絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

文と霊夢で詰め合わせっ!

文と霊夢で詰め合わせ三つ!
 
 
 1.天才



「あんたさぁ、人気ないのに生活大丈夫なの?」
「え? それ喧嘩売ってます? 私が人気ないとか――」
「いや、あんた自身のことじゃなくて、あんたの新聞のこと」
「あぁ、そっちですか。ってどっちにしろ喧嘩売ってますよね? 売るなら買いますよ?」

 笑顔で右手は握り拳。
 文にとっての地雷を、軽く踏みつけたようだ。しかし、霊夢はまったく慌てた様子も怯えた様子もない。素直に、ただ単純に思ったことを口にしただけ、といった感じだ。

「だってさ、つまんないとか誰がとるかとか、残念な感想か拒否されてばっかりじゃない」
「うぐ……け、けど! あくまでも趣味ですから、別に大勢の人に評価されたいとか思わなくて良いんです! そう、少しでも、一人でも私の新聞を面白いって言ってくれたり、理解してくれれば、それだけで私は幸せなんです」

 とても良い笑顔で、文はそう言った。

「ふーん、そんなもんなの?」
「そんなもんなんです。あ、なら霊夢さんも一度新聞作ってみると良いですよ。いかに難しくて大変か。そして、やりがいのある仕事かを教えてあげます」
「は? いや、私は――」
「大丈夫! もちろん、細かいところまで作り方は私が手伝いますし。最初から上手くいくわけなんてないですから、へこむこともあるでしょうけど、私がついてますからご安心を!」
「ちょ、ばか、離してー!」

 霊夢、強制的に新聞作りに連行。
 はーなーせー、という霊夢の叫び虚しく、文は幻想郷最速のスピードで自宅へと連れ去った。



 ~少女作業中~



「お、霊夢さん中々面白い文章書きますね。まぁ私の足元にも及びませんが」
「こんな感じで良いのかしらね」
「案外ノリノリですね」
「あんたが解放しないからでしょうが」
「あ、その見出しの書き方上手いですね。お、その写真を選ぶなんて意外ですね。てっきり私は、この記事にはこの写真しかないかとばっかり」
「何言ってんのよ。確かにこの写真には目標対象がハッキリと写ってるけど、それだけであって何も意外性がないじゃない。それを使うなら、対象が少し小さくなっても、周囲の様子も分かるこの写真の方が良いに決まってるわ」
「なるほどなるほど。え? じゃあ、一体なんでこんな見出しに? この写真に対する煽り文としては、多少薄いようにも思えるのですが」
「煽り文は、あくまでも記事内容に対して。そして記事内容、その現場をより分かり易く読者に伝えるために、写真よ」
「ほーそういう使い方ですか。私とはまた違いますね」

 なんだかんだで楽しそうに製作中の二人。
 そして教える筈の文が、何故か逆に教えられているというおかしな状況だ。

「文、これ印刷して」
「あ、はい」
「あとこれも」
「分かりました」
「ついでにお茶」
「はいー」



 そして数日後、発行された霊夢の新聞はかなり好評だったらしい。
 天狗も人里の人間も、面白い面白いと言って、とても楽しんだ。
 その様子を見て、文は笑顔でひきこもった。なんだかんだで、悔しかったのである。結局、霊夢が「二人で協力したものだから、二人の成果よ」と慰めるまで、ずっと不貞寝していたそうな。





 2.黒歴史





『私がそこで発見したのは、なんと超巨大未確認生物の姿だった。私は命を捨てる覚悟で、その実態へと迫ることにした。すると、その正体は予想外の――』

「やめてくださいお願いします本気で」

 土下座している文を、ニヤニヤとした笑みで見下ろしている霊夢。
絶望オーラ漂う文に対し、霊夢はとても楽しそうだ。
 ことの始まりは何気ない一言。文の「たまには私の家に来ます?」だった。そして、霊夢は文の家に着くと、すぐさま黒歴史漁りに走った。以前、魔理沙の家に呼ばれた時に、たまたま見つけた魔理沙のノートが本人にとっては黒歴史だったらしく、そのときの、魔理沙の慌てっぷりが楽しかったらしい。
ゆえに、文はもしそういうものがあったなら、一体どういう反応するのだろうかと、気になった。そして、文がお茶を入れている隙に、見事ボロボロの手帳を見つけ、今に至る。

「いや、本当勘弁してください。泣きますよ? 妖怪の山が震えるくらいに」
「そこまで見られたくないものなの?」
「当り前ですよっ! それ、何年前のだと思ってるんですか!」

