絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

あやみこラジオ~第8回放送~

実際1年振りくらいな気がするあやみこラジオでした。


「文っていっつも靴下の親指の部分、穴空いてるわよね。そういう趣味なの?」
「放送始まっての第一声がそれっておかしくないですかね!? しかも聴取者が嘘か本当か分からないような、微妙なラインの嘘つくのやめてくれませんか!?」
「みここここー。はい、面倒だけどあやみこラジオの時間よ。パーソナリティーは私、博麗霊夢とどこぞの鴉でお送りするわ」

 オープニング曲の『恋風綺想』が流れる。

「ちょ、それ私の台詞! というか、なんでこんな流れなのにしっかりと曲が流れるんですか!」
「えっとまずは……PN年中お祭り騒ぎさんから『みここここー! 霊夢さんに以前から質問してみたかったことがあります。霊夢さんは数々の異変を解決してきましたが、その際に誰かをパートナーにしていたこともあると聞きました。そのパートナーに点数をつけるとしたら、何点でしょうか?』だって」
「あれ? 今日はもしかして、私スルーな流れですか? しかも勝手にお便りのコーナーいきましたね? あ、みなさーん! 私、射命丸文ですよー!」
「うーん、そうねぇ……紫は存在そのものが胡散臭いやつだけど、実力は信じられるし頼りがいあったわ。癪だけど、85点くらいかしら」
「なるほどーでは萃香さんはどうです?」
「萃香? あーあいつは……うぅん」
「あ、よかった。私、ちゃんと認識されてますね」

 無視されずにちゃんと反応が返ってきたことに、文はホッと胸を撫で下ろす。

「85点かしら。楽だったし、安心感もあったわ。考えがストレートで紫みたいに捻くれまくってるわけでもないし、やり易さがあったわね」
「ふむ、さすがは萃香さんといったところでしょうか。では! 私は! 何点ですか!」
「汚点」
「大体想像できていたけどやっぱり辛辣!? あーもう、なんか今日は最初っからペース握れていないので、次は私が読みます。PNマッチ棒さんで『文さん、霊夢さん、こんばんは。お二人のやりとりを毎回楽しませて――』」
「続いてのお便りは……あら久し振り、PNほたるさんからね」
「酷いスルーをされた!? いやいやいや、私を無視するだけならまだしも、お便りの人まで巻き添えくらっちゃってますから! マッチ棒さん、今絶対になんとも言えない気分になってますよこれ!」
「ふーん、なるほどねぇ。ほたるさん、そんなことがあったのねぇ……」
「そして読んでください! 声に出してください! これラジオですからね!? お便り黙読とか、誰も得しないですから!」

 いつも不機嫌だったり乗り気でないことが多い霊夢にしても、今日は一段と酷い。文はそう思い、一体どうしたのかと考える。このままでは、最初から最後まで放送事故だ。
 原因を探るために、思考を巡らす。もしかして何か自分がしてしまったのではないかとも。ただ考えることに夢中になって、無言になってしまってもいけない。沈黙で無駄に時間を費やすわけにも、番組の進行を停滞させるわけにもいかない。
 仕方なく文は、進行を続けながら思考をフル回転させることを選んだ。
 ぶすーっとした顔といつも以上に丸くなっている背中をした霊夢を見て、文は思わずため息が零れる。

「仕方ないので、霊夢さんの代わりに私が謝罪しておきます。お便りを出してくれたのに、こんなことになってしまってすみません」
「もっと心を込めて、頭を下げなさいよ」
「今ほど霊夢さんの顔に右ストレートをぶち込みたいと思ったことはないです」
「ぶち込んできてもいいのよ? 躱すし反撃もするけど」
「……やめておきますよ。あなたと本気でやりあったら、無傷で済むわけないですし」
「あら? その言い方だとまるであんた、私に勝つことはできるって言っているみたいに聞こえるけど?」
「……なんか何言っても面倒になりそうなんで、ノーコメントで。さあ、次のコーナー行きますよー!」
「ふぅん? まぁ、いいけど。CMの後は、久し振りの『幻想風靡で一発解決』のコーナーよ」



 ~少女CM中~



「諏訪子様」
「なんだい、早苗」
「CMを任されましたね」
「そうだねぇ」
「けど正直、守矢神社はCMしなくても繁盛してますよね」
「そうだねぇ」
「……可哀想なんで、博麗神社の宣伝でもしてあげます?」
「でももう時間ないよ?」
「え? あ、本当で――」



~少女CM終了~



「さあ、幻想風靡で一発解決のコーナー! みなさんからのお悩みを、私が速攻で解決するというコーナーですね」

 BGM:風神少女

「えー……ここでみなさんに、言っておかないといけないことがあります。さっきのCMを聴いて、霊夢さんがブースを飛び出しました」

 文は今、ブースの中に一人ぽつんと残されている状態だ。
いつもは狭く感じるものの、いざ一人だけになるとやけに広く感じる。

「ま、まぁすぐに戻ってくると思いますから! それまで少しだけ待つとしま――え? 何?」

 文の視線の先には、カンペを出しているにとりたちスタッフの姿。そこに書かれていた文字を見て、文は思わず数秒固まった。

『霊夢、このまま直帰だよ』

 数秒、完全に無言の状態が続いた。明らかに放送事故以外の何物でもない。

「え、ちょ、いやいや!? それはさすがにおかしいでしょ! というか、あんたらちゃんと止めなさないよ!」

 止まっていた時間が動き出したかと思ったら、あまりの動揺に営業モードが完全に抜けてしまっている。
 しかしそんな文に対し、スタッフ側は至って淡々としている。カンペで次の指示を出してきた。

