絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

リク詰め合わせ

4万HITの際にリクエストされた中から3つを詰め合わせにしました!
1がハレルヤさんリクの『いつもと違う面々でギャグ』、2がFBCさんリクの『ルーミアのお札題材にした話』、3が名前無しでしたがリクされた『妖精たちの日常』でした。



1.鈴仙改造計画



「てゐ、お願いがあるんだけどさ」
「んー? どったの、鈴仙が私にお願いだなんて、珍しい」
「いやねぇ、師匠に言われて……」

 鈴仙曰く、永琳にもう少し身内以外にも愛想くらい良くしろと言われたらしい。人里で薬を売る際、鈴仙一人の時だとあまり評判が良くなかったことが原因だ。
 それもそのはずだ。他者と接することをあまり好まない鈴仙にとって、それは中々に難題だった。愛想良くしようとしても、愛想笑いの一つも上手く出来ない。軽く他愛の無い話をしようとしても、どのように話せば盛り上がるのか分からない。
 薬の調合などでは器用な癖に、こういう点では不器用なのだ。

「それで? なんで私に?」
「いや、てゐならそーいうの上手そうだなぁって思って。口が上手いし、盛り上がる話の仕方とかも知ってそうだし」
「まぁ話をする際にコツはあるねぇ、確かに」
「お願い、そのコツとやらを教えてっ!」

 両の手のひらを合わせ、お願いしますと一礼する鈴仙。
 てゐはふむと唸り、鈴仙をジッと見る。そして、一言。

「鈴仙には、何教えてもそういうこと無理そうなイメージがある」
「酷い!?」
「いやぁ、結局ダメでしたーっていう未来しか、正直見れないんだけどね。まぁ良いよ、難しいことじゃないし、教えてあげる」
「本当!? ありがとう、てゐ!」

 喜びのあまり、てゐに抱きつく。
 てゐは暑苦しいわ、と軽く膝蹴りをかました。

「んじゃあ、まぁ簡単に。どんな話でも、相手の注目を引く方法があるよ」
「そんな魔法みたいなものがあるの?」
「うん。本当に簡単。話す際に、言葉に『あの』ってつけるのさ」
「え? どういうこと?」

 てゐの言っている意味がよく分からず、首を傾げる。

「例えばそうね……最近あの命蓮寺が、あの博麗の巫女に、あのお酒をお近付きの印としてプレゼントしたそうよ。とかね」
「おぉぉ……確かに、なんかちょっと気になるっていうか、注目しちゃう話し方になってる。中身は何てことない話なのに、あのお酒とか言われると、どんなお酒か気になったりもするわね」
「そうそう、簡単でしょう。それじゃあ、お師匠に実践だ!」
「えぇっ!? なんで!?」
「こーいうのは実際にやってみるのが一番。さぁ、行ってきな!」
「う、わ、分かった!」



 ◇◇◇



「師匠、何かお手伝いすることあります?」
「あらウドンゲ。いいえ、今は特に無いわ」
「そういえば師匠、知ってますか?」
「何をかしら?」
「今度あの紅魔館であの当主レミリアがあのフランドール・スカーレットのあの誕生日を祝うためにあのパーティーをあの日に開くそうなんです。そしてあのパーティーの招待状があの私たちの永遠亭にも届いたんですよ。これはもうあの誕生日パーティーにあの私たちも参加しないとあの当主レミリアに失礼になりますよね」
「……ウドンゲ」
「はい?」
「なんか、うざい」
「えっ」



◇◇◇



「ちょっと、てゐ! ダメだったじゃない!」
「いやぁ……聞いてたけどさ、あれは言いすぎだよ。馬鹿じゃないの」
「普通にダメ出しされたー!?」

 てゐは割と本気で、残念なものを見る目で鈴仙を見る。

「鈴仙が予想以上にダメだっていうのは、まぁよく分かった」
「これでも精一杯頑張ってるんです」
「鈴仙の頑張りとかどうでもいいの。大切なのは結果なわけ。どぅーゆーあんだーすたんー?」
「……はい」
「そんじゃまぁ、次の方法を教えてあげる。似たようなもんだけどね、話の途中に『今話題の』ってつけるの」
「今話題の? 何それ?」
「例えばそうね……この前私、今話題の命蓮寺に行って、今話題の聖白蓮に会って来たのよ。どんな人物かと思ったら、今話題なだけあって、普通の人とは全然違ったわ」
「おぉー……どんな人なのかとか、話が気になる! 凄い!」
「さぁ、再度お師匠に挑戦だ!」
「よ、よぉし! 頑張る!」



