絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

ヘタレはどっちEX

8月8日はヤマパルの日!
ということで、『ヘタレはどっち』のネチョ版です。18禁なので、18歳未満は見ちゃだめーなのですよっ!
 
 

「へぇーいそこの彼女ぉ、一人かえ? そんな寂しく飲んでないで、私と一緒に楽しく飲もうぜぇ」
「なぁに馬鹿みたいなこと言ってるのよ」
「にはは、まさかこんなとこでパルスィに会うなんて、思ってなかったから。嬉しくてつい、本気で口説きにかかっちゃったよ」
「とりあえずあんたにセンスが無いことだけは分かったわ」

 がやがやと騒がしい店内の隅っこで、パルスィはお酒の入ったジョッキを傾けていた。
 そしてそんなところにヤマメが現れたのは、ただの偶然だ。別に一緒に飲む約束をしていたわけでも、会う約束をしていたわけでもない。たまたまふらりと足を運んだ居酒屋に、パルスィが居ただけだ。
 まるで当たり前のようにパルスィの横に腰掛けるヤマメに、パルスィはジトっとした目つきを送る。

「誰が隣に座って良いって言った?」
「え、何? まさかそれは隣じゃなくて、パルスィの膝の上に乗れってこと?」
「店員さーん、生一つ追加で!」
「わーお、露骨に無視だぁ。あ、私も生一つ!」

 近くを通りかかった店員に、注文をする二人。騒がしい店内ではあるが、店員はしっかりと声を聞き逃すことなく返事をした。

「さて、お酒が来るまでパルスィと楽しくお喋りといこうかー」
「あんた、少しは静かにしてられないの?」
「え? つまりそれは、あんまり煩いとその唇を私の唇で塞いじゃうわよ、的な?」
「早くお酒来ないかしら」
「わぁい本日二度目の露骨な無視だー」

 構ってよぉ構ってよぉ、とヤマメがパルスィの膝を両手でぽんぽんと叩く。
 初めは無視していたパルスィだが、次第に鬱陶しくなってきたので、その手を軽くはたく。だが、すぐにまたぽんぽんと叩いてくる。はたく叩くのやりとりを何度か繰り返した後、キリが無いので両手を掴んだ。
 するとヤマメは、わざとらしく顔を赤くし上目遣い。わざとらしさはあるものの、その様子を見たら一部の者はノックアウトされてしまうだろう。

「パルスィ……こんな人の多い場所で手を握るなんて、恥ずかしい」
「……」
「って、痛い痛い痛い!? ちょ、無言で力込めるのやめて!」

 ぎりぎりめきめきと嫌な音を立て始めたところで、店員がお酒を持って来た。助かった、とホッと息を吐くヤマメ。
 二人はジョッキを受け取り、そして一応乾杯。カツン、とジョッキ同士が音を立てた。別に何かめでたいことがあるわけでもなければ、特別テンションが高いわけでもないが、なんとなくだ。
 ヤマメはぐいっと一気にジョッキを傾けるのに対し、パルスィは少し口に含むだけ。パルスィが一口二口飲む頃には、ヤマメは既に半分近く飲んでいた。

「ぷはぁ! キンキンに冷えてやがる! 良いね、実に美味しい!」
「そうね、これであんたが居なければより美味しかったわ」
「そういえば私さ、パルスィって一人静かに飲むのが好きなタイプだと思ってた。だから、こーいう騒がしい居酒屋で飲んでるの、正直意外だったよ。たまたま? それとも、いつもこんな感じなのかえ?」
「もはや常連に近いくらい、ここには来てるわよ。一人で飲むのが好きではあるけど、こういう場所で一人というのがベストなのよ。ほら、周りを見てみなさい。みんな楽しそうに飲んでいるでしょう?」

 そう言われてヤマメが周囲を見ると、どこを見ても楽しそうな空気だった。
賑やかすぎて一つ一つの声や会話内容を聞きとることは難しいが、それでも雰囲気でなんとなく楽しんでいるなということは分かる。

