絶対あめだま宣言!

好きなことや様々なことを、ただ適当に綴ります。SS書いたりなど。あやれいむ布教委員会の会長です。

あやれいむで色々詰め合わせっ!

25000HITよりみさきさんリクエストであやれいむです!




 1.今日は何の日でしたっけ?



「清く正しい射命丸ですよっと」
「あ、いらっしゃい文。お疲れ様、お茶でも飲む? あ、そこ座ってて良いわよ」
「へ?」
「お菓子はお饅頭しかないけど、良いかしら?」
「あ、え、はい。い、いただきます」
「ちょっと待っててね」

 にこっと、とても可愛らしい笑顔で言った後、霊夢はお茶とお饅頭を取りに行った。
 いつもなら、出会った瞬間に嫌そうな顔の一つでもされるのに、今日は何故か気持ち悪いくらいに愛想が良い。
何か企んでいるのではないか。そう考えた文は、とりあえず警戒心を高めることにした。

「一応、スペルカード何枚持っていたか確認しておきましょう……」
「何してるの?」
「わひゃあ!? な、なんでもないですよっ!」
「ふーん、怪しいけど……ま、いいわ。はい、お茶とお饅頭ね」
「あ、ありがとうございます」

 いつもと同じように、隣り合って縁側に座り、ふわりとした風を浴びる。眩しいくらいの陽射しが、露出している箇所の肌を熱くさせる。
 ただ一つ、いつもと違うのは、霊夢の態度。
 文が様子を窺うようにチラッと霊夢の方を向くと、霊夢はその視線に気付き、爽やかな笑みだけを返した。
 霊夢のことを詳しく知らない人が見れば、ただ可愛い少女の可愛い笑みだと和むところだろう。
 だが、文は普段の霊夢を知っている。霊夢がこんなことをするような性格でないことも、充分に承知している。
 ゆえに、文がその笑顔を見て感じたのは「可愛いな」ではなく「やばい、なんか知らないけど、私多分今日殺されるんだ」だった。

「あ、あの……霊夢さん」
「ん、どうしたの、なんかあんた震えてるじゃない。あはは、何? 今日の文ったら、おかしいわねっ」

 おかしいのはあなただ、と言いかけたが、そんなことを言って相手を刺激したら何が起こるか分からないので、堪える。
 そして、このままではやばいと思った文は、思い切って理由を尋ねることが一番良いという結論に達した。突然逃げ出したりなんかしたら、不自然極まりない上に、もしかしたら追って襲ってくる可能性もあると考えたのだ。

「霊夢さん、ハッキリ訊きます! 今日の霊夢さん、なんかおかしいです! 一体何故、そんな不気味なくらい優しいのですか!」
「不気味って失礼な……。私はただ、今日があの日だから、今日くらいは優しくしてやろうかなって思っただけよ」
「あの日?」

 文は首を傾げる。誕生日でもないし、何の日だか分からなかった。

「ほら、敬老の日」
「……え?」
「あんたって、私からすればもうかなり年寄りで――」
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」
「あ、ちょ、文ー!?」

 猛スピードで飛び去る文。
 その後、ショックで一ヶ月くらい家にひきこもったそうな。





 2.告白は慎重に!





「霊夢さん、大切なお話があります」
「何よ文? 急に改まっちゃって」
「私、ずっとずっと、霊夢さんのことが好きでしたっ!」
「は? え、ちょ、うぇ!?」
「だから、どうか……どうかお願いします。霊夢さん、毎朝、私で味噌汁を作ってください!」
「あんたはダシか!?」
「へ? あ、や、今のは緊張して間違えて――」
「はぁ、真剣に聴いて損した」
「いや、だから違くて本当は、私にって言おうとしたんですが、間違えて私でって言っちゃって――」
「はいはい、もう冗談はいいからね。ったく」
「うぅ……生きてきて一番の勇気を出したのに」






 3.この新単語は「あやややや」の類義語もしくは対義語である。





「あんたのさ、あややややって何なの?」
「いや、何なのと訊かれましても……そんな真面目な顔で冷静に訊かれると、恥ずかしいのですが」
「だって鳴き声でもないし……ただの口癖?」
「鳴き声って……私をなんだと思ってるんですか。口癖、みたいなものですかねぇ。なんか語呂も良いですし、使ってて楽しいですし」
「そういうものなの?」
「あ、だったら霊夢さんも作れば良いじゃないですか!」
「は? 私はいいわよ、別に――」
「博麗霊夢だから……れいいいい?」
「何よそのRPGゲームで適当に付けた名前みたいなの」
「むぅ……なら、巫女ですし、みここここ」
「みここここ……それは、どういうときに使えば良いのよ」
「例えば、照れた時とか? いやー霊夢さんってやっぱり可愛いですよね。それに、異変解決時のきりっとした表情は、格好良いですし。可愛い上に格好良いって、もう反則ですよ」
「み、みここここっ」
「……」
「……」
「……」
「……な、何か言いなさいよ」