◇◇◇



「師匠、何かお手伝いすることありませんか?」
「……私さっき、何もないって言ったと思うけど」
「あぁ、そうでしたそうでした、ついうっかり」

 てへっ、と舌を出してうっかりアピール。
 永琳のストレスが5増えた。永琳の鈴仙に対する好感度が20減った。

「そうそう師匠、この前聞いた話なんですけどね」
「ん?」
「今話題の上白沢慧音が今話題の寺小屋で新しい授業方式を取り入れたそうですよ」
「あら? 私は特に何も耳にしないけど、慧音って今話題なの?」
「えぇ、それはそれはとても」
「どうして?」
「………………えっ」
「え?」
「そりゃ、なんていうか、その……」
「その?」
「……は、半獣だから?」
「……」

 嫌な沈黙が、空間を支配した。



 ◇◇◇



「うわぁぁぁぁぁんっ、聞いてよてゐぃぃぃぃぃぃ!?」
「あーうん、あのさ、言わなくても良いよ、見てたから。なんていうかさ……よく今までそれで生きてこれたね」
「うぐっ……」

 哀れみの目で見られ、その視線と言葉がどこぞのメイド長のナイフよりも、胸に鋭く突き刺さった。
 床にうつ伏せに倒れ、びくんびくんっとしている。もはや瀕死だ。

「鈴仙、生きてる?」
「だめかも……」
「今度はもう、最後の手段的なものを教えてあげるよ。いい? 話の途中に『お前のこと好きなんだけど』って挟みつつ話してみなさい。そしてもし、さっきみたいに、どういうことって訊かれたなら、『いや、いいじゃんいいじゃん。今そのことはそこまで重要じゃないじゃん』って宥めるように返すの」
「す、凄い……気になる上に、ちゃんと返し方まであるなんて……」
「よし、分かったなら行って来い鈴仙!」
「がってんよ!」

 走り去る鈴仙の後ろ姿を見て、てゐはぽつりと一言。

「いや、これはダメだって気付けよ」



 ◇◇◇



「師匠!」
「何、またウドンゲ? 今日はおかしいわよ。どうしたのよ?」
「そんなことより師匠、知ってますか! 地底の温泉が最近話題らしいです!」
「あぁ、聞いたことあるわね。たまにはゆっくり、温泉で汗を流すのも良いかもしれないから、今度行こうかなと思っていたところよ」
「それは良いことですね。なんでも温泉は一種類だけじゃなく、何種類ものバリエーションがあるらしいので、想像するだけでも楽しみですよね私師匠のこと好きなんですけど是非とも今度、永遠亭のみんなで行ってみたいですね」
「……今さらっと何か言わなかった?」
「気のせいじゃないですか? 疲れてるんですよ、きっと。そうそう、その温泉は、料金を払うとサービスでお酒もついてくるそうなんです。お酒を飲みながら私師匠のこと好きなんですけど夜風を浴びて温かい湯に浸かる……くぅ~想像しただけで最高ですねっ」
「気のせいじゃないわね。明らかに今、私のことが好きとか言って――」
「良いじゃん良いじゃん今それは重要なことじゃ無いじゃん。とりあえず私の話を聞いてればそれで――」
「ウドンゲ、検査しましょう」
「えっ」

 永琳に本気で心配されたそうな。
 結局、鈴仙にコミュニケーション能力は身に付かなかったらしい。





 2.お札を取らないで。



「ルーミアのお札を取ってみたいんだ」
「……は?」

 居間でお茶を飲んでいた霊夢の元へ、魔理沙がやってきてそう言った。
 霊夢は突然のことに、湯呑みを持ったまま固まる。しかし、そんな霊夢を無視しつつ、無駄にキリッとした凛々しい表情で、魔理沙は続ける。

「いやぁだって、考えてもみろよ。そもそもルーミアって、闇に属する妖怪だろう? そんな妖怪、他に見たことがない。もしかしたら、スキマ妖怪とかと同じで、一種のみの強力な力を持つタイプかもしれないだろう」
「もしそうだとしたら、お札取るの危険じゃないの? 何らかの理由がちゃんとあって、お札なんか付けられてるんでしょうし。しかもあれ、ルーミア自身じゃ取れないくらいに強力らしいじゃない」
「だが、そういう類のものは、霊夢なら触れられそうじゃないか。それにほら、危険とは言ってもルーミアだぞ? 私とお前二人なら、何があっても大丈夫だろう」
「何かがあってからじゃ、遅いでしょうが。あんたのは確証も何もない、ただの勘じゃない」
「普段勘で異変解決してるやつに言われたくないぜ。それに――」