「うん、確かに楽しそうだね」
「でしょう? 妬ましいことこの上ないわ。あの集団が妬ましい、あのカップルが妬ましい、そんなことを思いながら飲むお酒は格別なのよ」
「……暗っ!? いやいやそれ、むしろ不味くならない?」
「私にとっては最高ね。けどまぁそれも、ヤマメのせいで台無しだけど」
「そんなに私の存在邪魔!? 別に私が居たって、好きに妬んで飲めば良いじゃんー」
「あんた馬鹿なの? ヤマメが隣に居る、ヤマメと二人っきりって時点で、逆に私は周りから妬まれる立場になっちゃってるの。地底のアイドルよ? 人気者よ? そんなやつを私は今、独り占めって状態なのよ? 妬まれる立場であって、妬む立場じゃあないわ」
「い、いやぁ、私そんな大層なもんじゃないよ?」
「あぁもうそういう謙虚なところも妬ましい。それともあんた、自分の魅力に本当に気付いてないわけ?」
「魅力って言われても……」
「可愛い、愛想が良い、実は密かに胸が小さいことを気にしている乙女さ、笑顔が反則なところ、面倒見が良い、良い匂い、普段頼りになるお姉さんぶってるのに好む下着は結構子どもっぽいのが多くてそのギャップがまた良かったり――」
「うわーうわーうわー!? 何言ってんの!? というか、なんで胸のことや下着のこと知ってるの!?」
「とまぁ、パッと思い付くだけでもこれだけの魅力があるわけ。少しは自覚しなさい、ばーか」
「いくつか変質的な視点からの魅力があった気もするんだけど……」

 ヤマメはジトっとした目で、少し恥ずかしそうに睨む。しかしパルスィはそんな視線を気にすることなく、ゆっくりとお酒を口に運んだ。
 うーうーと軽く唸ってみせるが、パルスィからすれば小動物のようにしか思えない。ヤマメにとっては威嚇のようなもののつもりなのだろうが、その様子はただ可愛いだけだった。
 なんとなく、パルスィは片手をヤマメの頭に乗せてみる。そして軽く撫でてみた。髪がふわっとしていて、触れていて心地良い。

「ちょ、何するのさっ」
「いや、犬みたいだなぁって思って、つい」
「噛み付いて良い?」
「躾が必要?」
「パルスィの躾なら受けてみたいかも」
「ばっかじゃないの」

 ぎゅーっと抱き付いてくるヤマメを、手で押しのける。
 うざい、鬱陶しい、暑い。
 わぁい、私パルスィに鬱陶しがられるの好きー。
 くたばれ。
 だが断る!
 ぐいぐいと引き剥がそうとするが、ヤマメはがっちりとパルスィの腰に手を回したまま離れない。
 しばらくそんなやり取りを繰り返した後、諦めることにした。
 えへへ、と笑うヤマメ。

「あんたって、いつも楽しそうよねぇ」
「そりゃあねぇ。何事も前向きに、全力で楽しんだもん勝ちでしょ。あ、それにほら、パルスィが一緒に居てくれるとより楽しいし」
「何よその、あ、って。明らかに今思い付きました感がバリバリじゃない」
「そこはあれだよ、私なりの照れ隠し表現だよ。それにしても、気付いたことあるんだけど、言ってもいい?」
「ろくでもないことだったら、殴るけどね」
「こう抱き付いてみて分かったんだけど、パルスィ前よりお腹のあたりぷにぷにして――ってすみませんちょっとふざけてみました冗談です!」

 ヤマメが言い終わるよりも先に、パルスィがヤマメの首にそっと手を添えた。笑顔で。超笑顔で。普段見せない、とびっきりの笑顔で、首をきゅっと。
 身の危険を感じ、慌てて抱き付くのを止めて、離れるヤマメ。

「そ、そうだ! なんか食べ物注文する? 私の奢りだよ?」
「つまり食べさせて私をより太らせようと」
「ち、違うからね!? じゃあお酒にしよう! ほら、奢りだからなんでも好きなお酒頼んで良いよ?」
「食べ物じゃなくてお酒の方で太らせようと」
「どんだけ気にしてるのさ!? 冗談だってば。パルスィはむしろ、もうちょっと体重増やした方が良いよ。痩せすぎだって」
「私より軽いあんたに言われたくないわ」
「私の方がパルスィより身長小さいし、そりゃあそうだよ」
「ついでに胸もね」
「パルスィって結構性格キツイよね」
「大丈夫、こういう対応するのはあんたにだけよ」
「きゃーそれって私は特別扱いってこと? うーれしーいなー」
「そろそろ帰ろうかしら」
「待って待って、私一人は寂しい」

 立ち上がったパルスィのスカートをきゅっと掴み、ごめんごめんと軽く謝罪をする。パルスィも別に、本気で帰ろうだなんて思っていなかったので、すぐまた座った。
 パルスィはため息を零しながら、ヤマメはにははと笑いながらお酒を飲む。といっても、ヤマメの方は既にジョッキはほとんど空に近い。

