絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

ラブエゴイスト

今年の例大祭にて少数頒布したコピ本、文&霊夢のネチョでした。さすがにもう刷る予定もない上、あまりの少数に自分の分すら無いので公開をっ。表紙は日向いちさんに描いていただきましたっ→表紙
 

「少し雨宿りさせてもらえますか」

 そう言って、文が博麗神社へやってきたのが十数分程前のこと。
 春の空は、まだお昼だと言うのに暗く沈み、ざぁざぁと大粒の雨が地面を叩きつけていた。
 いつもなら帰れと追い返すところだが、流石の霊夢も文のびしょ濡れ姿を見て、そんなことは言えなかった。
 とりあえずはタオルを渡し、急いで霊夢は替えの服(スペアの巫女装束)を持って、居間へと戻る。するとそこには雨に打たれて疲れたのか、横になって眠っている文の姿があった。

「ちょっと、畳が濡れちゃうじゃない」

 風邪引くわよ。そう言いたかったのだが、素直じゃないせいか、口から出た言葉はいつもと同じような文句だった。
 しかし、霊夢の声が眠っている文に届くことはない。
 仰向けに眠っている文は、穏やかな寝息を立てている。すぅすぅと、呼吸のたびに胸がゆっくり上下する。
 びしょびしょに濡れてしまっている服は、文の体のラインをハッキリと映し出していた。霊夢よりも大きい胸や、細くキュッと締まった腰のラインが、嫌でも目についた。
タオルで拭いたといっても、その程度では限界がある。濡れた髪は普段と違って、どこか大人の艶っぽさを感じさせる。霊夢は思わず、手を伸ばして触れてしまいそうになるが、その寸前でハッと我に帰り、慌ててその手を引っ込めた。
 なんとかして文から意識を逸らそうと、視線をゆっくりずらす。すると、卓袱台の上にある物を発見した。

「これ……文がいつも持ってる手帳。確か、文花帖って言ってたかしらね」

 いつも文が肌身離さず持っている道具の一つ、文花帖。
 文自身はびしょ濡れなのに、この文花帖はほとんど濡れていなかった。おそらく文が、これは濡らしたくないと守ったのだろう。
 霊夢は引き寄せられるように文花帖へと手を伸ばし、何気なく開いた。そこには意外にも、少し丸っこくて可愛らしい字がびっしりと書かれていた。それは殴り書きだったり、綺麗に纏めてあったりなど、ページによって様々だった。
 何を意味して書かれているのかは、霊夢には詳しく分かるわけもない。だが、文の新聞に対する想いは、ひしひしと伝わってきた。

「たまに、ホントたまにだけど、こういう真面目なトコ……ちょっぴり格好良いのよね」

 ぽつり、そう呟いた言葉は、未だ勢いの衰えない外の雨音に消えた。
 今の発言を誰かに聞かれていたら、少し恥ずかしかったかもしれない。霊夢はそんなことを思った。
 再び、ページを捲る。すると、そこには「博麗霊夢」と書かれた文字があった。

「えっ? 私って、一体どういう――」
「はい、そこまでです」
「うわっ!? あ、文!」

 持っていた文花帖を、後ろからひょいと奪われる。
 いつの間に起きたのか、文は大きなため息を零しながら、霊夢の方へと向いていた。

「まったく……人が寝ている間に手帳を覗くなんて、美しくないですねぇ」
「な、何よ? 人に見られて困ることでも書いてあるの?」
「はい」

 即答だった。

「とても困ります。特に、あなたに見られたくないことはたくさん書いてあります」
「……さっき、私の名前が書かれたページがあったんだけど、そこに何を書いてるのよ?」
「あやややや、危ないところでした。そのページは絶対、あなたには見られたくないので」

 笑顔でそういう文だが、その笑顔には「これ以上追及してくるな」という圧力が感じられた。
 だが霊夢としては、自分の何がどんな風に書かれているのか気になってしまう。それに追求するなと言われたら、したくなってしまうのが人の性。