 魔理沙は帽子の中から、それなりに大きい一つの白い袋を取り出した。
 そしてそれを開くと、中には体を縛られたルーミアが気絶して入っていた。

「もう準備はできてるんだ」
「幼女誘拐の罪で逮捕されれば良いのに」
「安心しろ、ルーミアの未成熟な体に興味があるわけじゃあない。興味があるのは、ルーミアそのものだ」
「その台詞も割とアウトだと思うわ」
「案の定、私ではお札は取れなかったから、霊夢に頼もうと思ってな。さぁ、取ってみてくれ」
「はぁ……ルーミアも災難ね、こんなことに巻き込まれて」

 そうは言いつつ、ルーミアのお札に手を伸ばす霊夢。魔理沙ほどではないが、好奇心があるようだ。
 触れた瞬間、ぴりっと静電気のような刺激がした。霊夢はふむ……と唸り何かをぶつぶつと呟く。そうしてから、またお札に触れる。

「おぉっ!?」

 魔理沙が声を上げた。
 霊夢が何事も無かったかのように、お札をぺいっと剥がしたからだ。
 するとルーミアの体が、ぴかぁっと発光し始める。

「え、ちょ、魔理沙、なんかこれヤバくない?」
「闇の妖怪なのに発光とはこれいかに」
「う、うぅん……」

 ぴくりとルーミアが動く。

「もしかして起きた?」
「まぁこれだけ発光してりゃなぁー」
「ふぁ……ゃ」

 徐々に発光が弱まり、起きたルーミアの姿が現れる――

「おぉっ!?」
「……えー」

 全裸で。
 ある意味お約束。
 ルーミアは未だ眠いのか、目をこしこしと軽く擦ってから、霊夢と魔理沙を見る。そして何故、自分がここに居るのか首を傾げる。

「ん~? ――ッ!?」
「あ、気付いたんじゃね」
「気付いたわね、あれ」

 ルーミアは自分の姿を見て、かぁっと顔が熱くなった。色々と言いたいことはあるのに、言葉が出てこない。今のテンパってる状態では、ただ言葉になっていない声を発することしか出来ない。
 目が覚めたら全裸。しかも、縄は解けていないので、全裸で縛られている状態だ。そして目の前には、霊夢と魔理沙。
 この状況から、繰り出される結論はただ一つ。

「うわああああああああんっ! 霊夢と魔理沙に汚されたぁぁぁぁぁぁぁ!」
「お、落ち着けルーミア! 私はお前を襲おうとしたわけじゃなくて、ただルーミアに色々と興味があってだな」
「変態だぁぁぁぁぁぁぁ!」
「魔理沙、それ今言うと逆効果よ。安心しなさい、ルーミア。ちゃんと責任持って、あんたは私が飼ってあげるから」
「お前の言い方の方が酷いだろ!」
「二人とも変態だぁぁぁぁぁぁ! うわあああああんっ!」

 じたばたと暴れつつ、泣き叫ぶルーミア。
 宥めつつも、危ない言葉にしか聞こえないものを口走る魔理沙。
 責任取るから一々泣くなごめんってば、と言いつつ反省した表情を浮かべながら、空いている両手でルーミアの小さな膨らみを揉みしだく霊夢。
 なんやかんやあって、結局誤解は解けなかったそうな。





 3.妖精の貴重な風景シーン



「悪戯報告たーいむ!」
「わぁい!」
「ひゃっほう!」

 大きな湖の近くで、きゃあきゃあとはしゃぐ多くの妖精たち。その中には、チルノやリリーホワイトといった、割と知名度のある妖精まで含まれている。
 こうやって妖精たちが集まることは、そう珍しいことではない。だが、その中でもこの集まりに関しては、毎週恒例という特別なことだったりする。

