絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

あやみこラジオ~第5回放送~

クリスマス! というわけで、約9ヵ月振り以上のあやみこラジオでした。もはや誰が覚えてるんだって話です。だが、それでもやるのが私!


 
 
「みここここー! さあ始まりました、あやみこラジオ。今日も元気に射命丸文と」
「年末で忙しい博麗霊夢がお送りするわ」

 オープニング曲の『恋風綺想』が流れる。ラジオ始まりの証だ。
 ふぅ、と霊夢は息を吐く。

「どうしました、最初からため息なんて吐いて?」
「この時期になると、忙しいのよ色々と」
「あぁ、クリスマスパーティーの準備ですか」
「しないわよ、そんなもん」
「というわけで、今日はクリスマス企画ですよ」
「あぁうん、その話は事前に聞いてたわ。えっと、何かプレゼントを持ってこいってやつでしょ?」

 霊夢は机の下から、綺麗にラッピングされた赤くて細長い箱を取り出した。それはそこまで大きくなく、霊夢が片手で取り出せる程度の大きさだ。
 そんな霊夢に対して、文も机の下から一つのラッピングされた緑の箱を取り出した。霊夢のとは違って、そこそこ大きい。

「随分と大きくない?」
「まぁ霊夢さんのよりは大きいですけど、そんな特別大きいわけじゃないとは思いますよ」
「そうかしら?」
「はい。ちゃんと望みを持てば、しっかりとその小さなお胸も育ちますって。霊夢さんはまだまだ成長期なんですから」
「プレゼントの話してるのよ! 誰がここで胸の話なんてするか!」
「ここで、ということは……二人きりとかならしてくれるんですか?」
「あぁん?」
「ごめんなさい冗談です」

 今の霊夢の鋭い目つきなら、そこらの子ども程度を失神させることが可能なレベルだろう。
 どうどうと宥める文。

「……で、何? あんたとプレゼント交換でもするの?」
「ただ二人で交換するだけじゃ、面白くないでしょう? 後でゲストの方も交えて、交換したいと思います」
「じゃあゲストもプレゼントを持って来てるのね?」
「そういうことになりますね。まぁ私のプレゼントは、誰が貰っても喜ぶ物だと思いますよ」
「へえ、私もよ。割と需要もあると思うわ」
「ほぅ……霊夢さんのプレゼント、その細長さ的にネクタイとかネックレスとかですか?」

 文がそう訊ねると、霊夢は意地悪い笑みを浮かべた。

「馬鹿ねぇ、こういうのはお楽しみでしょう? どうせ後で分かるんだから、それまで中については言わないわよ」
「むぅ、確かに。じゃあさっさと、ゲストを呼んじゃいましょう! 今日のゲストは――」
「はい、その前にCMね」
「あふぅ……」



 ~少女CM中~



「ねぇ妹様。クリスマス、大切なあの人へのプレゼントをまた買い忘れた、これで七年連続だどうしよう! なんてこと、よくあるわよね」
「そんなことがよくあったら、それきっと大切な人じゃないと思うんだけど」
「そんなときはこれ! 小悪魔著『納得のいく百の言い訳』よ。これは普通の言い訳から、小悪魔の故郷である魔界で鉄板の言い訳まで書かれているわ」
「凄い後ろ向きな本だね」

 パチュリーは本をぱらぱらと捲り、適当なページをフランドールに見せる。

「例えばこれ、クリスマスプレゼントを大切な人に十五年間渡し忘れた場合の言い訳」
「凄い限定的!?」

 フランドールの手のひらを、両手でぎゅっと包んで一言。

「ごめん、あなたのことに夢中になりすぎて、クリスマスなんて頭に無かったわ。主に十五年程頭に無かったわ。結婚しましょう」
「何そのプロポーズ!? 絶対タイミング違うよね!?」
「結婚しましょう」
「ごり押しやめてよ!」

