絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

case16:『射命丸文の食生活』

あやれいむ!


Case16:『射命丸文の食生活』



 何気ない会話の流れから文の食生活を聞いたとき、霊夢はドン引きした。一日で多いときに二食、しかも手軽なおにぎりを一つずつだけ。普段は一日に一度、適当に買った弁当をお昼くらいに食べる生活。むしろ、食べないことも多い。
 それは文曰く「食事にかける時間が勿体ない。長いこと生きていると、作るのさえ飽きる」とのこと。食べるだけならまだしも、食材の買い出しや料理する時間、そういった手間暇かける時間が勿体ないという。
 そのことを聞いた霊夢は、まず一発文を殴った。いきなり何をするのかと抗議してきた文を、さらにもう一発殴った。何か言ったら殴られると判断し黙るも、けれど目つきは反抗的な文をまた殴ると見せかけて今度は蹴り飛ばした。

「あんたねえ、食べるってことがどれほど最高で幸せな行為か! 自慢じゃないけど、私は寝ているときと食べているとき以外、幸せだって感じることはまずないわよ!」
「本当、自慢になってないわね。けど、理解できないわ。人間なんて、むしろ私たち妖怪よりも時間が限られているのに。食事に時間を費やすなんて、勿体ない。餓死しない程度に何か口に入れれば、それで良いと思うけど」
「くたばれっ!」
「おうふっ!?」

 ぶつぶつと理解できないなんて言葉を漏らす文に、霊夢の博麗式フリッガージャブが炸裂した。

「あんたはあれね、食事をなめてるわね。いいわ、今日は晩御飯食べていきなさい。私があんたの考えを、改めさせてやるわ!」
「……めんどくさごふぇう!?」

 文句をぼやいた文に、霊夢の博麗式チャランボがヒットした。


 そしてその夜、たった一度の食事で文は本当に考えを変えられた。軽く見ていた食事に、美味しさからの幸せだけでなく、温かさや懐かしさといったぬくもりを感じたのだ。ただ美味しいだけなら、別に考えを変えることはなかっただろう。しかし、霊夢の思いが伝わってくる料理に、美味しさ以上のものを感じたからこそ、文は食事も悪くないものだと考えが変わったのだ。
 こうして文は、食生活を改めることになった。だが、それと同時に、霊夢の手料理でしか満足ができないようにもなってしまった。自らが作っても、物足りなさを感じてしまうのだ。

「責任、取ってよね?」

 それからというもの、文はほぼ毎日の頻度で霊夢の元へと手料理を求めてくるようになった。
 霊夢も自分自身がきっかけであり原因であることは分かっているため。ため息を零しつつも放ってはおけず、毎度手料理を振る舞うことに。

「はぁ、藪蛇だったかしら……」

 そう呟きつつも、霊夢の表情がどこか嬉しそうなのは、自分の手料理をここまで求めてくることに対する純粋な喜びだろう。
 居間で待機して、手伝う気ゼロの文に対し呆れつつも、さぁ今日は何を作ろうかなんて考えながら台所に立つ霊夢。その様子は、鼻歌の一つでも聞こえてきそうなくらい、上機嫌に見えるものだった。
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コメント

(それはもうこれ以上無い笑顔で)もう結婚しろ!!!!!!!!
2013-12-20 Fri 19:42 | URL | ロドルフ [ 編集 ]
>>ロドルフさん
多分お互いそれを誰かから言われても「は? なんで?」って素で返すくらいには、いろいろと鈍い部分や天然部分があると思います!
2013-12-20 Fri 21:40 | URL | 喉飴 [ 編集 ]

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