絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

第一回あやみこラジオ

あやみこラジオ!
えーるけさんからのリクエスト、あやれいむでした。なんでもいいということでしたので、久し振りにラジオ系をw
 

「みここここー! さぁ、始まりました! 本日から毎週土曜日夜八時はあやみこラジオの時間です! パーソナリティーは私、射命丸文と」
「えっと、私、博麗霊夢でお送りします?」
「ちょっと霊夢さん、なんで疑問形なんですか。もっとしっかり、自信を持って!」
「だ、だってこんなの初めてだし」

 少し戸惑いを帯びた霊夢の声が、ラジオを通して幻想郷の一部に流れている。
 八雲紫による協力や河童たちの技術の結果、幻想郷にラジオが放送されることになった。とは言っても、もちろんラジオの数が多くあるわけがなく、それゆえに河童や人里のカフェや香霖堂など、限られたところでしか放送されていない。

「大体何よこの機械だらけの部屋と、冒頭のみここここって?」
「あーこれは放送するための機械ですよ。そのマイクが、私たちの声を拾ってくれてます。みここここは、私のあややややに対して、霊夢さんがみここここって感じで。対義語と言いますか類義語と言いますか、まぁラジオ始まりの挨拶ですね」
「……何それ恥ずかしくない?」
「あはは、霊夢さんでも恥ずかしがったりするんですね。意外でした――って、へぶっ!?」

 鈍い音が聞こえた。聴いてる者たちは、その光景が見えなくても、文が霊夢に殴られたのだろうということが想像できた。
 そしてここで、オープニング曲の『恋風綺想』が流れる。プリズムリバー楽団がこの番組の為に製作した、オリジナル楽曲だ。文と霊夢の二人をイメージして作った曲らしい。心地良く、胸躍るような曲調は、流石はプリズムリバー三姉妹と言えるだろう。

「いたた……さ、気を取り直していきましょー!」
「えっと、最初は普通のお便りのコーナーね。うわっ、まだ最初の放送なのに、結構手紙がきてるのね」
「そうですねー。やっぱりみなさん、新しいことですし興味があるのかもしれませんね」

 二人の目の前には、一つの箱。その中には、寄せられた手紙がたくさん入っている。
 文は手を伸ばし、その中から一つ適当に選ぶ。

「えっと、PNただの人さんからいただきました。『ラジオ開始おめでとうございます。質問なのですが、何故文さんと霊夢さんのお二人がパーソナリティーなのでしょうか? 差し支えなければ教えて下さい』とのことです」
「あーまぁ確かに、なんで私たちって思う人はいるわよね。私はただ、紫に依頼されただけだけど」
「実はですね、ラジオ提案は天狗、技術系は河童たちだったので、一人は絶対に妖怪の山から誰かを選ぼうって話だったんですよ。そしてもう一人は、幻想郷の中でも知名度や影響力がある人ってことで、紫さんか霊夢さんだったんです」
「へぇ、そうだったのね。でも、なんで紫じゃなかったの? 協力者だったのに」
「それはですねー紫さんが面倒って言ったのと、二人とも妖怪よりは妖怪と人間でやった方が良いという判断でした。ちなみに私が選ばれたのは、霊夢さんがチョイスされたからですね。相手が霊夢さんとなると、一番よく知っているのは私ですから」
「なるほどね。いろいろ考えた結果なのね、これ」

 てっきり思い付きやアバウトに選んだのかと、霊夢は思っていた。だが、その裏にはしっかりとした理由があった。しかも、納得のいく理由だ。
 思い付きやただの気分で、このラジオが開始されたわけではないということを、今さらながら理解した瞬間だった。