 少し恥ずかしそうに、顔を赤くして言う霊夢。

「あ、あぁすみません、ちょっと鼻血が」
「どういうこと!?」

 あまりにも破壊力が強すぎると言うことで、禁止になったそうな。
 そして、この日霊夢のスペルカードに新たに、『禁符「みここここ」』がひっそりと加わったらしい。





 4.もしも舞台が学校なら





「こらぁ! 文、あんたまた問題を――」
「げっ、霊夢さん! よし、逃げますよ! 椛、にとり!」
「逃がすかぁ!」

 廊下を走って逃げる、文と椛とにとり。
 それを追いかけるのは、生徒会会長の腕章を付けた霊夢だ。
 毎度毎度、何かと問題を起こすことで有名なのが、文椛にとりのトリオである。文が強引な取材、にとりが危ない実験、そんな二人を椛が止める。しかし、椛一人では止めきれないのが事実。そうなると、問題が大きくなり、生徒会が動き出すのもいつものこと。

「待ちなさい! 今日と言う今日は逃がさないわよ!」
「あはははは、学校最速の私を捕まえられることが出来ましょうか? いいえ、出来ないでしょう!」
「今日は策があるのよ! 魔理沙!」

 逃げる文椛にとりの前に、生徒会副会長の腕章をした魔理沙が現れた。急ブレーキをかけて、三人は止まる。
 背後には霊夢、目の前には魔理沙。
 挟み打ちだ。

「まずいですね……どうします、文さん?」
「ここは椛かにとりが犠牲になってくれれば!」
「うん、お前が犠牲になれっ」
「え、や、冗談で――へぶっ!?」

 笑顔でにとりに蹴り飛ばされ、魔理沙の方へと吹っ飛ばされる文。
 それを、しっかりとキャッチする魔理沙。もちろん、リリースはしない。
 そして、両手が塞がった魔理沙の方向へと猛スピードで走る椛とにとり。

「あ、ちょ、私を犠牲にする気ですかー!?」
「文さん、あなたのことは一生、いえ、一時間は忘れません」
「椛、それ酷くないですか!?」
「にとり、煙玉を」
「おーけい、椛!」
「いや、そんな物あるなら最初から使って下さいよ! 私犠牲にする必要なかったですよね!?」

 にとりが廊下に向かって煙玉を投げると、まるで火災があったと勘違いするくらいの煙が、一瞬にして廊下を包み込んだ。
 大きく咳き込む霊夢たち。不運なことに、ただ廊下で遊んでいた他の一般生徒たちまで、被害にあった。

「魔理沙、廊下の窓全部開けるわよ!」
「おい、椛とにとりは捕まえなくていいのか!?」
「良いわ。主犯とも言える人物は捕まえたし、生徒会としては他の生徒たちを真っ先に守ることが重要よ!」
「おーけい、分かったぜ!」

 文は拘束しつつ、窓を開ける。
 そして、しばらくして煙が消えると、魔理沙と霊夢は笑顔で、そうとても清々しいくらいの笑顔で、文を見た。

「えっと……許してくれたりなんかは――」
「しない」
「するわけがないぜ」
「ですよねー」
「はい、生徒会室に連行しておきましょ」
「あ、じゃあ私はにとりと椛を一応捜しに行っておくぜ」
「ん、よろしくね」
「あぁ、また後でな」

 霊夢に一度捕えられたなら、いくら文とはいえ簡単に逃げ出すことは出来ないだろう。それを知っている文は、抵抗をするのをやめた。
 今までも何度か捕まりかけたことはあったが、実際捕まったのは初めてだった。

「意外に大人しいわね」
「この状況であなたから抜け出せると思うほど、頭悪くないので」
「ふーん、まぁどっちにしてもお仕置き決定だけど」
「停学ですかー? 成績は余裕でトップレベルですので、停学くらいどうってことないので別に良いんですけど」
「退学で」
「即死!? じ、慈悲を! 私に慈悲を!」
「冗談よ。ただの生徒会会長にそんな権限ないわ」