「店員さーん! 生追加でー! パルスィは?」
「私はまだ良いわ。っていうか、ヤマメ飲むペース早くない? このまま飲み続けて、酔い潰れたらどうすんのよ」
「どうって……そりゃあパルスィが面倒をみるでしょ?」
「え、何、そのいかにも常識当たり前当然のことだみたいな言い方」

 パルスィは心底面倒臭そうに、顔をしかめる。だが、既になんとなく、多分面倒をみる羽目になるんだろうなと感じていた。
 するとヤマメは少し目を細め、無駄に色っぽい声で言葉を紡ぐ。

「その代わりと言っちゃなんだけど、酔い潰れた私を好きにしてもいいよ」
「え? 本当に? 酔い潰れたヤマメに火をつけても良いの?」
「怖っ! ちっがーう! そうじゃなくて、こう、なんていうか……私を欲望のまま求めても良いのよ的なー」
「ヘタレのくせに、何言ってんのよ」
「なっ、ヘタレじゃないし! そういうパルスィこそ、ヘタレなんじゃないの!」
「あんたよりはマシよ」
「失礼な! 私、パルスィが積極的なトコなんて見たことないよ!」
「……もーちょっと、こっち寄ってみなさい」
「え?」

 ぽえっと首を傾げるヤマメに、パルスィはそっと手を伸ばす。肩に右手を置き、ぐいっと抱き寄せた。
 突然のことに驚くヤマメだが、そんなヤマメを無視してパルスィは続ける。左手を顎に添え、少しだけ上を向かせる。視線が交わる。
 互いの熱い吐息を感じるくらいに、近い距離。ヤマメは思わず顔をかぁっと赤くし、パルスィに「何をするのさ」と声をかけようとした。だが、それは不発に終わった。
 次の瞬間には、互いの唇が重なり合っていたから。
 少し触れるだけの、幼い口付け。柔らかい、驚き、心地良い、羞恥、いろんな思いがぐるぐると頭を駆け巡る。
 ヤマメにはもはや、店内の騒がしい声などは耳に入っていなかった。まるで時間が止まったかのような、そんな錯覚に陥った。
 数秒して、やっと動き出す。パルスィの肩を、両手でぐいっと押し返した。

「な、なな何をっ!?」
「んー? ヘタレじゃない証明?」
「ばっ!? なんていうか、えっと、うぅ~……もうっ! パルスィのばかっ!」
「嫌だった?」
「い、嫌なんて、そんなことは全然……ないけど」
「あのーお客様、ビールを……」
「……あ」

 ヤマメがわたわたと落ち着きを無くし、そんなヤマメの様子をにやにやっと意地悪い笑みを浮かべて見ているパルスィ。
 そんな空間に、いつの間にやら店員が居た。困った表情を浮かべて、立っていた。作り笑いを浮かべようと必死の様子で、立っていた。
 その店員を見た瞬間、ヤマメはもっと顔を赤くした。慌ててビールを受け取ると、店員は何も言わずにそっと去った。
 ヤマメはジョッキを持ったまま、ぷるぷると震えている。
 パルスィが顔を覗きこむと、ひゃあっと声を上げた。顔が近かったから、さっきのことをより鮮明に思い出したのだろう。

「えっと、大丈夫?」
「誰のせいさ!?」
「あー……ごめん」
「……良いよ、もう。その、ぅ、嬉しかったし」
「そ、そう。嫌じゃないなら、良かったわ」
「うぅ~もう今日は飲む! たくさん飲む! 超飲む! パルスィは責任持って、もし私が酔い潰れたら面倒みること! いいね?」
「はいはい、分かったわよ」

 勢い良く、ビールを飲むヤマメ。
 パルスィは思わず、ため息を零した。



 ~二時間後~



「よいしょっ、と」
「う~……」

 結局パルスィは、酔い潰れたヤマメをわざわざ自宅まで運んだ。居酒屋に放置しておくわけにもいかないから、仕方なくだ。
 担いでいたヤマメを敷布団の上に、ゆっくりと仰向けに寝かせる。ヤマメは酔っているせいで、少し頬が赤い。だが、別に体調に悪い影響を与えているようには見えない。

「ま、気分悪そうに見えないし、このまま寝かせておけば良いか」

 パルスィも少しは酔いがあるものの、思考や行動に影響はほとんどない。
 さて、私はどこで寝ればいいのか。パルスィはそんなことを思ったとき、ふとヤマメの言葉を思い出した。

