絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

case5:『数センチ』

割と随分前にてきとーに投げたものを、ちょっと整えて形にしたもの。
文さんと霊夢さん。



『数センチ』



「ちょっと身長伸びた?」
「ん、いちいち測ってないから分からないけど、そう見える?」
「そうねぇ……」

 距離を詰め、霊夢の横に並ぶ。私と霊夢の身長差は、パッと見そこまであるように感じない。やや私の方が、霊夢よりも高いといった感じだ。
 その事実を確認し、少しだけホッとする。

「うん、まだ私の方が大きいわね」
「たった数センチの差じゃない」
「その数センチが、私にとって重要なのよ」
「そんなものかしらねぇ」
「そんなものなのよ」

 さほど興味なさそうに言う霊夢に、小さく笑いながら返した。
 霊夢は成長期なのだから、きっと近いうちに私の身長なんて越えてくだろう。人間の成長は、とても早い。少なくとも、成長が止まった妖怪たちからしたら。姿形を自由自在に変えることができる妖怪もいるが、それは本当の成長とは言えない。
 そのことが、彼女とともに成長できないことが、少しだけ寂しく感じる。だけど、嬉しさもある。成長を見届けることができるという、嬉しさが。
 それでもやっぱり、まだもう少し長く、少しでも霊夢を長く見ていたいから。

「……なぁによぅ」
「別に」

 頭を撫でると、子ども扱いされていると感じたのか、霊夢は少し不貞腐れたような表情を見せる。それでも手を払いのけないあたり、もしかしたら今日の彼女はいつもより機嫌が良いのかもしれない。
 思わず笑いが込み上げてくるが、ここで笑うと彼女が不機嫌になる可能性があるので、なんとか堪えておく。

 まだ届かない数センチ、できるならまだ、このままで。
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コメント

...なんでてきとーにブン投げた物がこんなにほのぼのするんですか!?
文と霊夢が仲のいい姉妹にみえますねぇ~。
2013-10-11 Fri 07:31 | URL | ロドルフ [ 編集 ]
>>ロドルフさん
某キャラソン曲を聴いていたときに、それに感化されただけだったので!
文と霊夢は何とも言えない距離感が素敵だと思います!
2013-10-12 Sat 02:26 | URL | 喉飴 [ 編集 ]

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