絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

姉として

25000HITリクのやつー。レミフラー? レミフラじゃあないか、うん、あれ?
とまあ、そんにゃこんにゃで久し振りの紅魔館。





 

 ある日、レミリアは思った。

「フランと私、どっちが胸大きいんだろう」

 普通の者からすれば、何をくだらないことを言っているのかと思うだろう。しかし、レミリアにとってこれは、重要なことなのだ。
 姉として、妹よりはスタイルが良くありたい。そう思うのは、プライドの高いレミリアにとって当たり前の思考だった。
 もちろんレミリアは、自分がスタイルがよろしくないことは分かっている。幼き容姿であることくらい、自覚はある。
 だがそれでも、妹より良いスタイルでありたいのだ。妹よりも、少しで良いから大人でありたいと思うものなのだ。

「よし、確認しに行こう」

 そうと決まれば、即行動。
 目指すはもちろん、フランドールの胸。幼きその胸に向かって、ただただ全速力。
 高速で、紅魔館の長い長い廊下を駆け抜ける。途中、何度か妖精メイドにすれ違う。

「あ、レミリア様おはようございます」
「あんまりサボるなよ? 咲夜の負担になるからな」
「は、はいっ!」

 軽く挨拶程度のことを交わしつつ、あっという間にフランドールの部屋の前だ。
 部屋をノック。どうぞ、と声が返ってくる。
 重い扉を開けて、ただ一言。

「フラン! ちょっとおっぱい揉ませて!」
「あはっ、そこを動かないでね、お姉様」





 ~GAME OVER~





「ねぇ、パチェ……一体何がいけなかったのかしら」
「そうね、レミィの思考じゃないかしら」
「えっと、とりあえず紅茶をどうぞ」

 ボロボロになりつつも、見事生還を果たしたレミリアは、頼れる友人の元へと相談に来ていた。
 パチュリーはレミリアの話をまったく興味無さそうだ。そして、本を捲る手を止めない。
 苦笑いを浮かべつつ、小悪魔は二人の紅茶を淹れた。

「パチェ、私は真面目に相談しているんだ。どうすれば、揉めると思う?」
「なんでそこまで真剣なのよ……」
「大切な、愛する妹の為だからだ」

 無駄に格好良い台詞だが、明らかに使いどころを間違えていた。
 だが、その言葉にパチュリーは大きく目を見開いた。そして、何か諦めたように小さく息を吐く。

「負けたわ、レミィ。あなたの妹様を想う愛に。私の知識で良ければ、貸してあげる」
「ありがとう、パチェ。恩に着る」
「今の何処で負ける要素があったんですか!? 純な愛っていうよりも、少し歪んでる気がするのですけど……」

 二人の良く分からない熱い友情に、ただ一人小悪魔のツッコミが虚しく響く。

「まず、レミィは一つ勘違いしている。妹様が怒ったのは、何故か分かる?」
「……分からない」
「いや、そこは分かりましょうよ、レミリア様」
「揉ませて、と言ったのがいけないのよ。もし妹様が、揉めるほどもなかったら、怒るに決まっているじゃない。揉めないものを、揉ませてなんて言われたら、そりゃあ本来怒るか泣くかの二択に決まっているのよ」
「そうか! つまり私は、無いのに揉ませてくれと言ったから、怒られたのね!」
「いやいやいや!? そこじゃないですよね!?」
「つまり、揉ませてではなく、見せてか撫でさせてが正解なのよ」
「さすがパチェ! よし、早速行ってくる!」
「健闘を祈るわ!」
「絶対ダメですって!?」

 レミリアとパチュリーは、熱いハイタッチを交わす。あまりに勢いが強いハイタッチに、二人の周辺に衝撃波が生まれるほどだった。そして良い笑顔で、レミリアは図書館を飛び出した。小悪魔の制止を無視して。
 静かになった図書館で、パチュリーは一息。

「ふぅ……まったくレミィったら、あんなに急いで」
「あ、あはは。私は絶対にやばいと思うんですけど」
「割と冗談で言ったのに」
「冗談だったんですか!?」





 その頃、再びフランドールの部屋。

「フラン、私だ! おっぱいを見せてちょうだい!」
「1秒間に16回襲ってくるレーヴァテイン~♪」





 コンテニューする?

