絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

バレンタイン~紅魔館組と神社組の場合

プチ投稿作品。バレンタインSSとして書いたもの。
内容はタイトル通り。




 ――早苗と霊夢の場合――

 深呼吸する。少し落ち着いた。
 霊夢さんにチョコを持って来たけど、何て言って渡そうか考えて無かった。私は馬鹿だ。

「あぁ、どうしよう……」
「あら、早苗いらっしゃい」
「うひゃぁ!? ディクシーコング……じゃなかった霊夢さん、何故ここに!?」
「そりゃこっちの台詞よ。境内でウロウロしてたから何してんのか気になったのよ」

 ヤバイヤバイヤバイ、まだ心の準備が!

「それ何?」

 私の持っていた小さな箱を指差して聞く霊夢さん。速攻バレちゃいました!?

「あの、これ、どうぞ!」
「へ? 私に? 今日何かの日だっけ?」

 あれ? もしかしたら霊夢さんは……

「バレンタインですけど……」
「バレンタインって何?」

 やっぱり。幻想郷にはバレンタイン無いんでしょうかね。

「ねぇ、バレンタインって何?」
「あぁ、それはですね――」

 ちょっと待とう私。バレンタインの説明したら……私が霊夢さん好きって言ってるようなものじゃないですか!? それはマズいです。別に私はそういう意味じゃなくてただ、親しいからという意味で……あぁ、どうすれば、

 1.素直に説明した場合

「好きな人にチョコを渡す日ですよ」
「え、じゃあ早苗」
「はい……私霊夢さんのことが……」
「早苗」
「霊夢さん……あっ……」
「大丈夫、やらしく……じゃなかった。優しくするから」


 って駄目な展開じゃないですか! 他にアイディアは……

 2.誤魔化した場合

「どうでもいいじゃないですか」
「早苗……私に秘密するんだ」
「え?」
「早苗なんか大っ嫌い!」


 うわぁぁぁ嫌わないで下さい! って霊夢さんそんな人じゃありません!
 むむむぅ、他にアイディアは……

 3.今度はドンキーさらわれた

「助けに行かなきゃディディーとディクシー!」
「早苗頭大丈夫?」


 うぇぇぇぇん。頭心配された……じゃなくて! 今さらこんな古いCMネタ誰が知ってるんですか! ていうか幻想郷にCM自体ありませんし!
 あぁ、どうしよう。

「さーなーえ?」
「あふぅん!? にゃ、何でしょう!?」
「いや、いきなりボーッとしたから。で、何をする日なの?」
「あぁそれは――宣戦布告の証です!」
「は?」
「戦いたい相手にチョコを渡して、そのチョコを食べた相手は戦わなくちゃならないんです!」