「さて、次は霊夢さんが読んで下さい」
「え? わ、私?」
「はい。一応生放送ですから、スムーズにいきましょうね。ほら、早く」
「ちょ、ちょっと急かさないでよ! えっと……PN恋の魔法使いさんからね。『霊夢と文、お前らお互いに相手の良いところを最低三つ挙げてくれ。それじゃあ、頑張れよ!』だってさ。これ明らかに魔理――」
「はいストップー! だめですよ、本名出しちゃあ。何のためのPNだと思ってるんですか。いくらこれが魔理沙さんだって即分かっても、口に出しちゃあだめですよ」
「さらっと言っちゃったー!?」

 それ言っちゃっていいの? と目で訴える霊夢に、文は無駄に良い笑顔で親指を立てた。どうやら構わないらしい。

「ふむ、互いに良いところを三つですかー。腋チラ、へそチラ、首筋チラ。はい、三つ言いました」
「おいこらちょっと待ちなさい」
「事実じゃないですかー。それに霊夢さんはまだまだ若い人間なんですから、自分でも気付かないうちに成長してるですよ。ほら、身長伸びたのか、その巫女服おへそがちらっと見えちゃってますし」
「ちょ、ど、何処見てるのよ!」
「指、そーにゅー!」
「ひゃあっ!?」

 霊夢のおへそに、指で触れた。
 ぴくんっ、と体を震わせて、普段は発しないようなおかしな声を上げてしまった。
 その反応が面白かったのか、文はニヤニヤとした意地の悪い笑みを浮かべて、おへそをそのまま弄る。指でくすぐってみたり、爪先でつぅっとなぞってみたり。
 おへそなんて他人に触れられたことのなかった霊夢は、羞恥心やらくすぐったさやら怒りやらで、顔が赤くなっている。

「あははー可愛いー」
「調子に――」
「へ?」
「乗るなぁ!」
「ひゃぁぐぁぁ!?」



 ~少女お仕置き中~

 しばらくは、『恋風綺想』で番組をお楽しみください。







「さて、気を取り直して……えーと、トークテーマはなんだったかしら」
「……霊夢さん、確かに私が悪いのは事実ですが、ここまでボロボロにしなくても良いと思います」
「大丈夫よ、ラジオだからあんたのそんなボロボロ姿、見えてないって」
「いや、そういうことではなく……いや、もういいです」

 文は服のあちこちがボロボロになって、ところどころ白い肌が露出している。それはある意味、魅力的な姿でもあった。が、ラジオだからそれは誰にも伝わることはない。

「あぁそうそう、互いの良いところだったわね」
「はい。霊夢さんの良いところは腋チラとへそ――」
「あら、殴られ足りない? 鴉天狗はマゾなのかしら?」
「すみませんごめんなさい針をしまってください陰陽玉消してください」

 ラジオを聴いてる者たちは、二人の姿が見えなくとも、文が土下座していることがなんとなく分かった。
 第一回放送から、なんとなく上下関係がハッキリと決まってしまったような気がする放送だ。

「けど、真面目に相手の良いところを言うって、何気に恥ずかしいんですよー」
「あーそれは分かるけど。かと言って、ふざけられてもイラッとくるじゃない」
「じゃあ霊夢さんから先に言ってくださいよー」
「え? わ、私があんたの良いところを三つ? ごめん、一つも見つからないわ」
「酷くないですかっ!? しかも、割と真面目な表情で言わないでくださいよ!」

 霊夢からすれば、誰かの良いところなんて意識したことなかった。
 目の前の文を、ジッと見つめる。そして、今までの文との出来事を思い出す。

「あー、ちょっと待って。少しあるかも」
「なんかそこまで考えないと出てこないっていうのも、割と傷付きますが……待ちましょう」
「えっと、んーと……あ、そうそう、意外に真面目なところかしらね」
「ほうほう、私が真面目ですか?」
「だってあんた、普段へらへらしたり誰かをからかってばかりなのに、新聞作ってる時とか天狗としての仕事をこなす時は、口調も雰囲気も変わるっていうか。なんて言うんだろう、格好良いって言うのかしらね」
「あ、あはは……そんな風に言われると、やっぱりちょっと照れてしまいます」

