絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

case9:『捻くれ者』

パッチェさんとフランちゃんのお話。



『捻くれ者』



 パチュリー・ノーレッジは、紅魔館で一番の捻くれ者である。それは紅魔館の誰もが認めることであり、本人もそれは認めているほどだ。それが魔女という性質によるものなのか、ただの本人の性格なのか。おそらくは後者であろう。
 たとえばフランドールが暇を持て余して、相手をしてくれと言った場合、パチュリーがまず提案することが読書である。読書自体は普通のことだが、実際は本を読むフランドールの横で腕立てや腹筋を始める。本来静かな図書館の中、ふんふんっという無駄に荒い息が真横から聞こえては、本に集中などできるわけがない。自ら本を勧めておいて、それを妨害するという捻くれっぷりだ。
 仕方なく、フランドールが「体を動かしたいなら、弾幕ごっこでもしようよ。軽い運動にもなるし」と提案する。
 それに対しパチュリーは、まるでフランドールの言葉なんて最初からなかったかのように――

「そうね、フリスビーでもする?」

 と言った。こいつ殴りたい、という衝動に駆られるフランドールだったが、グッと堪える。

「いや、弾幕ごっこをね、今提案したよね?」
「じゃあ私がフリスビー投げるから、妹様はそれを全力で取りに行って。そして利口な犬のように、私の元へと戻しに来て頂戴。そうしたら私が、妹様の顎や頭をよーしよしよしよしよしって言いながら撫でまくるから」
「完全に私を馬鹿にしてるよね、それ!?」
「私なりの愛だけど……」
「愛が歪んでる! そんな愛はいらない! そうじゃなくて、弾幕ごっこを――」
「ごっこ遊びがしたいの? お医者さんごっこでもする? じゃあ妹様、患者役やって。私、生まれたての小鹿の役やるから」
「肝心のお医者様がいない! 病状訴える患者の横でぷるぷる震えてる小鹿って、それどんな状況さ!? それともその患者には、小鹿が医者にでも見えてるの!? だとしたらその患者、重症だよ思ってる以上に!」
「妹様、ツッコミ長い。」
「~っ! あぁもうっ! 本当に腹立つ!」

 ぶんぶんとレーヴァテインを振り回すフランドールに対し、まるでうふふ捕まえてごらんなさーいと言っているかのように軽やかに逃げ続けるパチュリー。
 無駄に賑やかな大図書館。
 なんだかんだでフランドールの最初の望み通り、相手をしてやっている形にはなっている。
 このように、パチュリーは捻くれている。
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コメント

天邪鬼に懐かれてる...やっぱ紅魔館はいつも元気いっぱいですね!
2013-10-19 Sat 05:53 | URL | ロドルフ [ 編集 ]
>>ロドルフさん
懐き懐かれ、そんなお二人っ。紅魔館は常にどたばたしています!
2013-10-19 Sat 23:14 | URL | 喉飴 [ 編集 ]

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