 →はい。
  いいえ。
  ふひひ。





「パチェ、私は気付いた。フランは照れ屋なのかもしれない」
「レミィ、私は気付いたわ、レミィは少し鈍感なのかもしれない」
「明らかに鈍感のレベル超えてますけどね」

 再び、図書館。

「パチェの知識でもダメだったとなると、もうどうすればいいのか分からない」
「諦めればいいんじゃない?」
「ここで諦めたら、吸血鬼としての誇りを失うような気がする」
「レミリア様、吸血鬼としての誇り云々よりも、他にもっと大切な何かを失ってる気がします」

 次の策を練っている中――

「私に考えがあります」

 一つの、希望を抱かせる声が響いた。
 いつの間にか、咲夜が居た。
 しかし、別に突然現れるのはいつものことなので、誰も疑問に感じない。

「咲夜、その考えとやらを聞かせて貰えるかしら?」

 パチュリーも興味を持ち、読んでいた本を閉じて、咲夜をジッと見据える。
 レミリアはただ静かに、咲夜の言葉を待つ。小悪魔は、ただただため息を吐いている。

「押してダメなら引いてみろとは、よく言ったものです。つまり、妹様が見せてくれないのなら、触らせてくれないのなら、まずはお嬢様自身が妹様にご自身の胸を見せて、そして触らせて差し上げればよろしいのです!」

 咲夜の自信満々の意見に、パチュリーはレミリアは、ただ一言。

「それはないわー……」
「咲夜、魔女と言われた私でも、それは引くわ。ただの痴女にしか思えない」

 レミリアもパチュリーも、全力で引いていた。

「無駄にまともな意見だー!? まさかのここで突き放し……むしろ咲夜さん、空気読んだ方だと思ったんですけど」
「……いいのよ小悪魔。私が悪かったの」
「咲夜、疲れているのか? なんなら休暇を出すわよ?」
「ええ、人間なんだから無茶しちゃだめよ。レミィのお言葉に甘えたら?」
「……はい、ちょっと眠って来ます」

 咲夜はぺこりと一礼した後、ふらりふらりとした足取りで、図書館から去った。
 小悪魔にはなんとなくその背中が、哀愁漂って見えた。今度クッキーでも作って労ってあげよう。そんなことを思った。

「さて、咲夜の案は完全に無いとして、次はどうするか」
「小悪魔、あなた何かある?」
「うぇぇっ!? ここで私に振りますか!? うーん、普通に紅魔館身体測定とか言って、みんなで全部測っちゃえば良いと思いますけど……」

 小悪魔の発言に、二人は目を丸くする。
 その発想は無かった、といったような表情だ。

「ま、まぁ私も今それを言おうと思ってたところよ」
「そ、そうね。私なんかそれに賢者の石24色セットを付けようと思っていたところだわ」
「レミリア様はともかく、パチュリー様は言ってる意味が分かりません」

 しかし、割とまともに思えた小悪魔の案だが、その実不安要素がいくつかあった。妖精メイドが多いため、全員やるとなると時間がかかりすぎてしまうことや、突然の身体測定ということで不自然すぎる。
 おやつの鳩サブレを齧りながら、三人はどうしようかと考え込む。
 悩みに悩み、散々悩んだ結果――

「フランなら、空気読んでくれると思う」
「まさかの妹様任せですか!?」

 全力でフランドール頼りになった。

「そうね、妹様だって生きてきて長いのだから、空気を読んで身体測定を受けてくれるはず」
「なんかもう、危ない未来しか想像できないのですが……」

 小悪魔は止めるべきかと悩んだが、元は自分の案なので、今さら止めるわけにもいかなかった。

「それじゃあ、行ってくる」
「健闘を祈るわ。レミィ、私レミィが無事帰ってきたら、言いたいことがあるの。絶対に生きて帰って来てね。約束よ」
「パチュリー様、その発言はむしろ危険な結果を招きそうな気がします」

