絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

パチュラブ!

プチ投稿作品。
パチュリーラブな小悪魔が書きたかっただけです、はい。






「パチュリー様! 朝ですよ! 朝朝朝、バッドモーニングですよ! 起きましょう! モヤシ! 好きです!」
「……うぅ、うるさい」

 昨夜宴会へと参加したパチュリーは、珍しく二日酔いだった。
 それは一緒に行ったレミリアに無理矢理飲まされたからである。
 というわけで、パチュリーとしてはベッドの上でこのまま眠っていたい。しかし、小悪魔がハイテンションでそれを邪魔する。

「というか貴女今まで私を起こしに来るなんて無かったじゃない……」
「今日から始めようかと! 不健康になりますし! 別に最近パチュリー様が構ってくれないから少し怒っているとかそういうのじゃあありませんよ?」
「声のボリューム下げて……頭に響く」

 実際、これは小悪魔的嫌がらせだ。
 最近会話すらほとんどしていない。パチュリーが研究やら読書やらで、小悪魔に構ってやらないのだ。
 しかも、小悪魔が戯れようとすると、スペルカードでやられる。それなのに、宴会に誘われると、ちゃんと出席する。
 私よりも宴会なのか、と少し不貞腐れている小悪魔なのだ。

「おーきーまーしょーう! ほら、早く起きないとおはようのキスしちゃいますよ」
「おはよう小悪魔」
「みゃぅ……そんなに嫌ですか」

 小悪魔の言葉に、物凄い勢いで起き上がるパチュリー。
 小悪魔は小さく舌打ちした。

「今、何時?」
「えーとですね……朝の5時です!」

 笑顔の小悪魔。
 笑顔のパチュリー。
 構えるパチュリー。
 逃げる小悪魔。
 しかし、小悪魔は逃げられなかった。

「な!? なんか見えない壁みたいのが邪魔して……」
「小悪魔、貴女は知らなかったようね。魔女からは逃げられない」
「ひっ!?」
「ロイヤルフレア!」
「ま、マホカンタぁ!」

 小悪魔はマホカンタを唱えた。しかし、MP(ミラクルポイント)が足らなかった。
 パチュリーのロイヤルフレア。小悪魔は砕け散った。



 少女再生中~



「反省した?」
「……すみませんでした」

 パチュリーの目の前で小悪魔が土下座中。

「っ!?」
「パチュリー様!?」

 ふらりと倒れそうになるパチュリーを、慌てて小悪魔が支えた。
 二日酔いで体調が優れないのに、ロイヤルフレアを放ったからだろう。
 顔色は悪く、息切れしていた。

「と、とりあえずベッドに寝かせなきゃ!」

 パチュリーをベッドに寝かせる。
 そこで、小悪魔は気付いた。

「あ……これって」

 ベッドの上に息が荒い弱ったパチュリー。
 暑いのか、少し汗ばんでいる。
 先ほど暴れたせいで、服が乱れてしまって、白い肌が見え隠れ。

「美味しい状況! というわけでいただきます!」

 ヒャッハーと叫び、瞳を子どものように輝かせながら、ベッドへダイブ。

「ごぶぁ!」

 パチュリーの蹴りが小悪魔にヒット。

「ふざけてないで水持ってきて……」
「こぁ……結構本気だったのですが」

 ぶつぶつと呟きながら、水をコップ一杯分持ってくる。
 怠そうに体を起こし、パチュリーはそれを受け取る。

「ありがとう小悪魔」
「いえいえ、愛してますから」
「あぁ、水がこんなに美味しく感じるなんて」
「無視ですか!?」
「小悪魔も飲む?」
「ま、まさか!? 間接キスというやつですか!?」
「……やっぱりあげない」
「ふゃぁっ!?」

 熱い喉に冷たい水が心地良い。
 呼吸も安定し、頭痛もちょっとだけ和らいだ。

「ふぅ、落ち着いたわ」
「それは良かったです」
「さて、と……昨日読みかけの本を読まなきゃ」
「ってダメー!」
「くはっ!」

 起き上がろうとしたパチュリーの腹部に軽く拳を入れる小悪魔。
 膝から崩れるパチュリーを小悪魔が支える。少し胸を揉みながら。

「何するのよ!?」
「まだ万全じゃあ無いんですから今日は休んでて下さい!」
「……本音は?」
「本ばかりじゃなくて私も見て下さい! ……ってほわぁっ!? 酷いですパチュリー様! 誘導尋問なんて! 人の心に土足で入り込むなんて悪魔です!」
「勝手に自爆したんじゃない。そして悪魔は貴女でしょう」

 はわあわしている小悪魔に、溜め息吐きながらツッコミを入れるパチュリー。

「別に私に関わらなくても好きに過ごせば良いじゃない」
「みゅー……寂しかったりするんですよぉ」
「本当に、悪魔らしくないわね」
「なー!? なら悪魔らしいことしてあげましょうか?」
「はぁ……勝手になさい」

 小悪魔は腕で支えていたパチュリーを立たせ、頬に手を添える。
 小悪魔の真剣な表情に、慌てるパチュリー。

「ちょ!? 小悪魔!」
「はいはーい暴れないで下さいねっ」

 じたばたむきゅむきゅ暴れるパチュリーの腰に左腕を回し、押さえこむ。
 そして、顔を近付ける。

「やめっ――」
「んっ……」

 柔らかい。それでいて温かい。
 どこか気持ち良い感覚に、小悪魔は酔う。
 もっと、もっとと何度も何度も唇を重ねる。その度に、パチュリーから息が漏れる。

「あーもう可愛いですよ! パチュリー様!」
「……」

 唇を離して、ギューッとパチュリーを抱き締めた瞬間、

「くたばれ」
「へ?」

 小悪魔の周りを、大量の火やら水柱やらが囲んでいた。

「ちょー!? 私今パチュリー様抱き締めているんですよ!? パチュリー様も巻き添えくらいますよ!?」
「一緒に死にましょう」
「いやいやいや! すみませんでしたから! 私、パチュリー様がいなくなるのは嫌ですから!」
「はぁ……」

 パチュリーは少し頬を朱に染めたまま、周りの魔法を消す。
 小悪魔はほっと胸を撫で下ろす。

「小悪魔、私は貴女がたまに分からなくなるわ……」
「はい? だから言ってるじゃないですか。大好きで、愛してますって」
「……はぁ」

 えへ~と抱き付く小悪魔に、パチュリーはまた溜め息を吐く。

「悪魔にここまで好かれる魔女ってどうなのかしら」
「良いじゃないですかぁ。パチュリー様が私を嫌いでも、私はパチュリー様が大好きですからね!」
「そんなに強く愛情表現されても……別に、小悪魔が嫌いなわけじゃあないしないけど」
「本当ですか!?」

 激しくギュッと抱き付く小悪魔。
 殴るパチュリー。

「何で殴るんですか!」
「……ふん」

 こぁ~と泣く小悪魔には分からない。
 それがパチュリーの照れ隠しだということを。
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