「見せなさいよっ!」
「霊夢さんには見せませーん」

 まるで猫のように、文の手にある文花帖へと飛びかかるが、ひらりとかわされる。
 もう一度、突撃。そしてまた、かわされる。

「ととっ、あっ!?」

 霊夢はそのまま勢い余って、畳にこけてしまった。
 慌てて起き上がろうとするが――

「そんなに、知りたいですか?」

 文にその動きを、制されてしまった。
 中途半端に起き上がろうとした体勢のまま、霊夢は動けない。右の手首に、文の手が絡まる。力は込めず、けれども動きは許さないと言った圧力をかけるように。雨に濡れたせいか、文の手は少し冷たかった。
 視線を上げると、そこには文の瞳。何を考えているのか、霊夢には読み取れなかった。

「……何よ?」
「知りたいですか、と訊いてるだけですよ?」
「何よ、見せてくれるの? 急に素直じゃない」
「そうですね、どうしても見たいと言うのなら、見せてあげますよ? ただし――」
「きゃっ!」

 突然、腕を引っ張られる。
 そして、瞬きをするだけの僅かな間に、霊夢は畳に完全に押し倒されていた。背中に感じる畳の感触。視界に入るのは天井と文の笑顔。それらが今の状況を、霊夢に理解させた。

「ただし、実際に行動で、ですけどね。文花帖の、霊夢さんがチラッと見たっていうページ、一体何が書かれていたと思います?」
「……知らないわよ」
「私が霊夢さんにしたいこと、霊夢さんへの気持ち、それらが書いてあったとしたら、どうします?」
「はぁ!? な、何言って――っ!」

 霊夢は抗議の声を上げようとしたが、出来なかった。
 声を発するための唇は、文の唇で塞がれたから。冷たい、怖い、柔らかい、心地良い。負と正の感情が、霊夢の頭の中をぐるぐると駆け回る。霊夢は突然のことに、対処しきれない。
 停止してしまって抵抗がないことを良いことに、文は次のステップへと進もうとしていた。
 重ねた唇から少しだけ舌を出し、霊夢の唇を軽くノックする。そのぬるりとした感触に、霊夢はぴくりと体を震わせた。
 文の濡れている髪から、雫が零れる。その一滴は、霊夢の頬を濡らした。
 舌は唇をなぞり、ゆっくりとゆっくりとだが、確実に霊夢の緊張を解して、侵入を試みている。
 ここで霊夢はやっと我に帰り、抵抗しようと文の両肩に手を突き出す。だが、それは霊夢自身も驚くほどに弱々しく、文の行動を制するほどには至らない。
 しかし、ここで文はあえて自分から唇を離した。互いに視線が交わる。吐息を感じるほどに、近い距離。
 霊夢は言いたいことがいっぱいあった。抗議や戸惑い、様々な言葉が頭に浮かんでは消える。この妙な空気が漂う中、一体何を言うことが正解なのか分からない。
 そのまま互いにしばらく無言でいると、文の方から口を開いた。

「な、なんちゃってー」
「……は?」

 文の言葉に、その場が凍りついたような錯覚に陥る。
 霊夢は固まったまま、文の表情を窺う。その表情は、いかにもな作り笑いが貼り付いていた。

「いやぁ、驚きました? ちょっとやりすぎましたかね? でもまぁ、元は人の大切なものを覗き見する巫女が悪いわけで、これに懲りたら今後は気を付けてくださいよ」

 早口で言葉を紡ぐ文だが、その様子はどう見ても余裕が無いように見えた。さっきの出来事を、冗談で済ませたいのだろう。
 そんな文の態度が、霊夢は気に入らなかった。人の唇を奪っておいて、何を冗談で済ませようとしているのか。そう思うと、腹が立って仕方が無かった。
 不機嫌な表情を浮かべ、未だ目の前から退かない文の胸倉をぐいっと掴む。