 レミリアはとても良い笑顔で、そう、眩しいくらいに笑顔で、フランドールの元へと向かった。

「さて、どうなると思う、小悪魔?」
「アウトかと」
「うん、まぁそうよね」





 その頃、本日三度目のフランドールの部屋。


「フラン、身体測定だ」
「え? 何突然?」
「理由は訊かないで。空気を読んで」
「え? え?」
「さぁ、脱ぎ脱ぎしましょうねー」

 フランドールの服に手をかけた瞬間、高速で手刀が飛んできた。レミリアはギリギリでかわしたが、頬を掠めた。つぅっと、血が流れる。

「姉に手をかけるなんて……フラン、教育が必要のようね」
「妹に性的な意味で手をかける姉よりは、数倍マシだと思うんだけど」
「身体測定だって言ってるじゃない。ほら、早く脱ぎなさい」
「嫌だよ。お姉様、目が本気だもん。とても身の危険を感じるよ」
「妹の成長を知りたいのよ。姉として当然の行動だと思わない?」
「一般家庭の姉は、妹の服を脱がそうとしたりしないと思うよ」
「まぁなんていうかさ、ほら、もうごちゃごちゃ言ってないで全裸になってよ」
「わーお、潔いくらいに直球ストレートだね。身体測定ですらないよ」

 脱げ脱げ。
 やめろーやめろー。
 じたばた。
 げしげし。痛い痛い蹴るなフラン! 仕返しだ。
 ふにふに。何どさくさに紛れて変なところ触ってるのさ!
 そんな、傍から見たらどういう状況なのかが、よく分からないやりとりをしている二人。

「この大きさは……っ! やはり、私より小さいっ! 僅かにだが、微かにではあるが、私の方がある!」
「何の確認してるのさ!?」
「胸よ! 悪い!?」
「なんでお姉様が怒ってるのよ! 私が怒る場面だよね、これ」
「うん、私は満足した。もう、充分よ」

 とても満足した笑みで、フランドールから離れるレミリア。その笑顔は、無駄に優しさに満ち溢れていて、どこか格好良ささえ感じられるものだった。
 フランドールからすれば、どうしてくれようかこの姉、といったような心境だ。胸を押さえ、ジッと睨んでいる。

「そんなに警戒しなくて良いわよ。もうしないから」
「とりあえず殴っていい?」
「あぁ、確認出来て良かった。それじゃあ、私は部屋に戻るとするわ」
「露骨に無視しないでよ」

 くるりと踵を翻して去ろうとしたレミリアの腕を、フランドールがガシッと掴んだ。
 そして、ぐいっと引っ張る。体勢を崩したレミリアは、そのままベッドの上にぽすり。ふわっとしたベッドの心地良さが、レミリアの背中に伝わった。
 目をぱちくりさせて、驚いた様子のレミリア。

「何? 仕返しに私の体を弄ぶ気?」
「いやいやいや、引っ張ったらたまたまこうなっちゃっただけで、別にそんな気は一切ないから」
「そう、やっぱりフランは弄ばれたい方なのね」
「そういう話はしてないから!」
「さぁ、今度はフランがベッドに身を預けなさい。一緒にベッドで最もポピュラーな気持ち良い汗を流すスポーツをしましょう。私のスカーレットテクニックで、楽しませてあげるわ」
「何する気さ!?」
「え? ベッドでするスポーツって言ったら、普通に枕投げしかないじゃない」
「あ、あーあーそうだよね、うん。分かってたよ、もちろん」

 わざとなのか素なのか、きょとんとしているレミリアを見て、もはや殴る気も失せてしまった。
 はぁ、と大きなため息一つ。

「お姉様と一緒だと、なんか疲れる」
「けど、暇はしないでしょう?」
「……早く部屋戻りなよ。もう用はないんでしょ?」

 ふいっと顔を逸らすフランドールを見て、笑みを零す。
 それが嫌だったのか、フランドールは頬を膨らませて枕で叩く。

「あーもう、出てってよー!」
「はいはい、じゃあスカーレットテクニックはまた今度ね」
「別にいいよ、やんなくて!」

 部屋から出ようとした瞬間、顔に枕がぼすっと直撃。
 それでもレミリアは、あははと笑いながら上機嫌に戻って行った。一人になった部屋で、フランドールはまた大きく、ため息を吐いた。





「ただいまーパチェ、小悪魔」
「なっ!?」
「い、生きていたんですね……」

 ほぼ無傷で、図書館に上機嫌で戻った来たレミリアを見た二人は、それはそれはとても驚いたそうな。
 

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2010-11-30 Tue 20:57 | | [ 編集 ]

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