case18:『式神』2014-01-28 Tue 00:34
あやれいむな小ネタ。
Case18:『式神』 特定の場合のみ、博麗霊夢は式神を使う。この事実は、あまり知られていなかったりする。その特定の場合とは、霊夢が神社を不在にしている場合、霊夢が昼寝をしていてその邪魔をされたくない場合の二つである。主に後者のほうが多い。そのため、知っている人物も、頻繁に神社へ訪れる人物、魔理沙や文、あとは紫あたりといった者たちだけだ。 しかし、式神といっても藍や橙のような元が妖怪のタイプではなく、霊夢の場合はお祓い棒に特殊な札を付与したタイプである。 見た目は霊夢そっくりだが、霊夢よりも身長が半分くらいしかない。さらに、物静かで話しかけられない限りは滅多に喋ることはないのが特徴だ。一見、ただの幼い子どものようにも見えるが、元がお祓い棒であるのもあって、妖怪相手には強力な力を持っていたりする。 「いつ見ても、霊夢さんにそっくりですねぇ」 「……」 そんなシキガミコ(訳:式神+巫女、命名:文)の隣に座り、観察をする文。 せっかく取材という名の遊びに来たというのに、目的である霊夢は留守だった。そのため、シキガミコの観察で時間を潰す。 ジッと見つめてくる文の視線など気にもせず、シキガミコは前を向いたままぴくりとも動かない。知らない者が見たら、多少不気味と感じるかもしれない。 「そうだ、霊夢さんって普段、私のこと話題に出してます?」 「ん」 「えっと、それは肯定と取りますね。どんなこと話してますか?」 「……とてつもなく馬鹿だって」 「おぉぅ、大体予想してた返答……」 「あと」 「ん?」 「なんだかんだて、信頼できるって」 「ほ、ほぅ、ほう!」 無駄にテンションの上がる文。 その十数分後に帰って来た霊夢だったが、一日中やけに機嫌良く文がべったりしてくるので、心の底から気持ち悪く感じたとか。 霊夢がシキガミコに「何か問題でもあったのか」と訊ねても「何も(異変レベルの問題は)なかった」と返ってくるせいで、もやもやとしたまま逆に霊夢は一日中不機嫌になった。 |
コメント
うおっ!こいつ、喋るぞ!?
シキガミコ、良いですね~。わが家にも一体欲しいですね!!(ぉ 2014-01-28 Tue 07:26 | URL | ロドルフ [ 編集 ]
>>ロドルフさん
お札一枚でお手軽なシキガミコが!( 2014-01-28 Tue 23:28 | URL | 喉飴 [ 編集 ]
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