 少し照れたように頬を人差し指で掻きながら、なんとも言えない笑みを浮かべる。
 それに対して霊夢は、意外にそこまで恥ずかしくなかったのか、割と普通の表情をしていた。

「あと二つね。まず二つ目は、今みたいに照れた様子が意外にも可愛かったり。普段あんだけ鬱陶しい態度してるのに、そのギャップかしらね」
「あ、あやややや……」
「あと一つは、やっぱり速さなんじゃないかしら。あの速さは、強力な武器だし。あんた本気の力とか速さは、誰にも見せたことないでしょ?」
「な、何故それを?」
「んーなんていうか、あんたって負けたら服とかボロボロになるけど、いつも元気そうじゃない。負けた直後に、すぐ飛んで帰ったりする姿見てると、本気じゃないのかなって思って。しかも、負けて悔しがるあんたを、私は一度も見たことが無いわ」
「うっ……」

 人に興味が無さそうな癖に、何故そこまでよく見てるのか。文はツッコミをしたくなったが、それを言ってしまうと事実だと認めるようなものだ。なので、その言葉をグッと堪える。
 別に秘密にしているわけでもないが、本当の切り札や力は、よほどのピンチ以外では晒す必要性がないと思っている。もちろん、弾幕ごっこで手を抜いているというわけではない。ただ、弾幕ごっこを超えた命を賭けるような戦いでしか出さないような力は、封じていると言うだけだ。

「ま、まぁ私のことはもう良いとしましょう! はい、ありがとうございます! では、次は霊夢さんの良いところ三つ挙げますね。可愛い、格好良い、ちょっとした優しさにきゅんとくる。はい、終わり! つ、次のコーナーいきましょう!」
「ちょ、あんたなんでそんなさっさと進めるのよ?」
「ほら、あれですよ、生放送ですから時間がないのです!」

 そうは言うが、明らかに都合が悪いからさっさと終わらせたということが表情に出ていた。
 だが、時間が迫っているのも事実。霊夢は何も言わないで、先へ進むことにした。

「続いてのコーナーは、『幻想風靡で一発解決』のコーナーです。まぁ、お悩み相談のコーナーですね。みなさんからいただいたお悩みを、私が幻想風靡の如く、速攻で解決してしまうというコーナーです」

 ~BGM:風神少女~

「はい、時間ないからさっさといくわよ。えっと、PN歴史大好きっ子さんからいただいたわ。『生徒たちが宿題をやらずに困っています。どうすれば宿題をしてくれるでしょうか?』だって。これは結構難しい悩みなんじゃないかしら? 文、どうすれば良いと思う?」
「宿題出さなきゃ良いと思います。はい、次いきましょうか」
「ちょ、そんな答えで良いの!?」

 あまりにも投げやり、そそれでいて無責任な答えだった。

「良いんですよ。これくらいサッパリ言った方が、このコーナー的に合ってます。さ、次を」
「良いのかなぁ……PN式の式さんからいただいた悩みね。『私のご主人様は、とても優しいのですが、優しすぎてちょっと困ります。私はもう充分頼りになる、大人だということを示したいのですが、どうすれば良いでしょうか?』だとさ。なるほどね、子ども扱いやめてってことかしらね」
「私、実は……出来ちゃったんです。って頬を少し紅く染めながら、自分のお腹にそっと手を添えて言えば、あぁ大人になったんだなぁって思ってくれますよ」
「それ、大人の意味が違う気がするんだけど……。多分、修羅場になるわよ?」
「修羅場を経験したら、もう立派な大人ですよ。さぁ、次いきましょうか」

 苦情って何処に寄せられるんだろう。私の神社にきたらやだなぁ。そんなことを思いつつ、霊夢は次の手紙を手に取った。
 そんな霊夢とは対照的に、文はにっこり良い笑顔だ。どうやら、割と楽しいらしい。