『酔い潰れた私を好きにしてもいいよ』

「っ!」

 その言葉が頭の中に浮かび、パルスィは無意識にヤマメを見てしまう。
ヤマメは穏やかな寝息を立てている。その細い腕と足、暑いのか少し汗ばんでいる。ほんのり赤い頬は、どこか色っぽさを覚える。
 ごくり、と唾を飲む。
 他に誰かが居る筈もないのに、パルスィは周りをきょろきょろ。そしてゆっくりと、手を伸ばす。

「酔い潰れたら好きにしていい、って言ったのはヤマメだし」

 言い訳のようにそう呟き、ヤマメの頬に触れる。指先でつついたり、撫でてみたり。

「……やわらか」

そのまま手を、下へと持っていく。首筋を指で沿ってみたり、胸に触れてみたり。

「胸、小さすぎて、服の上からだとよく分かんないわね」

 もしヤマメが起きていたら、少し怒りそうな、そんな台詞だ。
 パルスィは恐る恐る、ジャンパースカートを脱がす。脱がし終わると、ヤマメの姿は子どもっぽいピンク色のショーツと上着だけになった。体重をかけすぎないように気をつけつつ、馬乗りになり、上着の中に手を差し入れる。
 おへそのあたりを指で触れると、ヤマメはくすぐったいのか体を少し震わせた。そのまま手を進めていき、胸へと触れる。
 撫でる以上揉む未満というべきか、揉めはしないが確かな柔らかさがパルスィの手に伝わってきた。
 しばらくふにふにと、その感触を楽しむ。汗ばんでいるのがパルスィの手なのか、ヤマメの肌なのか分からなくなってきた。

「んっ……」
「っ!?」

 ヤマメがぴくんっと体を震わせ、小さな声を上げた。起こしてしまっただろうか、とパルスィは思ったが、目を覚ましたわけでは無かったようだ。
 寝ているヤマメにこんなことをしているという思いが、パルスィの興奮を加速させる。
一旦手を引き、上着を一気に捲る。
 ヤマメの小さな胸が、露わになった。さっきまで撫でていたせいか、胸の先端、桜色の突起が自己主張を始めている。
 パルスィはその突起を指で摘まみ、優しく弄る。こちらも胸同様、柔らかくて心地が良い。摘まんだり、人差し指の腹で捏ねたりを繰り返す。
 そのたびに、ヤマメが「あっ」と小さな声を上げる。身動ぎをしようとするが、パルスィが馬乗りになっているため、それを許すことはない。

「ぁ、ん……」
「ここまでして起きないと、どこで起きるか見ものよね」

 果たして起きたとき、一体どんな反応をするのだろうか。それともまさか、このまま起きることなくことを終えるのか。パルスィはそんなことを思いながら、前屈みになって顔を胸に近付ける。
 赤い舌をちろっと出して、胸を舐める。ぬるりとした感触が、ヤマメに伝わる。眠っているヤマメにとってそれは、くすぐったかったようだ。ふふっと笑い、無意識にパルスィの頭を抑えようとする。もちろん、力は全く入っていない。眠っているのだから、当たり前だろう。
 まずは突起の周りを、円を描くように舐める。そして次第に、突起へと近づいていく。ぴくっぴくっとヤマメが震えた。
 ちゅっと音を軽く立て、すっかり固くなった突起を吸った。

「ぁっ!?」

 するとヤマメが、今までで一番大きな声を上げた。
 これはさすがに起こしてしまったか、とパルスィがヤマメの様子を窺う。だが、無意識の反応だったようで、起きたというわけでは無かった。さっきよりも、少しだけ息が荒くなっている気がするが、まだ眠っている。
 起きていないことを確認すると、パルスィはそのまま胸の突起を吸ったり、舌で転がして弄る。ちゅうちゅうと音を立てつつ、空いた方の胸は左手で愛撫をする。

「うっ、ぁ……く」

 しばらくそれを続けると、ヤマメの体が震える頻度が増える。
 寝かせたときよりもヤマメの頬が赤いのは、きっとお酒のせいだけではないのだろう。
地底のアイドル、みんなの人気者、普段人懐こい笑みを浮かべて抱き付いてくるヤマメ、そんなヤマメの酔い潰れたところを襲っていると考えると、パルスィは胸の奥がかぁっと熱くなるのを感じた。
 鼓動が速くなる。
 馬乗りをやめ、ヤマメのショーツへと手をかける。