 パチュリーの手を払うフランドール。

「とまぁ、こんな風にとても役に立つので、今すぐ本屋さんへレッツゴーホームよ!」
「家帰っちゃった!?」



 ~少女CM終了~



「ゲストコーナーね。というわけでゲスト、自己紹介しちゃって」
「はい、東風谷早苗です。気軽にさっちゃんって呼んでくださっても構いません」
「わーい、さっちゃんー!」
「気安く呼ばないでください」
「理不尽ですよね!?」

 さっちゃんと呼んだ文に対し、霊夢程ではないが中々に殺気の籠った視線を放った。

「クリスマスということで呼ばれて来たんですが、私何をすれば良いんでしょうか?」
「プレゼント置いて帰れば良いんじゃない?」
「私ただのプレゼント要員ですか!?」
「ここは外の世界を知っている早苗さんに、より詳しくクリスマスについて聞いてみましょうか」
「文さんは少し静かにしていてください。今私と霊夢さんが喋ってるんで」
「なんで私に対してだけそんな冷めてるんですか!?」
「ちなみに早苗、どんなプレゼント持って来たの?」
「え、別に普通ですよ?」

 そう言って、早苗が取り出したのは青色のマフラーだ。それを見た瞬間、文と霊夢が大きなため息を一つ吐いた。
 何かいけなかったのか、と若干戸惑う早苗。

「え、あの、どうしたんですか?」
「普通さぁ、箱とか何かに包んだりして中身分からないようにしてくるでしょ?」
「そうですよ、わくわく感が無いじゃないですか。今からプレゼント交換だって言うのに、これじゃあ楽しさ半減ってものですよ?」
「あ……ご、ごめんなさい」

 なるほど確かに配慮が足りなかった、と早苗は反省する。

「はぁ……まぁ、プレゼント交換といきましょう。えっと……台本によると、誰のプレゼントが一番欲しいかを一斉に口頭で発表して、それで被らなかったら貰える。被ってしまったらジャンケンだそうです」
「割と普通なのね」
「あの、これは自分のとかはダメなんですか?」
「ダメですね。それもまた面白くないですし。それじゃ、やりますよー準備は良いですか?」

 いっせーのせ、と声を掛けてから、一斉に口頭で発表する。

「早苗!」
「早苗さん!」
「文さん! ……って、あれ!? お二人とも、なんで私なんですか?」
「ばっかそれは知らない物貰うより、ちゃんとした物だって分かってる物貰うのが良いに決まってるからでしょう!」
「霊夢さんに同じです!」
「さっきわくわく感が無くなったとか言ってたのに!?」

 じゃあさっきあそこまで言う必要無かったじゃないですか、と早苗の言葉を軽く流しつつ、霊夢と文はスッと立ち上がる。
 そして互いに睨み合い、拳を目の前に突き出した。

「ジャアアアアアアアンケェェェェェェェェェェンッ!」
「ポォォォォォォォォォォンッ!」
「お二人ともどんだけ互いのプレゼント嫌がってるんですか!? たかがジャンケン一つに必死になりすぎですよ!」

 一回目はあいこだった。

「早苗、あんたは文がまともな物を包んでいると思う?」
「失礼な。早苗さん、そんなこと言ったら霊夢さんがまともな物を包んでいると思いますか? どうせあれですよ、お風呂の栓とかそんなところですよ?」
「少しはお互いを信頼してあげてください!」
「あぁぁぁぁぁいこぉぉぉぉぉぉでっ!」
「しょぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

 結果、霊夢が勝った。これにより、霊夢は早苗の、早苗は文の、文は霊夢のプレゼントを得ることになった。

「くっ……霊夢さんのプレゼントとか、なんだか開けるのも怖い。えっとこれは……えっ?」
「それが私のプレゼントよ」

 包装を解いて中身を取り出すと、中には銀色に輝く素敵なアイテム――おたまが入っていた。

「……これをわざわざ、包装してもらったんですか」
「そうよ? 買ったときに綺麗に包装してくださいって」

 おたまを包装してくださいと頼まれた方は、さぞかし驚いたことだろう。そして実際に包装をしている様子は、きっと中々にシュールな光景だ。
 文も早苗も、店の人に軽く同情した。

