絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

アンケートから始まる恋愛

半年くらい前の作品。
あやにとですよ!
なんか甘いだけの作品ですよ!




「に~と~り!」
「うわっ!?」

 にとりが機械を弄っていると、背後から文が抱き付いてきた。
 にとりは思わず手元が狂ってしまいそうになる。

「人の家に勝手に入るな!」
「まぁそう言わずに。私とにとにとの仲じゃないですか」
「どんな仲だ! ていうか、にとにとって言うな!」
「まぁ冗談はさておき」
「本当に腹立つなぁ」

 にとりが何を言っても文は軽く流す。にぱーと笑顔で、自分のペースを決して崩さない。

「アンケートに協力を――」
「断る。帰れ」
「即決!? それは酷くないですか!?」
「私は忙しいんだ。機械を弄るのに」
「なら報酬として私の体を弄っても良いですから」
「もー本当に帰って~」
「流された!?」

 にとりは文の口調が記者モードの時点で、何となくこういう展開は予想していた。
 だからこそ、冷静に流せる。

「今回の新聞にはアンケートが必要なんです! にとり様~」
「様を付けるな!」
「にとり殿~」
「殿でも駄目」
「なら最終手段です」

 文が突然にとりを強く引き寄せ、抱きしめる。
 にとりは烏天狗の力に逆らえるわけもなく、文に抱き締められたまま動けない。

「文、離して~」
「にとり」

 文は抱き締めた状態から、顔をにとりの耳元に近付け――

「にとり、可愛いですね」
「――っ!? な、なな!?」

 囁いた。耳に息がかかる度に、にとりはゾクっとした。さらに文からの言葉、この状況、非常に恥ずかしかった。

「うわぁぁぁ離せ! 離して! お願い文!」
「にとり、あぁにとり。愛しいにとり。可愛いです、本当に」
「ふわぁ!?」

 必死の抵抗も力の前では無力で、ひたすら愛を囁かれ続けたにとりは、もう力が体から抜け落ち、顔が真っ赤になっていた。あまりこういうのに免疫が無いにとりには恥ずかしすぎた。

「さぁ、にとり」
「……なんだ」
「あと72時間この状態なのとアンケートに協力するの、どっちが良いですか?」
「……アンケートに協力」
「強情ですね。まだアンケートに協力しませんか。では囁き続けてあげます」
「協力するって言ってるのに!?」

 その後、1時間たっぷり愛を囁かれ、抱き締められ、耳元に息を吹かれ続けた。

「さぁ、にとり。アンケートに協力しますか?」
「……もう協力させて下さい」
「返事が0.8秒遅かったからあと5時間このままです」
「この鬼! 悪魔!」
「残念、私は烏天狗です」

 愛してる、可愛い、もう二度と離さない、好き、などなどの甘く鬱陶しい台詞を囁かれ続けた。
 正直なトコ、文は何か楽しくなって、ただにとりを苛めたかっただけである。

「さぁ、にとり」
「協力協力協力協力協力する!」
「ふむ、流石にこの辺りで止めときます。ではアンケートに移ります」

 文から解放されると思い、安堵したのも一瞬。文は予想と違い、にとりを離さなかった。

「おい文」
「なんです?」
「何故離さないんだ」
「このままでもアンケートは出来ると思ったからです」
「私は今、何故お前と友達なのかが本当に理解出来ない……」
「まぁまぁ、早くアンケート終わらせれば良いだけの話ですよ」

 何を言っても文には無駄だった。
 にとりは、せめて早く終わることを望んでいた。

「ではアンケートです。このアンケートは妖怪の山付近のにとりを中心に聞いているアンケートです」

「私だけじゃん!」

「では最初の質問です。あなたは女ですか、男ですか?」

「女だよ!」

「では次の質問です。生きていて恥ずかしかった時はいつですか?」

「今現在」

「では次の質問です」

「淡々と進むんだな」

「射命丸文をどう思いますか?」

「嫌い」

「えーと、大好き……っと。次の質問です」

「目の前で回答捏造するな!」

「機械を弄るテクニックは、他のことにも使えますか?」

「あぁまぁ、手先が器用にはなるよ」

「ふむふむ。夜に一人でアレするときに使える……っと。次の質問です」

「おいこら! それ新聞載せたら絶交だぞ!」

「一人のときはよく何をしてますか?」

「あぁ、やっぱり――」

「はい、一人であんなことをしている……っと。では次の質問です」

「まだ答えてすらいないよ!?」

「好きな色はなんですか?」

「ん~緑?」

「緑色の下着が好き……っと。では次がラストです」

「質問内容変えるなよ! ていうかやっと終わりか……」

「今、キスしても良いですか?」

「ふぇ!?」

 にとりが驚いて顔を上げると、文が顔を近付けてきた。焦るにとり。

「ちょちょちょ!? 冗談もほどほどにしなきゃ怒るよ文!」
「最初から言ってるじゃないですか」
「何を――」
「可愛い、愛してますっ、てね」
「ちょ、ま――」

 にとりの言葉は、遮られた。柔らかく温かい、敏感な部分を互いに重ねているから、声は発せられなかった。
 にとりは目をギュッと閉じて、顔に紅葉を散らす。
 そんなにとりを、より愛しく感じた文は、さらに強く抱き締める。
 にとりも恐る恐る文の背中に腕を回して、そっと抱き付く。
 しばらくして、どちらともなく唇を離した。

「にとり、可愛いですね」

 そんな文の言葉に、にとりは先程とは違う恥ずかしさが込み上げてきた。
 そして小さな声で精一杯の言葉を言う。

「責任とれ……馬鹿」
「ええ、もちろんですよ」

 二人はそのまま、しばらくの間抱き合っていた。
 にとりは赤くなった顔を見せないため文の胸に顔を埋め、文はそんなにとりを愛しげに思い、強く、強く抱き締めた。



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