 二人がそんなじゃれあいのようなやり取りをしている間に、生徒会室へ着いた。
 扉を開くと、そんな広くない空間がそこにはあった。少し古びた部屋に、どこにでもあるような机と本棚が複数。それくらいしか、部屋にはない。

「へぇ……生徒会室なんて初めて入りました。正直、もっと豪華なものを想像していましたよ」
「普通生徒会室は、生徒会の人間以外は立ち入らないからね。それじゃあ、あんたそこ座りなさい」

 文が指示された席に座ると、霊夢はその席の前に来て、一枚のプリントを手渡した。

「なんですか、これ?」
「あんたの今回の罰。読んでみれば分かるけど、反省文として最低原稿用紙400字詰め50枚と、あんたが所属している部活の三つ、写真部と新聞部及び組織部を1ヶ月間停止」
「ちょ!? 退学より地獄じゃないですかぁ!」

 思わず立ち上がり、霊夢の肩を掴む。勢い良く立ったせいで、椅子が倒れてしまったが、そんなことはまったく気にしない。
 霊夢は面倒そうな表情で、それに答える。

「あんたは何度も何度も忠告を無視したからね。本来なら3日間停止とかなんだけど、溜まりに溜まって、今回の結果よ」
「な、なんとかなりませんか! せめて2週間……いえ、2日に!」
「絶対反省してないでしょ、あんた。あ、ちなみにもしそれでも活動をしようとしたら、廃部だから」
「なんですとー!? ほ、本気ですか? 本気と書いてマジですか? 魚へんに京で鯨ですか?」
「あんた、あんまり真剣じゃないでしょ? ま、この決定は覆らないからね。あ、あと反省文は今日中ね」
「すみません真面目に考えます。だから、だからどうかっ! 1ヶ月停止では、私登校拒否になってしまいます」

 今度は割と真面目に、霊夢に迫る文。
 文としては、学校に来る目的の8割くらいは部活動だった。暇な授業や、友人との何気ない時間を過ごす休み時間よりも、放課後の部活動が一番の楽しみなのだ。
 霊夢は文をジッと見つめた後、一つ大きなため息を吐いた。

「あんたならそう言うと思ってたわ。そこで、一つあんたにお願いがあるの」
「お願い?」
「そう。最近学校内で噂の、七不思議って知ってるでしょ? あんたがこんな美味しそうなネタを見逃すはずはないし」
「あ、はい。少し前から調査をしていますけど、本当に真相が掴めないんですよねー」
「私たち生徒会としても、真相は掴めないでいるのよ。私は馬鹿らしい、ただの見間違いとかかと思ってるんだけどね。けど、本当にその出来事に遭遇した生徒たちは、みんな怯えていたり、学校生活に支障が出ているのも事実」
「……つまりは、もしかして――」
「そう、あんたにこの真相を調査してもらいたい。それが出来たなら、今回の件、チャラにしてやっても良いわ。面倒だけど、私も手伝うし。どう? 悪い条件じゃないと思うけど?」
「何故、調査を私に?」
「悔しいけど、腹ただしいけど、あんたの情報網は信頼してるからね。で、どうする? 別に無理にとは言わないけど」

 文の答えは、もちろんもう決まっている。
 頬を緩め、実に楽しそうな笑みを浮かべながら――

「断るわけが無いです。是非、受けさせて下さい!」

 と答えた。
 それを聞いた霊夢は、よし、と小さく呟く。

「あんた携帯ある? 一応連絡先教えておくわ。もし調査に出かけるなら、私を呼びなさい」
「ん、りょーかいです」
「ちなみに、期限は2週間ね。それ以内に解決出来なかった場合、当初の予定通り罰を受けてもらうわ」
「望むところです!」

 文は自信満々に答える。
 こうして、七不思議を暴くという文の調査が始まった。




 To be continued?





 5.ひたすら甘いあやれいむを学園もので!





「あやややや? 霊夢さん、一人ですか?」
「そういう文こそ、一人? 珍しいわね」

 学校の校門前で、たまたまばったりと出会った二人。
 もう空は茜に染まっていて、部活動を終えた生徒たちも帰宅をする時間になっていた。

「じゃあ、一緒に帰ります? せっかくだし」
「ん、別に良いけど」

 そんなこんなで、一緒に帰宅することになった。
 霊夢も文も、それなりに親しくはあったが、二人きりという状況は今までにほとんどなかった。文の傍には、大体同級生のはたてや下級生のにとりや椛がいることが常だった。霊夢の方も、萃香や魔理沙など、誰かしらが一緒にいることが多い。
 この珍しい状況に、文は何を話して良いか迷っていた。
 霊夢の方をちらりと見ると、ゴミでもついていたのか、ひらりとした制服のスカートの裾を払っていた。