「起きないと、もっと凄いこと、しちゃうわよ?」

 そうぽつりと零し、ショーツをゆっくりと下げていく。そして膝まで降ろしたところで――

「んぁ……ふぇ?」

 ヤマメが目を覚ました。
 パルスィはどうしようかと思ったが、とりあえずはそのままショーツを降ろしつつ、とても笑顔で、そうとっておきの笑顔で言うことにした。

「おはよう、ヤマメ」

 もしこの場に他の者が居たら、いや今言うべきことはそんな言葉じゃないだろうとツッコミを入れたところだろう。
 しかし残念ながら、今この場にはヤマメとパルスィの二人っきりだ。ツッコミを入れる者はいない。
 ヤマメはしばらくぼーっとした表情で、パルスィの顔を見る。まだ頭がハッキリしていないのだろう。

「あ、れ? 私、どうしたんだっけ……」
「あぁ、酔い潰れたのよ。それでここは、私の家。起きたばっかりで辛いでしょう? そのまま横になって、私に身を任していなさい」
「う、うん。ごめんパルスィ、ありが――」

 にへらっと笑い、パルスィにお礼を言おうとしたそのとき、ヤマメの言葉はそこで途切れた。
 パルスィが、片手に脱がし終わったヤマメのショーツを持っていたから。
 固まるヤマメ。そして自分の今の姿を見る。上着は捲られ、胸が完全に露出している。下は既に、何も穿いていなかった。
 つまり、ほぼ全裸である。

「え、ちょ!? うぇぇっ!? なんで!?」
「え? なんでって……襲ってたから」
「どうしてさ!?」
「あんたが言ってたんじゃない。酔い潰れたら、好きにして良いって」
「っ! た、確かに言ったけど……」
「というわけで、続けるわね」
「や、ちょ、待って待って! きゃぁっ、そ、そんなとこ見ないで!」

 ヤマメからすれば突然の状況に、頭が上手くついていかない。
 そんなヤマメにはお構いなしに、パルスィはヤマメの膝をMの字にし、既に少しだけ湿ったそこをまじまじと見つめる。
 ヤマメはかぁっと顔を赤くし、抵抗しようとする。しかし、寝起きな上にまだ酔いが残っている状態では、まともに力が入らない。膝を閉じようとするも、パルスィの力に敵わずあっけなく恥ずかしいところを晒すことになった。
 羞恥のあまりに、ヤマメは目をきゅっと瞑りぷるぷると震える。
 そんなヤマメを見て、ふむ、とパルスィ。

「ヤマメ、本当に嫌ならやめるけど」
「……っ! ずるい、パルスィはずるい。嫌かどうかなんて訊かれたら、嫌じゃないに決まってるじゃん。ただ、その、やっぱり恥ずかしいし」
「あぁもうっ、いちいち可愛いわね妬ましい!」
「へ? ぱ、パル――」

 パルスィは身を乗り出し、ヤマメの唇を奪った。
 重ねるだけのキスを数回繰り返し、そしてそれはついばむようなキスへと変わる。荒々しさを感じる口付けだが、ヤマメはそれほどまでに自分がパルスィに求められていることを感じ、体中が熱くなるのを感じた。目を瞑り、パルスィを受け入れる。
 パルスィの舌がちろちろと、ヤマメの唇をノックする。何をしようしているのか分かり、ヤマメは少しだけ口を開く。するとぬるりと、口内に舌が侵入してきた。ヤマメの小さな口の中を、所狭しと暴れ回る。
 くちゅりぴちゃりと音を立て、口の端からは溢れた唾液が零れ伝う。ぴくっぴくっと体を震わせ、与えられる感覚に必死に堪えるヤマメ。それを見て、パルスィは愛おしさと、もっともっとヤマメのそんな姿が見てみたいという感情が湧いてきた。
 舌を絡ませ合い、唾液を交換し合い、そしてじっくりと互いの唇を味わう。
 しばらくそうした後、どちらともなく顔を離す。
 なんとなく、パルスィが笑った。するとヤマメも、ふにゃっと柔らかい笑みを浮かべる。何がおかしいのかなんて、互いに分からない。けれども、笑っておきたい気分だったのだ。

