さく笑いながらそう呟いて、チルノの綺麗な髪を梳くように撫でる。起こさないように、気をつけながら。
 お風呂上がりでさっきまで熱くなっていたチルノの髪は、もう冷たくなっていた。
 そのひんやりとした冷たさが、心地良い。
 穏やかな空間が、確かにそこには存在していた。



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