 あぁ、私何言ってんだろ。宣戦布告の証だったら世界中のカップルが殴り合わなくちゃいけません。

「っく……あはははは」
「ふぁっ?」

 霊夢さんが笑い始めた。

「冗談よ。早苗」
「え?」
「私だってバレンタイン知ってるわよ」

 にゃんですとー! からかわれてたのか。
 よく考えてみれば、紅魔館の方や紫さんたちとかは知ってそうなイメージですし。騙されてしまいました。うぅ。

「ま、これくれたってことは早苗私のこと好きってことでしょう」
「そりゃあ嫌いなわけありませんよ」
「よし、布団へ行くわよ早苗」
「え、え?」

 あれれ? 展開がおかしくないですか?
 まさか、私が友人として嫌いじゃないと言ったのを霊夢さん勘違い!?
 早苗ちんピンチ。

「待った霊夢さん!」
「待ったは無しよ。早苗の望み通りに戦ってあげる」
「え?」
「布団の中で、ね」
「ほわぁ!?」

 Normal End♪



 ――紅魔館の場合――

「ねぇパチュリー」

 私が図書館の扉を開けると、

「魂のルフラぁぁぁン」

 扉閉めた。
 小悪魔が魂のルフランって叫んでた。多分見間違いだよね。うん。もう一回開けよう。

「好きだよんよんよん止ま~んな~い♪」

 扉閉めた。
 パチュリーが歌ってた。なんかよく分からない歌を。絶対見間違いだよね。うん。もう一回開けよう。

「あら、妹様。どうしたの?」
「フランドール様どうしました?」

 パチュリーはいつもどおり座って本を読んでいた。小悪魔は忙しそうに整理している。
 やっぱりさっきのは私の見間違いだったみたいだ。

「あのね、チョコの作り方書いてある本ないかな?」
「チョコ? ……あぁ、もうそんな日ね。残念だけど、ここには魔法関連しかないわ」
「そっか……」

 やっぱりないか。そうだよね。

「でも、作り方くらいなら書いてあげる。小悪魔、紙とペンを」
「はい、パチュリー様」

 パチュリーが素早く書き上げる。それなのに、内容や字はとても丁寧だ。

「はい、妹様」
「ありがとうパチュリー! 小悪魔もありがとう!」
「はい。頑張って下さいね」
「うん!」

 私は早速作りに向かった。


◇◇◇



「ねぇ、小悪魔」
「何ですか?」
「妹様は変わったわね。私はレミィと会った時からしかまだ妹様を知らないけれど」
「去年はあんな行動をしようとはしませんでしたしね」
「そうね」

 二人ともクスッと笑う。柔らかい、穏やかな笑みだった。

「そうそう、小悪魔」
「はい?」
「これあげる」

 小さな箱を渡すパチュリー。小悪魔が中を開けると、小さなチョコが入っていた。

「パチュリー様も変わられましたね」
「そうかもしれないわね」

 フランドールは大きく変わった。しかし、パチュリーも、咲夜も、美鈴も、レミリアも、本当はみんなが変わったのかもしれない。
 パチュリーは少し、優しくなった。小悪魔はそう感じていた。

「ありがとうございます」
「どういたしまして」

 また二人して、クスッと笑った。



◇◇◇



「お姉様居る?」

 私は、お姉様の部屋の前まで来ていた。少し歪だけれど、チョコは出来上がった。

「フラン? 入ってもいいわよ」

 許可をもらったから入る。相変わらずお姉様の部屋は紅い。ちょっと目がチカチカするなぁ。

「何の用かしら? フラン」
「あのね、あの、お姉様! これ!」

 後ろに隠し持っていたチョコを差し出す。咲夜と美鈴がラッピングを手伝ってくれた。

「これは……?」
「バレンタインだから、ね。お姉様に」
「そう……」
「うにゃ!?」

 お姉様に突然抱き締められた。痛い程にギュッと抱かれる。

「ありがとう、フラン。私、凄く嬉しい」

 抱き締められた状態だから、耳元で言われた。
 少し恥ずかしいけど、その言葉だけで私は嬉しかった。お姉様を喜ばせることが出来たという事実が、嬉しかったんだ。

「食べてもいいかしら?」
「うん」

 ラッピングされた袋を、丁寧に開けるお姉様。ビリビリに破いたりしないトコが優しいなぁ。
 中から私の作った、歪な形をしたチョコが取り出される。お姉様が一口囓る。
 小枝を折ったような、軽い音と共に、お姉様の口に運ばれた。

「美味しいわよ、フラン。お世辞なんかじゃなくて、ね」
「良かったぁ」

 ホッとした。これで不味いなんて言われたら、泣いちゃったかもしれない。

「ねぇ、フラン」
「何お姉様?」
「今年はあげれなかったけど、来年はあげるわね」
「何を?」
「あなたに、チョコを」

 優しい笑みを浮かべて、私の髪をそっと撫でるお姉様。

「うん! 約束だよ!」
「ええ、約束するわ」

 来年が、楽しみだ。

「その前にホワイトデーでお返しをするけどね」

 訂正、来月も楽しみだ!
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