 ちくしょう返せこのやろう。
 奪えるものなら奪ってみなさい。
 怪我しても知りませんからね。
 怪我させたらこれ言いふらすわね。
 最悪だこの巫女。
 そんなやり取りをぎゃあぎゃあと交わしつつ、手帳はなんとか文の手の中へ戻った。

「はぁ……暴れたせいで疲れました。まったく、自分がされて嫌なことは、他人にしちゃいけないって習わなかったんですか?」
「ほら、私って博麗の巫女として生きてきたから。寺子屋とか行かなかったし、その……親しい友達とかも……」
「あ、ごめんなさい……」

 俯く霊夢。
 慌てる文。
 一気にとっても気まずい状況になった。

「って、いやいやいや!? 何私が悪い、みたいな空気の流れにしてるんですか! 元はあなたが悪いんでしょう!」
「ちっ!」
「舌打ちした!? ちょっと私も悪いこと言っちゃったなー、とか思ってた私の気持ちを返して下さい!」
「ねぇ、魔理沙もあんたも、なんでそんな他人に見られたくないって思う物をいつまでも持ってるのよ? そんなに見られたりするのが嫌なら、捨てちゃえばいいじゃない」
「……霊夢さんは分かってませんねぇ」

 文はため息を吐きながら、やれやれといった様子だ。
 そんな文の態度に、霊夢は少しムッとする。なんだか小馬鹿にされたように思えたのだろう。

「確かにこれは、他人に見られてしまってはかなり恥ずかしい物ですし、軽く死にたくもなります。穴があったら今すぐその見た人を埋めたい気分にもなります」
「穴があったら入りたい、じゃないのね。物騒な」
「ですが、それと同時にこれは証でもあるんです」
「証?」
「はい、これは私がまだまだ未熟だった証。拙いながらも、精一杯全力で取り組んだ証。思考を止めずに、努力をしてきた証。自分自身が、成長したと思える大切な大切な、一つの証なんです」
「証、ねぇ……」
「たまに見返しては、恥ずかしさで顔が熱くなると同時に、懐かしく、そして誇らしい気持ちになるのです。こういう物は、捨てたくても捨てられない物なのですよ。捨ててしまっては、あの頃抱いていた気持ちまで、一緒に捨ててしまうように思えて」

 少し照れくさそうにはにかむ文を、霊夢は素直に格好良いと思えた。理由は、よく分からない。普段とのギャップか、それともその考え方に何かを抱いたのか。

「どうしました、霊夢さん?」
「……なんでもないわよ、ばーかっ」
「ちょ、なんでですか!」

 もちろん、霊夢が素直に「文のそういうところ、好きよ」などと言うわけも無く、ぷいっとそっぽを向いて悪態を吐くだけ。
 文からすれば、何がなんだか分からない。
 そんな、何も分からない様子の文を見て、霊夢はくすっと笑い、また一言。

「ばーかっ」

 それだけ、言った。





 3.お前ら仲良いな。by萃香&魔理沙




「巫女ー今度あそこ行くの付き合ってよ。私、今度完全暇な日が出来ちゃってね」
「は? なんであんたの都合に合わせて私が動かなきゃならないのよ。大体あそこ、一つ一つの料金高いじゃない。そこまで余裕はないわよ」
「巫女、和食好きでしょう? たまには外食も良いじゃない。ほら、私が奢ってあげるから」
「なんか美味しい話し過ぎて、裏があるように思えるんだけど。大体、いつものあの場所でも良いじゃない」
「あの場所は、流石に何度も行ったから飽きちゃった。あ、ならあっちはどう?」
「あっちは洋食でしょ? 嫌いじゃないけど、どうせなら和食が良いわよ」
「じゃあ最初に言った方で決まりね。時間は今週の土曜日。大丈夫、ちゃんと奢るから。あ、ついでに以前頼んでいたあれ、その日までに出来る?」
「あれ、結構面倒なのよ? 結界符を二重に織り込んで作るから。間に合うようなら、持ってくけど」
「ありがと。じゃあそのお礼に、私も一つ良いものあげるわ」
「え? 何よ?」
「巫女が欲しがってた、あれですよ~」
「ばっ!? 誰があんたの写真なんて欲しがったのよ! いらないわよ、そんなの!」
「あはは、そう照れなくても」
「照れてない!」

 あれだのそれだの、他人にはまったく分からない文と霊夢の会話を聞いて、傍で酒を飲んでいた魔理沙と萃香が、口を揃えて呟く。

「お前ら仲良いな」

 その言葉に、霊夢は反論し、文はそうかしら、と首を傾げた。
 
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