「あ、霊夢さんはもう冬服なんですね」
「そりゃあ寒いもの。あんたは、よくまだ夏服でいられるわね」

 衣替えの期間ギリギリまで、文は夏服でいるつもりだ。その理由は、ただ単に「夏服の方が身軽で動きやすく、そして可愛いから」という理由だった。
 もちろん、そんなことを霊夢には言わずに、ただ笑っておいた。

「この程度で寒がっていたら、冬のピークには凍えてしまうんじゃないですか?」
「あぁ、凍えて風邪でも引いて、学校休めるならそれも良いかも」
「そんな真剣な顔して言わないでください。あなたが言うと、冗談に聞こえない」
「え? だって本気よ?」
「うん、体は大切にしましょうね。あ、そういえばクレープ屋知ってます? この帰り道にある屋台の」
「あーそういえばそんなものもあったわね」
「もしよかったら、寄って行きません?」
「無駄にお金使うのは好きじゃないのよねー」
「割引チケットあるんですけど」
「よし、行くわよ文」

 無駄にキリッとした表情で返す霊夢に、思わず文は笑ってしまう。

「そんな遠くないですし、確かそろそろ……あ、あれですねー」
「ちょ、文!」

 クレープ屋が見えると、それに向かって走り出す文。

「霊夢さん、今競争ですよー! 買った方の奢りで!」
「何よその不利な条件!? あんた足速いんだから、追い付けるわけっ」
「はい、とうちゃーくっ!」

 全く息を切らしていない文に対し、霊夢は真逆で息切れ状態だ。
 えへへと笑う文と、むすっとした表情の霊夢。

「大丈夫ですよ、ちゃんと私が奢ります」
「むっ……それなら許す。あ、いちごクレープで」
「私はバナナクレープを」

 文は代金を支払い、受け取ったいちごクレープを霊夢に渡す。そして、バナナクレープも受け取ると、近くにあるベンチに腰掛けた。
 体を撫でる風が、少し冷たい。

「んっ、美味しい」
「ですねー。霊夢さんって、意外にシンプルなものが好きなんですか?」
「んー、シンプルって言うか、普通に美味しいわよ? いちごクレープ」
「ふっふっふ、ならば」

 霊夢が答えると、文が妖しく目を光らせた。
 そして、霊夢が「何か嫌な予感がする」そう思った瞬間にはもう遅く、文が霊夢のいちごクレープに口をつけていた。

「あ、こら、ちょ!」
「えへへ~一口いただきです」
「何するのよ!」
「どうせ私が奢ったんですから、良いじゃないですか」

 文は自分の口の周りを、舌でぺろっと舐め回して、悪戯成功といった感じの子どもっぽい笑みを浮かべた。
 クレープを見ると、文の食べた痕が残っている。

「むむむ……こうなったら、私だって――」
「え? うわっ!?」

 悪戯を終えて、油断した状態だった文のクレープに、はむっと口をつけた。
 文としては、霊夢がこういう子どもっぽいことをするイメージがなかったため、完全に予想外だった。
 はむはむっと食べる霊夢を、思わずぽかーんと数秒見つめてしまっていた。

「ん、文のも美味しいわね。……って、どうしたの文? 停止してるけど」
「へ? あ、いや、な、なんでもないですよ、はい!」

 食べられたことに対する怒りとか、そういうものは一切ない。
 ただ目の前の、楽しそうに笑みを浮かべた霊夢に、不覚にも見とれてしまった。
 話しかけられ、慌てて両手をぱたつかせてしまう。
 そんな文の様子に、霊夢は小首を傾げるが、特に深く追求することはなかった。

「さぁ、もう暗くなっちゃいますし、さっさと食べて帰るしましょう」
「あんたが誘ったんじゃない」
「いや、まぁそうですけど」
「でも、あんがと」
「はいはい、どういたしまして」

 こうやってたまに素直にお礼を言ったりするところが、反則だよなぁ。そんなことを思いながら、文はバナナクレープを口に運んだ。
 口に入れたクレープは、何故かさっきよりもちょっぴり甘く感じられた。






 ~あとがき~
みさきさんリクエスト、あやれいむ!
というわけで、いろんなあやれいむを詰め合わせしてみました!
えーと、えーと、少しでも楽しんでもらえたら、嬉しいです!
のどあめ。でしたっ!
あやれいむ!




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