「え? 何? あんたこんなことして、冗談で済むと思ってるの?」
「……冗談で終わっておかないと、どうなるか分かりませんよ?」
「ヘタレ」
「安い挑発ですね。大体これは、あなたの為なんですよ。あなたにこれ以上、不快な思いをさせないように――」
「あんたは自分が傷付くことを、恐れてるだけでしょ? 私の為に、を言い訳にしてるだけ。情けないったらありゃしないわ。それをヘタレと言わずに、何をヘタレと言えばいいのよ」
「……言いたい放題言ってくれますね。何を根拠に?」

 文の表情に、少し苛立ちが生まれる。そんな文を見据え、霊夢は自信満々に言う。ただ一言だけ。

「勘よ」
「なんというか、あなたらしいというか――」

 呆れた笑みを零しながら言葉を紡ぐ文の唇に、霊夢は唇を重ねた。胸倉を掴んでいた状態からの、やや強引気味な口付けだ。触れ合うような優しいものではなく、押しつけるような、そんな口付け。
 文は一瞬、何をされたのか分からなかった。数秒して、霊夢が唇を離してから、やっとキスをされたということに気が付いた。そして見た目相応の少女のように、頬をかぁっと赤く染める。
 霊夢の頬も少し赤くなってはいたが、文ほどでは無かった。

「やられっぱなしは、性に合わないから。だから、お返しよ」
「……前々から、なんとなく思ってはいたけど」
「ん?」
「あなた、中々に馬鹿よね」
「そぉい!」
「鼻が痛い!?」

 余裕があまり無いのか、素の口調でそんなことを言う文に、どこぞのハクタク並みの頭突きがお見舞いされた。
そして次の瞬間、霊夢は掴んでいた胸倉をそのまま引っ張り、文を自分の横に寝かそうとする。わわっと慌てる声を上げるも、抵抗は間に合わない。べしゃっと畳に寝かされてしまった。
 さらに霊夢はゆっくりと起き上がり、文の腹部に馬乗りになる。互いにさっきと真逆の立場になった。

「私も前から、なんとなく思ってたんだけどさ」
「な、何?」
「文って、攻め気質に見えて実は受け気質よね」
「そ、そんなことっ!」
「さっきも結局は私を攻めきれなかったじゃない」
「い、いやだからあれは、霊夢のことを思ってのことで。不快にさせないように――」
「本当に嫌だったら、キスされた時点で本気でぶん殴ってるわよ」

 それくらい察しなさいよ、馬鹿。そう言われ、文は鼓動が高鳴るのを抑えきれなかった。
 今この状況、想像してしまうのは自分に都合の良いものばかり。けれども、そうじゃないかもしれない。ただの冗談の可能性だって、あるにはある。そう考えると、文は怖くて仕方が無かった。

「……そんなこと言われたら、期待しちゃうじゃない」
「そうは言いつつ、特に何か行動を起こすわけでもないのね。何よ、やっぱり怖いの?」
「そりゃあ怖いに決まってるでしょう? 私は巫女みたいに、神経図太くないの」
「手帳に書いてあること、教えてくれるんじゃなかったの? 行動に起こさなくても良いから、せめて言葉にしてみなさいよ」
「でも、もし……」
「でもとかもしとか言い続けてたら、一生何もできやしないわよ」

 文はジッと、目の前の霊夢を見据える。霊夢からは冗談の雰囲気を、一切感じられなかった。そこにあるのは真剣に、ただただ文の想いを受け止めようとする姿勢、確かな誠実さだった。
 ゆっくりと口を開き、文は言葉を紡ごうとする。まだ考えが上手く纏まっていないというのに、唇は僅かに震えつつ想いを吐く。