「では報告を。まずはA班から」
「はい!」

 その場を指揮っている緑髪の妖精がそう言うと、数人の妖精が手を挙げた。そして笑顔で、喋り出す。

「うちの班は、最近出来た命蓮寺って所にイタズラしに行きました!」

 元気良くそう言うと、周りから「おぉ~」っと声が上がる。新しい所に特攻するなんて勇気あるだの、無謀すぎるだの、そこが格好良いだの様々な声が上がった。

「そしてそこのボスと思われる、聖白蓮って人にイタズラしました!」
「何をしたの?」
「お茶に弛緩剤を混ぜた! それでも、『私は超人だぁぁぁ!』って襲ってきたけど……怖かったぁ」
「……三十点ですね」
「はぅっ!?」

 その報告に対し、緑髪の妖精は笑顔でそう言った。楽しそうに報告をしていた妖精たちは、少しショックを受けた。
 しかし、そんなショックを受けている様子を無視し、緑髪の妖精はその理由を語る。

「新しい所に特攻した、という点は非常に評価出来ます。ですが、やった悪戯の内容がいただけませんね。弛緩剤を混ぜて、一体何がしたかったんですか? しかも、上手く飲ませることに成功したと言うのに、結局は怖くて逃げてきたのでしょう?」
「うぐっ……」
「残念ですが、褒める点が特攻しかないので、結果三十点です。さあ、次はB班よろしくお願いします」

 次にB班、チルノを含む妖精たちが指名される。この班はチルノ以外にも、ルナチャイルド・スターサファイア・サニーミルクといった、悪戯に特化した能力を持つ三妖精まで居る。
 みんながみんな、この班はきっと凄いことをしたに違いない、と視線を送る。

「あたいたちがイタズラをした場所は、紅魔館と博麗神社よ!」
「ふむ、定番と言えば定番ですね。して、一体どんな悪戯を?」

 紅魔館も博麗神社も、特に珍しい悪戯場所では無かった。
 だからこそみんなは、きっと悪戯の内容が凄いのだろうと考える。

「霊夢が干していたドロワーズを、凍らせてやった! そして紅魔館では、なんとあのフランドール・スカーレットにイタズラしてやったわ!」

 妖精たちがどよめく。
 霊夢のドロワーズはみんなどうでも良かったが、フランドールという名前が出てきたことに驚きを隠せないようだ。なんせ、噂ではフランドールは幻想郷の中でもトップクラスに危険だ、と言われている。そんな存在に、妖精が悪戯をしてやったという事実だけでも、凄いことだった。

「その悪戯の内容は、一体?」
「寝ているところに、そっと綺麗なリボンとかを体に巻いてラッピングしてやったわ! あたいたちが出て行った後、レミリアがすれ違いで入って、何故かフランドールの悲鳴みたいなのが聞こえてきたけどね!」
「……九十点ですね」

 妖精たちがきゃーきゃーと騒ぎ、テンションがMAXになった。

「最後、レミリアさんとフランドールさんに何があったのか、そこまで見届けていれば、文句なしの百点でした」
「うーん……あたいとしたことが、満点を逃すだなんて……」
「さぁ、次は最後、C班です」

 もう一番は決まったようなものだろうといった空気だったが、それでも最後のC班の報告が残っている。
 C班はリリーホワイトや紅魔館の妖精メイドの一部など、少し特殊な妖精たちが集まった班だ。
 リリーホワイトが笑顔で、報告を始める。

「私たちの班は、イタズラをしませんでした」

 どういうことなのか、試合放棄なのか、などさっきとは違った意味でざわつき始めた。

「どういうことか、訊いても良いですね?」
「はい、勿論です。私たちは、イタズラはしませんでしたが、その代わり――」

 リリーホワイトの後ろに居た、小さな妖精が自分の体ほどある白い袋を広げた。
するとそこには、たくさんのお菓子が入っていた。
 妖精たちが、わぁっと声を上げる。

「お菓子をたくさん貰って来ました。とりっくおわとりーと? という、今日限りの魔法の言葉を使って」

 凄い凄い羨ましい、などの声が挙がる。
 それに対し、リリーホワイトはふにゃふにゃとした笑みを浮かべながら、一言。

「勿論、みんなで分けましょう? そのために、持って来たんですから」

 その言葉に、妖精たちは今までの中で一番大きな声を挙げた。

「……特別に百点です! みなさん、文句は無いですね?」

 緑髪の妖精の言葉に、その場に居る妖精全員が頷いた。
 そして一斉に、お菓子に飛びつく。
 こうして、第五十二回妖精報告会はC班の勝ちで幕を閉じた。
 
 
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