「ヤマメ、良い?」
「ん……」

 ヤマメは小さく頷いた。
 そっと、ヤマメのそこに、さっきよりも濡れている部分に触れる。びくっとヤマメが震えた。
 パルスィはそこを撫でつつ、ヤマメの体を舐める。首筋、胸、おへそ、とどんどん下へ下へ。
 パルスィに舐められている触られている、という事実がヤマメの体を熱くする。嬉しさ、恥ずかしさ、不安、気持ち良い、様々な感情や思いがヤマメの頭をぐるぐると廻る。
 そしてとうとう、パルスィの舌がヤマメの秘所へとたどり着く。撫でていた手を退けて、そこを広げる。

「や、ぁ……」

 羞恥の声が上がる。その声はもはや、パルスィをより興奮させるだけだ。
 ゆっくりと顔を近付け、そして秘所を舐め上げた。

「ひゃあっ!?」

 ヤマメの高い声が響く。ぴちゃり、くちゃりとわざとらしく粘着質な水音を立てつつ、パルスィはそこを舐め続ける。
 そのたびにヤマメの体はぴくんぴくんと震え、口からは声が上がる。その声はヤマメ自身を、麻痺させる効果を持っていた。まるで自分の声じゃないような錯覚、恥ずかしいのに溢れ出てしまう声、それはヤマメの頭を痺れさせる。そしてその痺れは、快感へと変化する。
 その証拠に、ヤマメの秘所からは愛液が溢れ出る。パルスィはただただそれを、舐め上げ、音を立てて吸う。
 あーあーっ、と震えた声が上がる。ヤマメの体を、ぞくぞくとした快感の波が襲う。

「ふあ、やぁ……あぁっ!? んっ、はぁ……」
「ヤマメ、あんた今、すっごく可愛い」
「ふぇぁっ!? ゃ、そんなこと……んぁっ」

 パルスィに可愛いと言われ、より頭が、脳が痺れる。
 ぴくんぴくっと震え続けるヤマメの体は、もはや止まることなく加速するだけ。
 くちゃぴちゃと音を立てながらそこを攻めていたパルスィだが、そこに自己主張を始めていた突起を見つける。

「あぁっ、そこはっ……んぅっ!」

 パルスィがその突起を舐めると、今まで以上にヤマメが震えた。
 突起を舐めたり舌で捏ねたり、軽く吸ったりと攻め続ける。強い刺激にヤマメは腰を動かして逃れようとするが、パルスィが腰を両手でがっちりとホールドしてそれを許さない。
 普段出さないような声を上げ、大きく乱れる。そして何よりヤマメにとって、それを大好きなパルスィにされている聞かれている見られている、そのことを思うともう限界だった。
 今までで一番大きな快感の波が、ヤマメの体中を走る。
 ぴりぴりっとした電流のような刺激、目の前が真っ白になるような快感、そして――

「ヤマメ、好きよ」
「~っ!?」

 パルスィの言葉。
 それらが全て重なり合い、ヤマメを襲った。
 ヤマメの反応から限界が近いのであろうということを悟ったパルスィは、ラストスパートをかける。
 秘所を吸い上げ、そこの突起を強く指で捏ね上げた。

「や、ぁ、ぁ、あっ、ふあぁぁぁああっ!?」

 その刺激に既に余裕の無かったヤマメが耐えられる筈も無く、大きな声を上げながら絶頂へと達した。
 びくりっと体を震わせ、荒い息を吐くヤマメ。
 パルスィはそんなヤマメの額に軽くキスをし、微笑みながら言った。

「ヤマメ、可愛かったわよ」

 そして体を疲労が包み込み、酔いもまだあったため、ヤマメはそのまま眠りへと落ちていった。





 ◇◇◇





「ぅー……パルスィに汚された」
「人聞きの悪い。あんたが好きにしても良いって言ったんじゃない」
「うぐぅ、そうだけどさぁ……」

 目を覚まし、二人でお風呂に入っている。
 ヤマメは恥ずかしさからか、パルスィに背を向けている。

「まぁでもほら、ヤマメ可愛かったし」
「~っ!? ば、馬鹿っ! パルスィの馬鹿!」
「ちょ、お風呂の中で暴れないでよ!」
「うっさい! パルスィが悪い! ばか! でも好き! ばか!」
「そう、私も好きよ」
「っ……!?」

 さらっと言った言葉に、パルスィもさらっと返した。
 悪戯っぽく笑うパルスィに、ヤマメはうぅーと唸り返した。それが今のヤマメにできる、精一杯の返しである。
 お風呂の熱さとは違う温かさが、二人の心をじんわりと満たしていた。

 
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