「まぁ確かに需要はあるでしょうけど……」
「そういう文さんこそ、なんですかこれ」
「どうしたの早苗――って、何それ」

 早苗が包装を解いて中から取り出した物は、大量の新聞紙。

「私が初めて発行した新聞から最近の新聞まで、なんとフルセットですよ!」
「……あんた、これもしかして自分で包装したの?」
「はい、器用でしょう?」
「早苗、後でそれで焼き芋でもしましょうか」
「あ、良いですね」
「速攻要らない宣言された気が!?」

 捨てるなよ絶対に捨てるなよと言う文に対して、早苗はそれはもしかしてフリなのだろうかと考える。きっと違うのだろうけど、もし外の世界なら今すぐ捨てられていただろう。そして笑いが起きていただろう。
 早苗がそんなことを思っていると、ガラスの向こうに居るにとりから合図が送られた。

「あ、そろそろ締めろだってさ。ゲストコーナーって言いつつ、ただプレゼント交換しただけになっちゃったわね。それじゃ早苗、最後に何か言いたいことでもある?」
「これからも守矢神社をよろしくお願いしますっ」
「というわけで、今回のゲストは東風谷早苗さんでしたー! 捨てないでくださいね燃やさないでくださいねー!」



 ~少女CM中~



「パルスィー! クリスマスだって!」
「だから何よ? そんなもの、私には縁のないものよ」
「そんなことないってば、現にこうして私が来てるわけだし」
「は? あんた何しに来たの?」
「何ってそりゃ……パルスィを呑みに誘いに」

 ぽかんとした表情のパルスィに、一体何故そんな分かりきったことを訊くのかと首を傾げるヤマメ。

「そんなわけだから、ほら行こう!」
「わ、ちょ、そんな強引に引っ張らないでよ! こ、こけるってば!」
「あははーせっかくの楽しい日! 一分一秒も無駄に出来ないでしょ? ほら、こけたくなかったら走る走る!」
「……あーもうっ、あんたが全部奢りなさいよ!」
「出来たら割り勘でお願いね!」
「全く……調子が良いんだから」

 『あなたにも、きっと気の合う仲間が見つかる。心を満たすライフを――地底』



 ~少女CM終了~



「はい、エンディングですねー。一体何のCMなのか分からなかったですね。地底をお勧めしちゃダメでしょうに」

 エンディング曲が流れる。放送終了が近い証だ。

「今日は一枚もお便り読まなかったけど、良いのかしら」
「まぁ今日はクリスマス特別内容ってことで、たまには良いんじゃないですかね」
「そういえばあんた、年末で仕事忙しくなったりとかしないの?」
「ん~この時期、忘年会と称して飲み会が増えるってのはありますね。正直みんな呑むのが好きなだけで、忘年会だなんてのは建前ですけど。つい先日、八回目の忘年会でしたし」
「どんだけやってるのよ」
「まぁ呑むのは嫌いじゃないので、良いんですけどねぇ。出来るなら、呑みたい人と呑むのが一番楽しいですけど」
「呑みたい人なんているの?」
「霊夢さん」

 あなたですよ、とびしっと指をさす。

「なんだかんだで、二人だけで呑むってのはしたことが無いと思うので。呑んでみたいなぁと」
「あぁ、そう言えばそうかもね。それじゃあこの後、一緒に呑む?」
「良いんですか?」
「どうせ予定も無いしね。あ、でも、あんたに最後まで付き合える自信は無いわよ?」
「分かってます分かってます。呑み比べするわけじゃなく、ただ一緒に呑みたいってだけなんですから、無理はさせませんよ」

 こんな時期に体壊しちゃったら大変ですしね、と文は言った。

「それじゃあ、そうと決まればさっさと締めちゃいましょうか」
「っと、そうか締めの言葉は私だったわね。あややややー」
「いやぁ、本当楽しみです」

 この後の楽しみが出来て、上機嫌な文の声で幕を閉じた。
 


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