絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

case7:『手を繋いで』

文さんと霊夢さんのお話。



『手を繋ぐ』



「霊夢、ちょっと手をかしてくれない?」
「私の手は着脱式じゃないから無理だわ」
「そういうのいいから、ほら」

 文が霊夢の手を取ろうとする。が、霊夢はひょいっと自らの腕を挙げてそれをかわす。
 再び手を伸ばす文。同じく再度かわす霊夢。
 互いに無言で見つめ合い、そしてにっこりと笑い合う。
 そして次の瞬間には――

「えぇいちょこまかしないっ! なんで避けるのよ!」
「理由なんてないけど、強いてあげるなら素直に手を差し出すなんて癪だから! くっ、この……っ!」

 飛びかかった文に対し、霊夢は何度も避けようとするが、そこは人間と妖怪の腕力の差によって文が勝った。
 霊夢を押し倒し、馬乗りになってから、両手を無理矢理重ね合う。それでもなお、霊夢が抵抗しようとするものだから、外れないようにと手のひらを重ね合わせるだけでなく指を絡ませ合う。
 ふふんと勝ち誇った顔の文に、悔しそうな表情を浮かべる霊夢。

「ぐぐ……で? 結局あんたは、何がしたかったわけ?」
「ん? あぁそうそう、手を握ると安心感が生まれるっていう話を聞いたものだから。ちょっと試してみようと思って」
「はぁ? 何それ、馬鹿みたい」
「そう? 私は結構、安心するわよ。というか、心地良いわね。霊夢はどう? 何も感じない?」

 文がそう問い、手にぎゅっと力を込める。すると文よりも弱い力だが、霊夢もぎゅっと握り返した。
 にへらっと笑う文に、霊夢はぷいっと顔を背けながら――

「まぁ、悪くはない、わね」

 とだけ言った。
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