「わたしは、私は……霊夢と一緒に居たい。あなたと一緒にいろんなことを、見て聞いて、笑ったり泣いたり、喜びも悲しみも感じて、体験したい。そして私だけが一方的に想うんじゃなくて、霊夢にも私を想って欲しい。あなたの心の中に、私を置いて欲しい。それもただ置くだけじゃなくて、一番に置いて欲しい。探ろうと思っても何も見えない霊夢の心に、射命丸文という存在を置いて欲しい」

 一度紡ぎ出した言葉は、止まることを知らなかった。気が付けば、溜めこんでいた想いを全て吐き出していた。
 恥ずかしさやら恐怖やらで、霊夢の目をしっかりと見ることができない。霊夢がどんな表情をしているのか、文には分からなかった。

「文、こっち見て」
「今は、その、ちょっと無――」

 無理。そう言おうとしたが、霊夢に無理矢理正面に向かせられ、キスをされた。さっきの押しつけるだけのキスとは違い、そっと優しく重ねるキス。
 それは数秒もしないうちに、霊夢から唇を離すことで終わった。目を大きく見開いて固まっている文の額に、霊夢はこつんと額を重ねる。

「ばーか。あんたの存在なんて、もう既に私の心に居座ってるのよ」
「~っ!? れ、れい――」

 霊夢の言葉を理解し、名前を呼ぼうとしたところを塞がれる。もちろん、また唇でだ。
 だが今回のは、文が霊夢にしようとした、深く深く交わろうとするキス。霊夢が文の口内に、ゆっくりとだが舌を侵入させようとする。ぬるりとした感触に、文は一瞬ぴくりと体を震わせたが、抵抗することなく霊夢を受け入れた。

「んっ! ゃ……はぁっ」

 くちゅりぴちゃりと粘着質な音を立てながら、舌を絡ませ合う。口内で所狭しと暴れたり、舌を吸ったりと激しくなる。つぅっと文の口の端から、混じり合ってどちらのものか分からない唾液が零れて伝う。しかし互いに、そんなことは気にしない。二人の頭にあるのは、求め合うことだけ。
 体が熱くなり、頭がぼぅっとしてくる。
外から聞こえる雨音はより激しくなる一方だったが、そんなものはもはや二人の耳に入って無かった。

「ぷはぁっ……まさか巫女に攻められるなんてね。普通こういうのって、年上かつ妖怪である私が人間を襲うべきだと思うんだけど」
「別にあんたが攻めても良いけど? 攻められっぱなしは性に合わないから、抵抗するけどね」
「……ううん、今はこれで良い。いつか絶対私も攻めてやるけど、今は霊夢の愛を受け止めたい」
「うわ、何その恥ずかしい台詞。ちょっと引くわ」
「殴っていいかしら? ねぇ殴ってもいい? 割と本気で」
「胸触るわね」
「わーい無視な上にムードも何もないー」

 諦めたようにため息を零す文の胸に、そっと手を触れる。服の上からでも、ふにゅりと柔らかい感触が手のひらに伝わってきた。特別文の胸が大きいわけではないが、それでも霊夢のものより大きいのは確かだ。その事実に、ちょっとだけ嫉妬する霊夢。
 ふにふにぐにぐにと、感触を楽しむように揉み続ける。他人の胸をこうもじっくり揉むことなんて、今までに無かった。霊夢はなんとも言葉に言い表せない心地良さを、手のひらから感じた。
 次第に服の上からでは物足りなくなり、直接触れるためボタンを一つ一つ外そうとする。一つ目のボタンに手をかけたとき、文がびくっと震えた。霊夢が文の顔を見ると、少しだけ涙目になっていた。

「えっと、脱がしてもいい?」
「……そういうこと、一々訊かないで」
「だってあんた、泣きそうな顔してるから」
「し、してない! あぁもう、するならさっさとして!」

 文に許可を貰ったので、改めて上を脱がす。全てのボタンを外すと、下着が現れる。そのまま下着をずらし、文の胸が露わになった。
霊夢は手のひらで包むように、そっと胸に触れる。撫でるように触れた後、指を動かして感触を味わう。霊夢の手の動きに合わせて、胸が形を変える。それはマシュマロよりも柔らかく、心地良い。