「次はPN不死鳥さんからね。『死ねません。どうすればいいですか?』だってさ」
「生きろ、そなたは美しい」
「うん、まぁ生きろとしか言えないわよね」
「はいっ! こんな大きな悩み、ラジオに送ってくる時点で本気で解決する気ないでしょうから、それくらい当たり前の言葉がちょうど良いです。さぁ、次いってください次!」
「次は……っと、時間押しちゃったみたいね。終わりらしいわよ」

 霊夢の視線の先、ガラスの向こうの部屋に「おわれ」とカンペを出してるにとりの姿があった。

「あー残念ですね。では、ここまでにしましょう。次はなんでしたっけ?」
「台本の流れ的に、エンディングね」

 エンディング曲の『少女綺想曲~バラード版』が流れる。穏やかなテンポと、どこか少し和を感じられる音が、空気を落ち着かせた。

「さて、エンディングでーす。どうでしたか、霊夢さん? 私は割と楽しめました。あっという間に感じましたねー」
「正直、まだ慣れてないわ。これ、次回もあるのよね?」
「当然です! まだまだこれから、新しいコーナーやらも出来ると思いますしね」
「はぁ……つまり、あんたと毎週顔を合わせなきゃならないのね。疲れそうだわ」

 わざとらしく、大きなため息を吐く霊夢。
 それに対して、文は少しだけムッとした表情になった。

「失礼ですねぇ。大体、以前から一週間に一度は会っていたじゃないですか。今までとなーんにも変わりませんよ」
「まぁ、なんとか慣れるとするわ。えっと、台本にはここで告知って書いてあるけど? 何を告知するの?」
「私の新聞とか霊夢さんの神社とか? ま、よろしくお願いしまーすということで。終わりにしましょうか。始まりはみここここ、終わりはあややややですからね」
「なんの決まりよ……」
「あ、ちなみに冒頭は私が言ったので、終わりは霊夢さんが言ってくださいね」
「はぁ!? あんたの口癖じゃない! なんで私が――」
「霊夢さん、もう時間押してますから早くー」
「う、ぐぅ……」

 霊夢は言おうと口を開くが、妙な恥ずかしさがあって中々言葉を紡げない。
 時間は迫っている。
 カンペにも「早く言って!」と出ている。
 珍しくハッキリしない霊夢の様子を見て、文はにやにやと楽しそうな笑みを浮かべていた。

「あっ、あや……っ」
「お?」

 少しだけ、音が、言葉が発せられた。
 あと少し。
 霊夢はもう、やけくそ気味に叫ぶことにした。
 大きく息を吸って、ただ一言。

「あやややみゃっ……ッ!?」

 盛大に噛んだ。
 かぁっと、顔に血が集まるのがよく分かった。恥ずかしさからか、俯いたままぷるぷると震えている。

「くっ、あ、あはははははは! 可愛い! 霊夢さん可愛いじゃないですか! 次回からも終わりは、あやややみゃっで良いんじゃないですか――ごふっ!?」

 最後に、文の吐血したような音がして、ラジオは無事――かどうかは分からないが、終わった。






あとがき~

 
この放送は、カッパのマークの尻子玉(腹痛を抑える薬)・妖怪の山・閻魔労働組合・八雲紫の提供でお送りしました。
どうも、あやれいむ布教委員会会長の喉飴です。
最近、急に冷えたり暑くなったり、体調を崩しやすいですよね。気を付けないと、怖いですよね。
さて、何度目か分からないラジオネタでした。今回はギャグ一直線と言うよりは、割と普通にラジオさせてみたりしました。
文と霊夢が二人で、マイクの前でラジオのお手紙読んでるシーンを想像したら、もう1カ月は生きていけますね。
さてさて、続くかどうかは全く未定ですが、今回のこのお話、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。
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