『とりあえず進めて』

「ぇ、えー……マジですか。マジですかぁ。分かりました、はい。えーっとPN絶賛反抗期さんから『母がご飯のときによく出してくる、ちくわにきゅうり刺さっている料理はなんなんでしょうか。料理の名称も知らないし、特別美味しいわけでもなくかといって不味いわけでもないので、反応に困ります』ですか。なら自分で名前つけちゃえばいいと思います! もしくはお母さんに直接聞いてみましょう! ちなみに私は知りませんし見たこともないです!」

 早口で言い終え、ふぅと一呼吸。

「……な、なんかツッコミしてくれる霊夢さんがいないせいで、私が滑っている空気みたいになってる気が! う、うぐぐ……一人の心細さを実感しています」

 もちろん文のこの弱音にも、反応する者はいない。くそぅなんだこれ、と思いながらも文は次のお便りを手に取る。

「PNあまぐりじゃないよはまぐりだよさんから『最近寝不足で困っています。どうすればいいでしょうか』ですか。これはもう一言で充分ですね」

 すぅっと息を吸い――

「寝ろ! 以上!」

 力強く、そう言った。

「はい、では次のって思ったけど、どうやら時間押しちゃっているみたいなので、今日はこのあたりで!」



 ~少女CM中~



「……夢想天生!」
「はっ! いくら霊夢さんでも、私と諏訪子様と神奈子様の三人相手に! 勝てるとお思いですかぁ!」
「馬鹿早苗、喋っている余裕ないよ! 右方向から来てるよ!」
「諏訪子、そういうあんたも背中ががら空きじゃあないか! みんな慢心するな! 相手は霊夢だぞぉ!」
「がはっ!?」
「諏訪子様、私を庇って!?」
「うぉぉぉぉぉぉぉよくも諏訪子をおぉぉぉぉ!」
「神奈子様そのタイミングはっ!」
「うぐ、し、しまった……」



 ~少女CM中~



「何良い勝負繰り広げているんですかあの人は!? あ、エンディングです、はい」

 エンディング曲が流れる。終わりが近い合図だ。
 いつも以上に、文は疲労しきった様子である。締めなきゃいけないのに、締める気力ももはやほとんどない。ぐでーっとなって、机に顎をついている。

「えーそれでは次回もお楽し――」
「締める前にここで一つ、お便りを紹介するわね」
「は!? ええぇっ!? れ、霊夢さん、帰ったんじゃ! というかさっきまで、守矢神社で戦っていたんじゃ!?」

 突然ブースに入って来た霊夢の姿に、驚いて飛び上がる文。霊夢の手には、一枚のお便りがある。
 最初の不機嫌はどこへやらといった様子で、霊夢は普通に読み上げる。

「PN消しゴムさんから『文さんはいつも余裕を持った様子ですが、本気で怒ったり焦ったりすることはあるんでしょうか? 一度そういった文さんも見てみたいです』とのことよ」
「事情が呑み込めないのですが」
「つまりは今日のはドッキリみたいなものよ。事前に他のスタッフたちと話し合って、今日はこういう流れで文が怒ったり焦ったりするかーっていうね。ちなみにCMの様子は、事前に録音していたものよ」
「えあ、あは、あはは……なんか笑うしかないですねこれ」

 文は引き攣った笑みを浮かべて、どう反応すればいいか困っている。

「けどあんた、凄いわね。私なら殴るレベルなのに、結局最後まで怒りはしなかったし。大したもんだわ」
「こっちとしては、霊夢さんに何かしてしまったのかと不安でいっぱいでしたよ。嫌われたかと」
「ばーか、嫌いだったらそもそも最初からブースにすら来ないで、さぼるわよ。まぁけど、正直やりすぎたって思っているから、今夜は私と呑むことを許可してあげるわ」
「それ霊夢さんが今日たまたま呑みたい気分なだけ、とも取れるんですが。というか、上からなのはやっぱりいつも通りなんですね」
「何よ、私と呑みたくないわけ?」
「全力で付き合わせていただきます。けど本当に今日は困ったんですからね? その分、何か適当なおつまみ作ってくださいよ」
「はいはい、分かったわよ。からあげでいい?」
「一番駄目なものをピンポイントで持ってきた!?」
「冗談よ、ちゃんと作るから安心しなさい。あ、そろそろ締めだって」

 すっかりいつもの調子である。
 文もいつの間にか、疲れがどこかへ行ったかのように元気になっている。

「じゃあ霊夢さん、あの一言を!」
「はいはい、あややややー!」
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