「ふ、ぁ……っ」

 霊夢から与えられる刺激は、決して激しいものでは無かった。だが、文の体をより熱くさせるには、充分な刺激だった。文の胸の先端部分が、自己主張するかのようにぴんと固くなっていることに、霊夢は気付いた。
 桜色の先端部分を、人差し指と親指で摘まむ。指の腹でこねる。そして、指で弾く。そのたびに、文は閉じている口から少しだけ声が漏れる。ギュッと目を閉じて、刺激に耐える。霊夢に肌を触られるだけで、ぴりっと小さな電流が体に走ったかのような錯覚に陥る。

「ふぁっ!?」
「んっ……」

 突然のぬるりとした感触に、文は完全に声が出てしまった。
 目を開くと、霊夢が胸の先端を舐めていた。指とは違う刺激に、ぞくっとした感覚が文を襲う。
 舐められ、こねられ、強く吸われるたびに、文は声を上げて身を震わせる。霊夢はそんな文の姿に、興奮を覚えていた。いつもは余裕な態度を崩さない文が、自分の手によって乱れている。その事実だけで、霊夢も体が熱くなる。まるでアルコールの強いお酒を一気に飲んだときのように、体が熱くなっていた。

「文、可愛い」
「ぇ、やっ! うぁっ……ッ!?」

 霊夢のぽつりと零したその一言、それだけで文は幸せな気持ちになれた。それと同時に、より羞恥心が増す。気を抜くと、涙が零れてしまうんじゃないかというくらいに、今の文は余裕が無かった。
 ちゅうちゅうとわざと音を立てて桜色の突起を吸われることで、さらに羞恥心は加速する。ぞくぞくとした感覚や心地良さ、羞恥心や幸福感など様々なものが文の中をぐるぐると掻き乱す。
 声が出てしまうのが恥ずかしいと思い、文は両手で口を塞ぐ。少しの声も漏れないように、ぷるぷると体を震わせながら堪える。

「声、聞かせなさい」
「ゃ……」

 霊夢が文の両手を外そうとするが、文は弱々しく首を横に振る。それは嫌だ、という意思表示だ。しかし、そんなことを今この状況でしたところで、霊夢が止まる筈も無い。
 結局、両手は簡単に外されてしまった。文が潤んだ瞳で、霊夢を睨む。ジトっとした目つきで、責めるように睨んだ。

「うぅ……さでぃずむ巫女」
「はいはい、さでぃずむで結構よ」

 精一杯の皮肉も、さらっと流される。
 霊夢の右手が、文の太股に触れた。それはゆっくりと、スカートの中に侵入してくる。何をされるのか簡単に想像がついた文は、思わず体が強張る。霊夢は太股を指先でなぞり、文のそこへと近付いていく。緊張や興奮からか、汗がじわりと滲んでいる。
 そしてとうとう、ショーツへと触れた。文がきゅっと目を瞑り、羞恥に耐えている。

「……濡れてる?」
「~っ!?」

 ショーツに触れた指先から、少し湿った感触が伝わる。霊夢の言葉に、文は声にならない声を上げて、霊夢の頭を軽く殴った。
 霊夢はそんな文を無視し、ショーツの上からそこをなぞる。触れる程度になぞったり、少し押してみたり。

「ふぁっ、ぅあっ!」

 再び、文の可愛らしい声が発せられる。顔を赤くして反応をする文に、霊夢は息が荒くなる。指先を少し動かすだけで、文の腰が跳ねる。文の乱れる姿や声で、霊夢も強い快感を得ていた。
 我慢ができなくなり、ショーツの中に手を侵入させる。直接そこに触れると、文はひときわ大きな声を上げて震えた。

「あや、文……っ!」
「れぃむ、あぁっ! ふぁっ……んっ!」

 互いに名前を呼び合うだけで、ただそれだけで心が満たされる。
 文は無意識に霊夢の首に腕を回し、刺激を受け入れる。声を上げるたびに、小さく赤い舌が顔を見せる。それを見た霊夢が、激しく唇を重ねる。舌を絡ませ合い、胸をふにゅりと密着させ、互いの距離を限り無くゼロにする。
 霊夢の右手は、文のそこを攻め続ける。外の雨音よりも、そこから発せられる粘着質な音の方が、二人の耳にはやけに響いて聞こえた。

「んぅっ!? ふぁぁぁっ! ひゃぁっ!?」

 霊夢がショーツの中の突起を強くこねると、文は今まで以上に乱れた。小刻みにぴくぴくっと体を震わせる。
 耳、首、鎖骨とついばむようにキスを降らせる。左手は胸の先端を弄り、右手はショーツの中を暴れる。

「ゃ、あっ、あっ、ふぁ……」

 もう文は、まともに何かを考えられなくなっていた。ただ目の前の霊夢の指先、舌、体、全てを感じることで精一杯だ。震えた声で、喘ぎ続ける。
 霊夢の愛撫は激しさを増し、文は限界が近くなっていた。それはびくびくと震える体や余裕のない声などから、霊夢も察していた。
 これがラストスパートといった感じで、霊夢が強い刺激を与える。口に胸の先端を含み、もう片方の胸は左手で弄り、右手でショーツの中の突起物をこねくり回す。
 鋭い刺激が一気に文を襲い、目の前がチカチカする感覚に陥る。

「ぁ、あぁっ、もう、ゃ、んあぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 意思に関係なく、体が跳ねる。声を上げる。ぽろぽろと涙が零れる。そして絶頂へと達した。
 ぴくんぴくんと腰を震わし、荒い息を吐く。ぼぅっとした様子で、快感が抜けきっていないようだ。

「文、可愛かったわよ」
「んぁっ……はぁ、はぁ……」

 霊夢も文に負けず劣らず真っ赤な顔で、そう言った。そして文の頬に、触れる程度のキスをする。
 その優しい刺激に、文は軽く体を震わせた。





◇◇◇





「そういやあんたさ、ヘタレなのによく私にキスなんてしたわね」
「いや、ヘタレじゃないから」

 体を洗っている文を湯船から見つつ、霊夢が疑問符を浮かべる。
 体を重ねた後、霊夢と文は一緒にお風呂に入っていた。体中が汗やら何やらで、洗い流してさっぱりしたかったからだ。

「まぁ文がヘタレかどうかは置いておくとして、ねぇどうして?」
「置いとかないで。いつか霊夢を攻めまくってあげるから、覚悟しておきなさい。そしてその質問の回答は、ちょっと腹が立ったから」
「腹が立った? 何に?」
「私が巫女のことを想っているのに、そんな私の気持ちを知らないで見せろ見せろって飛びついてくる霊夢に腹が立ったのよ。こっちの気持ちも知らないで……ってやつね」
「あー……」

 文が睨みながらそう言ったので、霊夢はとりあえず適当に作ったへらへらっとした笑みを返しておいた。
 そんな霊夢を見て、文はため息を零す。

「はぁ……まったくもう」
「ため息は幸せを逃すわよ」
「むしろ今、幸せすぎて怖いくらいよ」
「へぇ、奇遇ね。実は私も幸せよ」
「ふふっ、ばーか」
「あんたが先に言ったんでしょうが」

 二人して、くすっと笑い合う。
 互いに顔が熱いのは湯気のせい、体が熱いのはお湯のせいかもしれない。けれども、心が温かいのは、きっと互いの存在のおかげだろう。
 霊夢も文もそう思いつつ、しかしそれをわざわざ言葉にするのはしなかった。その代わり、心の中で一言だけ相手に伝える。
 好きだ、と。
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